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作品のご紹介【勝ち虫~上昇中~】

こんにちは。大麻むすひ細工作家 和叶です。

今日は作品のご紹介です。


縁起物としてのとんぼ

とんぼは、古事記によると、雄略天皇が狩りに出かけた際に、腕に虻がとまり刺されそうになったところの素早くとんぼが飛んできて虻を咥えて飛び去ったことから、強い虫、「勝ち虫」と呼ばれるようになったといいます。

また、とんぼは害虫を捕食するので水田耕作にとって欠かすことのできない益虫として、昔から五穀豊穣の象徴とされてきました。

前にしか進めず退かないことから、戦において背を向けない、退却しないで前進する「不退転」の象徴として、戦国武将に愛され鎧や兜など多くの装飾品のモチーフにもなっています。特に一代で加賀百万石を築いた前田利家の兜の前立は有名ですね。

このように、古くから縁起物として我が国で親しまれてきたとんぼを結びに取り入れた大麻飾りです。

この作品を作ろうと思った背景

私事ではありますが、昨年はコロナ禍+母の介護など、精神的にとても苦しい日々でした。お盆休み、介護に帰って際に父の畑の手伝いで毎日水やりに行っていました。昨年の猛暑、気が遠くなりそうな灼熱の太陽の下。ふと気づくとあちこちにとんぼがいっぱい飛んでいる景色が目に入りました。ああ、もうこんな季節なんだ・・・都会にいるとなかなか感じられない季節感。自然を感じていると、なんだか辛いこともしばし忘れて心がほっこりしました。そして、秋。黄金色に実った稲穂の田んぼを見た時、その美しさに心を奪われました。
なんて美しいんだろう。これぞ、日本の原風景。これを大麻飾りで表現したい!そして『秋の田の ~豊穣~』という作品が出来上がりました。

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昨年から続くコロナ禍。一向に収まる気配がなく、不安で息苦しい日々が続いています。いつ終わるともわからない閉塞感。そんな日々の中、見ていただく方の、手に取られる方の心が少しでも上向きになるような作品を・・・『秋の田の~豊穣~』で作ったとんぼを見ていると、縁起物として、もっと身近に飾っていただける作品がいいのではないかと思い、この作品を作りました。

名前もとんぼではなく、あえて『勝ち虫』に、更に、上を向いていることから、名前を『勝ち虫~上昇中~』と名付けました。言葉にすることで、今は苦しくても上昇している最中だと思っていただけますように・・・。

どうか、ご縁のある方に届きますように・・・。



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