若宮ハル

小説と脚本と日常。だらだら大学生してます。Twitter→若宮 ハル (@wakami…

若宮ハル

小説と脚本と日常。だらだら大学生してます。Twitter→若宮 ハル (@wakamiyaharu)

最近の記事

落ち込んでいる時、私にはちんこが生える。

多分私は今から、私のモチベーションの話をしたいのだと思う。  小さな子どもがまちなかでふざけて「ちんこ!」と叫ぶ。 人によっては顔をしかめるかもしれないが、大抵の人は素通りするだろう。 無邪気だな、と微笑む人もいるかもしれない。  では、これが「まんこ!」だったらどうだろう。 少なからず、一瞬はぎょっとするのではないだろうか。 どちらも性器の名称であるにも関わらず、聞いた人の心象は大きく変わってくる。  上記に関して私は、まんこは純粋な生殖器である反面、ちんこは排泄の役割も

    • #言魂_計画 稽古見学行ってみた。

      コラボ企画の一環として、言魂さんの稽古見学に行きました。 ドキドキしながら行きました。 先輩劇団(ライバルみたいになっていますけど、それ以前に言魂さんは先輩劇団なのです。)に乗り込むのはやはり緊張しました。 山口さんも今度こちらの稽古見学にいらっしゃるので、あまり気を使わせてもなぁと思って差し入れは持っていかないことにしました。(忘れていたわけではないのです。) 私が稽古部屋に入った瞬間、外は大嵐になりました。 しまいには雷まで轟はじめ、私はなんて不吉な女なんだろうと思っ

      • 【#言魂_計画】劇団言魂×若宮計画コラボ企画

        こんにちは、若宮計画代表若宮ハルです。 今回は若手コラボ企画として、劇団言魂さんとコラボさせていただきます。 今日は企画その1として、代表によるお互いの次回作の劇評を公開します! 若宮ハル、初めての劇評にドキドキしながら執筆しました…。 それでは、お楽しみください! 「量子の歌声」を読んで。 若宮ハル 「地球に帰れたら、また会おう。」というキャッチフレーズの『量子の歌声』。 戯曲を読む前に勝手に浮かべていたイメージは『オデッセイ』や『ゼロ・グラビティ』などの宇宙が舞

        • 芸術とお金怖い話

          こんにちは、若宮ハルです。 先日から、若宮計画の制作資金支援者の募集をしています。 今回のnoteは人にとっては「お金ください!」と言ってるように捉えられるかもしれません。否定は出来ないけど、一応主旨はそこではない。しかし、資金は欲しい。そういう話です。 若宮計画第1計画(イマジナリ―・コタ)後、「制作資金はどこからもってきましたか?」という質問がありました。全て私のポケットマネーです。第1計画は様々な協力のお陰で、6万5千円程に制作費を押さえることが出来ました。

        落ち込んでいる時、私にはちんこが生える。

          私とセクハラ

          こんにちは、若宮ハルです。 まず、先日公開した「私が演劇失格を書いたのは」|若宮ハル|note(ノート) https://note.mu/wakamiyasyou/n/nb5511a4818ea の沢山の閲覧、ありがとうございました。予想外の反応の多さに驚きました。 この記事によって新しい出会いがあり、『発信』のエネルギーを身をもって感じました。 だからこそ、この記事を公開するのは、とても恐ろしいです。 簡潔に要約しますと、今回の記事はセクハラに関する話です。し

          私とセクハラ

          私が演劇失格を書いたのは

          10月21日、高校演劇北九州地区大会で発表した、『演劇失格』は地区落ちという結果で終わってしまった。誰でもない私達が一番驚いた。誰がどう見ても、大会の中で演劇失格は1番面白かった。しかし、『演劇』として面白かったかと言われれば分からない。人の言葉を借りれば、演劇失格は「サラダにオリーブオイルとサラダ油となたね油とごま油をドバドバかけてドン!食え!!!」としたような舞台だった。正直、それは凄く理解できるし、そのような事をしたかったような気がする。だから、この作品は間違いではなか

          私が演劇失格を書いたのは

          ベルガモに水を 【第三話】

          始めて彼の事を『マオ』と呼んだ日の事を今でもよく覚えている。小学六年生の頃、友達から借りた少女漫画に、好きな人は下の名前で呼びたくなる、というような内容があった。私はそれを見て、衝動的に、どうしても彼の事を『お兄ちゃん』ではなく『マオ』と呼んでみたくなった。 その時、自分の部屋で勉強していた彼に、『マオ』と呼びかけてみると、彼はいきなりの事に少し戸惑いながらも、いつも通り返事を返してくれた。それがとてつもなく嬉しかった。 私とマオの関係性は、世間一般的に絶対許されないというの

          ベルガモに水を 【第三話】

          ベルガモに水を 【第二話】

          毎週土曜日の夜になると、私は恋人に会うため、左手の薬指に光るそれを外す。一般的に『結婚指輪』と呼ばれるこれは、私達にとってはただのハリボテでしかない。 外した指輪は無くさないように、いつも持ち歩いている花柄の小さなアクセサリーケースの中に入れておく。一度指輪を無くしかけて、マオくんに嫌というほど小言を言われた事がある。その時は確か冬だったので、コートのポケットに入っていた。 それを見たマナちゃんが、このケースをプレゼントしてくれた。正直私にとって、指輪よりもこのケースの方が大

          ベルガモに水を 【第二話】

          ベルガモに水を 【第一話】

          マナが僕の事を『お兄ちゃん』と呼ばなくなったのは十二歳頃だったと記憶している。その事をナツコに話すと、彼女はなるほど、と頷いた。 「思春期ね。恋愛感情がはっきりと出てくる頃」 ザクザクとキャベツを切る音が子気味よく響く。 「まさか十二の頃からマナは僕の事、好きだったって思ってる?」 そう言うと、ナツコは一瞬こちらを見て、そうよ、と返した。 「好きって訳じゃ無いとしても、意識はしてたんじゃない?」 「どうだろう。いつからとか、はっきり聞いたわけじゃ無いからなぁ」 「聞いてみたら

          ベルガモに水を 【第一話】

          子猫の瓶詰め

           最近、妙な夢を見る。子猫が瓶詰めにされている夢だ。道路の傍らに子猫がぎゅうぎゅうに詰められた小瓶が置かれていて、私はそれを、なんて気持ちの悪い光景だろうと絶句しながら通り過ぎる。通り過ぎながらなんとなく、あの子猫は既に死んでしまっているのだと悟る。そこでいつも目が覚める。 初めは生々しい悪夢とぐらいに捉えていた。しかし一週間に一回、三日に一回と、段々ペースが増してきていたので、次第に私は、この夢にはなにか意味があるのではないかと考えるようになった。  回数を重ねる度に小瓶の

          子猫の瓶詰め

          500円

          吉岡 上がりまーす、お疲れ様でーす    (21時。飲食系のチェーン店、休憩室)    (店長、椅子に座ってスマホをしている)    (吉岡、バイトが終わり休憩室に入る) 吉岡 お疲れ様です 店長 おつかれー    (吉岡、帽子とサロンを脱ぐ)    (机の上に、お客様アンケートのハガキの束が置かれているのに気づき、手に取る) 杉川 おつかれさまでぇーす    (杉川、バイトが終わり休憩室に入る) 吉岡 お疲れ様です 店長 おつかれー 杉川 (帽子とサロンを脱ぎな