詩/夏の夜に
モバイルバッテリーがあって
ほんとに助かった
出掛ける時は
いつも一緒だよ
だって
きみが居なきゃ
ほんとに困ってたんだ
そしてさっき
ものすごく
申し訳ない気持ちになったんだ
リビングできみの
蓄えたエネルギーを
溢れるほどに貰って
コードを抜いたあとのきみを
置き去りにしていたことを
ありがとうの一言も
言わずに
そうやって
生きてきたんだなって
今ぼくは
氷が溶けて薄まった
もう要らないはずのアルコールを
飲み干した
少し優しくなれそうな気がした
夏の夜に
きみとぼく
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