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芸術とお金怖い話


こんにちは、若宮ハルです。

先日から、若宮計画の制作資金支援者の募集をしています。

今回のnoteは人にとっては「お金ください!」と言ってるように捉えられるかもしれません。否定は出来ないけど、一応主旨はそこではない。しかし、資金は欲しい。そういう話です。

 

若宮計画第1計画(イマジナリ―・コタ)後、「制作資金はどこからもってきましたか?」という質問がありました。全て私のポケットマネーです。第1計画は様々な協力のお陰で、6万5千円程に制作費を押さえることが出来ました。劇場では無く、フリースペースを利用したというのが大きな理由です。

また、私はアルバイトをしているので、どうにかなる金額でした。

若宮計画は、私以外は正規メンバーではないので制作費を払わせるわけにはいきません。出演料も、役者は皆綺麗に等分します。

このシステムは、大きな劇団になったら適応できないでしょう。が、今の若宮計画ではまだ可能なシステムでありますし、役者にとっては気持ち良く参加できるのではないかと思います。

問題は、私がどれだけ費用を抑えられ、また、資金を集めれるかです。

 

今回の制作費を見積もると、10万と出ました。まだ、私の力で可能な範囲ではありますが、正直胃が痛いです。どうにか出来ない事はありませんが、支援があるともっと色んな事ができます。時間にも、心にも余裕ができます。そして何より、浮いたお金で次の公演に繋がりますし、協力してくれたメンバーに多くお金が渡せます。

 

正直、お金は怖いです。

設定した金額に、見合うものがつくれるのかと、毎回ヒヤヒヤしています。

「まだまだ自分達は未熟なのに、お金なんて要求できない。」と同年代からよく聞きます。「不安にならないぐらい、技術を磨けばいいじゃん。」とも言えますが、どうは言っても、芸術の価値は自分では決められません。受け取り側が決めるものです。人に評価してもらうという経験が少ない若者には難しい話なのです。

対価としてのお金は、作品の価値を値段という形で具体的に現してきます。(お金が全てではないという事は重々理解していますが)。しかも、それを自分の手で設定するのは、とても難しい行為で、私自身毎回おっかなびっくりやってます。

お金があれば、沢山の可能性が見えてきます。お金が無くても出来ることはありますが、お金が無いと出来ない事もあります。

 

最近、イラストやハンドメイド業界では依頼者側がクリエイターに十分な代金を払わない事が問題視されています。一つの作品に対してどれだけの労力がかかるかを知らない人にとって、芸術作品に対する適切な対価は理解が難しいです。クリエイターがアマチュアである場合は尚更です。

依頼者側は、クリエイターのセンスや積み重ねてきた技術にお金を払うという気持ちが大事でありますし、クリエイターは依頼者側の胸を打つようなものづくりをしていかなければなりません。

そしてまだ経験が足りない、若いクリエイターに必要なのは、自分達の可能性をアピールしていくことです。

この人を応援したい、支持したいと思ってもらえるような努力が必要ですが、それはとても難しいことです。それでもやるしかありません。

 

若宮計画は北九州を拠点に行う「演劇をもっと身近にする」計画です。具体的に言えば、普段観劇しない人にでも気軽に立ち寄れるような舞台作りを心がけています。

また、お客さんだけでなく、役者が演劇を続けやすい場所づくりを心掛けています。

サークル演劇には合わなかったが、劇団に入る時間の余裕は無い大学生の役者が、そのまま演劇から疎遠になってしまう事が多いです。

若宮計画は、そのような役者を掬い上げる存在になりたいと思っています。ですから、若宮計画はユニット制を取っていますし、役者に対する金銭的負担も極限まで削っています。

第2計画、『「好きって思うなら好きって言えばいいじゃん」とかそんな単純な話じゃないんだこれは。』略して『好きこれ』はライブの様に劇中歌って踊って、観客も一緒に盛り上がれる仕様になっています。そしてなにより『撮影』という演劇ではタブーな行為を可能にしている舞台です。

 

少しでも若宮計画に興味を持って、可能性を感じて、応援したいと思ってもらえれば、制作資金の支援をどうかお願いします。目標金額は10万円です。

継続的な活動には、お金なんていりませんなどという綺麗事は言えません。お金は必要です。技術も経験もまだまだですが、資金は必要です。

若い可能性を感じて下さった皆さん。どうぞ、よろしくお願いいたします。

これから何年かけてでも、全力でお返しします。



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