見出し画像

医師「あまり考えすぎないように」

このフレーズ何回言われたんだろうな

心療内科に通うようになって10年以上
はじめての心療内科ははじめてのひとり暮らしの部屋から1分の距離、何回引っ越しても病院を変えていない、だから心療内科あるあるは言えない
診察時間が1人につき大抵20分前後、長いと30分以上、したがって待ち時間がクソ長い、そんな病院にずーっと通っている

毎回思うのだが、役所など待ち時間が発生するシーンでキレているオジいますよね
病院の待ちでは、なんでみんな大人しくされてるんですか?大学病院初診なんてメチャ待たされるじゃん?お医者様がいるからですか?診てもらえないと困るからですか?

そうであったとしても、心療内科で月1、月2の頻度で毎回2時間近く待たされても、ぼんやり座っているわたしたちは偉い、たぶん
こっそり心療内科に通っている方もいるだろうが、もうどうしようもなくなちゃってて会社や親族から腫れ物扱いや白い目で見られたりしている方もいるだろう、みんなそれぞれにつらい思いをしていて、待合室に2時間近くぼんやり大人しく座っている

直接言われることは少ないが我々には様々な蔑称がありインターネットというものがあるのでそういったものを目にしてしまうこともあるだろう、気分はよくない、自ら使ってしまうこともありますよね、本当はよくない、事件を起こしたひとに精神の病気があったとわかれば「あーね」だし、自ら命を落としたひとに通院歴があったとわかれば警察は「あーね」と急に仕事が終わった感じになるし、かと思えば、病気を公表したアイドルがインターネットでみんなから励まされたりすることもある
こちら側もすべてを「あーね」と思ってだいたいを受け流すしかない

なんだったっけ…
そう、待合室にとても大人しく座っている、やっぱりそれだけで偉い気がしてくる、貧乏ゆすりしてるひともほとんどいない、じっとしているのが辛いひとだっているだろう、10年以上ここに座ってきたわけだけどキレているひとを見たことがない、みんな偉いよなあと考えながら毎度2時間ぼんやり座っているのだった
まあ「心療内科で月2で2時間待たされても絶対にキレません」なんてマッチングアプリのプロフィールにさえ書いてもしょうがないことなのですが…
どこにだって書かないほうがいい…

冒頭に戻る
「あまり考えすぎないように」
それはそう、思いつめた先には死が待ってる
わたしも昔はめちゃくちゃに考えていた
なぜこうなった?、誰のせい?自分のせい?、昔のこと、現在のこと、これからのこと、こんな自分に生きる意味はあるのか、はやく死んだほうが得(これ以上思い出さない方がいいな♪)…こういう負の思考無限ループみたいなものが脳みそにべっとりはりついちゃって取れなくなる、考える内容もどんどん悪くなる

「思い詰めないで」
「あまり考えすぎないすぎないように」
っていうか先生が人生で何回言ったんだろう、とも思っちゃうくらいお決まりのフレーズ
先生のおかげなのか、年を取ったというのが大きいのか、わたしはいつのまにか、「あまり考えない」をできるようになっていた
できるようになっていなければ、いま生きてなかったと思う、それは本当に

ここから先はわたしの気質や性格に依るところが大きいと思う
「あまり考えない」をやっているうちに、だんだん本当に何も考えなくなってくる、いろんなことを

「その年でそんなでいいと思ってるわけ?!」
「もっとちゃんと自分のこと考えなよ」
誰かの怒鳴り声で再生されそう、でも、マジでそう、いい加減、考えたほうがいい

でも一般のみんなが考えて生きてるだろうことを同じように考えようと思うと、蓋をして鍵もかけてあったはずの、昔のあの黒いどろどろ、負の思考無限ループがいつのまにかそこにいる…

困っている
多少はちゃんとしていたいし、この年でこんなでいいって心から思ってるわけじゃないし
自分のことを考えようとすると、昔みたいに自分のこと考えすぎる、考えたいのはソッチじゃなくて!

でもわたしは、テポドンがわたしに直撃するその日まで(自己紹介の一文…)生きていなくてはいけないので、現状は放っておき、お得意の「あまり考えない」を続けていくしかない(は??)

ずっと思ってるんですけど、1回脳みそ取り出してめっちゃ綺麗に洗えないものですか?
なんか黒い細かいカスいっぱい詰まってそう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?