文字について

本を読まない人は増えたのに
文字を読む人は増えたのかもしれない。

新聞は読まないけれどネットニュースは読むし、SNSでいろんなトレンドが目に入ってくる
メールもLINEもすべて文字として目に頭に入ってくる
テレビを見てもテロップだらけだし文字ばかり追いかけて1日が終わる。

少し前までは、文字を発表したりはそういった仕事についている人のものだったけれど、インターネットができてブログができて、SNSができてことばを発表することは一般的になった

小学生の時からネットにかじりついて生きてきたので私はそんなネットの文字の文化を愛しています(noteもしかり)

この夏、体調を崩して気持ちが落ち込んだ時
すべての情報や文字が煩わしくなりました。
テレビを見ても、スマホを見ても文字から逃げられなくて、いろんな人の気持ちがたくさん文字となって流れ込んでくる。
考えるのをやめたいのに文字が入るとなにかしらを考えてしまい、頭がパーンっとはじけそうになっていました。
SNSを見ないよう、メールも見ないよう、文字から逃げて生活をしてみるも難しい。

このままだときっと精神が壊れてしまうだろうなぁと、とにかくたくさん眠って文字や情報と距離を置いて、逃げて、逃げて過ごしていました。
少し元気になると本が読みたいなと思ったので、好きな本を読み、漫画を読み、
編集され伝えられるために丁寧に作られた文字は私の頭を刺激せずサラサラと気持ちよく流れていきました。
本を読んでいる時の、著者(物語)と私は、個々の関係性で、静かだけれど密度がある。

SNSは便利だけど、話すように紡がれる文字やことばは、新鮮で、新鮮すぎて生々しく辛い時もあり、文字が好きなのでその生々しさに驚いたり悲しんだりしてしまう。

見られるため、伝えるために作られた本は、文字も丁寧にかたどられているように思い、本がやっぱり好きなんだな、も改めて思い直す夏が終わり、読書の秋をより愛しく考える今日この頃です。


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