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女世界一人旅 国別旅の記録:モロッコ

2016年時点の情報なので、現在変わっている部分もあると思います。
渡航の際はご自身で確認をお願いします。
載せている写真は全て自分で撮影したものです。

訪問都市:
フェズ
シャウエン
ラバト
カサブランカ
エッサウィラ
マラケシュ
ワルザザート(ザゴラ砂漠)

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滞在期間:
2016年10月(合計10日間)

渡航目的:
ヨーロッパからアフリカ大陸に進出。
雑貨もかわいくて気になる場所が多かったので、アフリカ最初の訪問国として選出。

① 街の様子

・ フェズ
長くヨーロッパを旅していたので、「異国感」がすごかった。
石畳ではなく、地面は砂。建物も、歩いている人の服装も全て新鮮ですごくワクワクした。

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スーク内は迷路のように細い道が入り組んでいて、Google mapも機能しないので、観光客は簡単に迷ってしまう。うろうろしていると勝手に案内人と名乗る人が登場するので小銭を払って連れて行ってもらうのもアリ。

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シャウエン
「青い街」として写真で見ていたが、実際に訪れるとその可愛さに感動する。
小さな街だが、建物が青と白で統一されており、たくさんのかわいい雑貨が路上にも並んでいる。
地図は使わずに思うままに道を進んで行くのが楽しい。

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・ ラバト
首都だけに都会だが、霊廟や城塞など大きな歴史的建造物も多くあり、伝統的な雰囲気と現代的な雰囲気が入り混じっている。画像7

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・ カサブランカ
モロッコの経済の中心地。
ラバトと同じく都会だがモロッコっぽさはあまり感じられない。

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・ エッサウィラ
のんびりした時間が流れる港町。
ギャラリーが多くアートな雰囲気の漂う素敵な街。
街並みは少しヨーロッパ風で、ヨーロッパからの観光客が多く訪れる。
港は魚を狙うカモメがたくさん飛んでいる。

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・ マラケシュ
人が多く活気あふれる街。
フナ広場やスークは観光客も多く、現地の人の客引きやナンパもすごい。

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・ ワルザザート(ザゴラ砂漠)
マラケシュで一泊二日の砂漠ツアーに申し込んだ。
マラケシュから砂漠に向かうまでの道が落石がありそうなとても危険な道だった。

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ワルザザートに立ち寄る。古い建物と整備された道路がなんだかミスマッチ。

ワルザザート

砂漠の入り口に着くとたくさんのラクダがスタンバイしていて、片道2時間ラクダに乗って砂漠を移動(ラクダの背中が硬くておしりの皮がむけた)、テントで一泊してマラケシュに戻った。

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② 交通

アフリカだが観光業が発達しているので、大都市間は観光客向けの長距離バス(CTM)で移動できる。CTM以外にも市民バスがあるが、汚くて治安面も心配なのでできるだけCTMのチケットを早めに抑える方が良い。

・ フェズ
市内の移動はタクシー。
次の目的地シャウエン行きのバスチケットが前日早朝時点で完売しており絶望したが、もう一つのバスターミナルに行って確認したらラスト1席残っておりなんとかゲットできた。

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タクシーのトランクにヤギ?を乗せていた女性。

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・ シャウエン
街は小さく道も狭いので徒歩で完結する。
バスターミナルへの移動はタクシーを使う。

・ ラバト
市内はタクシーまたはトラムで移動。

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・ カサブランカ
市内はタクシーで移動。

・ エッサウィラ
小さな街なので、徒歩で完結。

・ マラケシュ
主要な場所は徒歩でまわれるが、距離があるときはタクシーを利用。

③ 人・生活

都市によって環境も人の性格も違った。

・ フェズ
一番現地人と話す機会が多かったのがスークだが、とにかく客引きがすごく、しつこい。頼んでないのに道を案内すると言われ付いてきて、目的地に到着したらお金を要求して払うまでその場を去らない。

パンしか頼んでないのに一緒にお茶を出されてパンより高い料金を請求された。

たいした額でもないし毎回揉めるのも面倒なので、ある程度そういう街だと思って割り切っていく方がいい。

観光客慣れしているので英語はこの都市が一番通じた。(日本語で話しかけてくる人も少しいた)

・ シャウエン
全体的に穏やかな人が多い。
お店の人も商品を一生懸命説明してくれるが最終的に無理に買わせようとしない。
お話好きな優しい人が多かった。

・ラバト
一番深く関わったのがモロッコ人の友人なのだが、彼女はかなり気が強いのでラバトの人は攻撃的なイメージ。笑

・カサブランカ
ラバトと同じく、都会なので話しかけてくる人は少ない。
カフェがたくさんあったが、どこもなぜか男性しかいなかった。

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・ エッサウィラ
街の雰囲気と同様、穏やかで優しい人が多かった。
どのお店やさんも、質問したら一生懸命説明してくれるが商品を売りつけて来ることはなかった。

・ マラケシュ
商売人が多く、気質がフェズの人に似ている。
客引きがすごく、めっちゃ絡んでくる。ナンパしてくる人も。

④ 食べ物

タジン:
モロッコではどの都市に行っても基本タジン鍋。
おいしいのだが、途中からさすがに飽きてきた。

タジン

ミントティー:
フェズでパンだけ頼んだら勝手に提供された甘いお茶。
パンより高い値段を請求されたが思いがけずモロッコのおいしいお茶を飲めて結果的に良かった。

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ケフタ:
ひき肉の煮込み。タジンの次によく食べた。

ケフタ

香辛料:
モロッコのにおい=香辛料のにおい
というイメージがあるくらい、色んな種類の香辛料が売っている。

アフリカの後に訪問予定だったスペインの料理人の友人からお土産に香辛料を買ってきて欲しいと言われて色々探した。

スパイス

家庭料理:
ホストしてくれた友人宅で作ってもらった料理(チキンの煮込み、パンなど)。右手で食べる。

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魚:
エッサウィラは港町なので、港や市場ではたくさん魚が売られており、頼めばその場で調理してくれる。

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クスクス:
日本でも食べられるが、小麦粉のつぶつぶした料理。
タジンに飽きて一度食べてみたが、私は口に合わず。

パスタ:
エッサウィラはヨーロッパの観光客が多いためか、洋風料理を食べられる場所が多くあり、タジンに飽きていた私にとっては救いだった。

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⑤ 宿

・ フェズ
Dar Lalamoune:
中心部の安宿。一泊約900円。
フェズ空港から宿までの送迎をお願いした。

・ シャウエン
Dar Antonio:
楽しみにしていたかわいい街で、宿もかわいいデザインのところが多かったので奮発して良さげな1人部屋を予約。一泊約2,000円。
バスターミナルから宿までの送迎をお願いした。

シャウエン宿

・ ラバト
日本でカウチサーフィンで知り合った友人の自宅に泊めてもらった。

・ カサブランカ
Booking.comで宿がどこも空いておらずピンチ。
色んな宿泊サイトを出発当日の明け方まで探す。
初めて電話でユースホステルを予約。
個室だがお湯は出ないし汚いしひどい環境。
とりあえず泊まれるところがあれば良かったので一泊だけ我慢。
コンセントが変な位置にありこんな状態で充電した。

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・ エッサウィラ
White and Blue:
中心部の安宿。一泊約700円。
狭くてあまり綺麗ではなかったがこの値段なので○

・ マラケシュ
Young and Happy Marrakech:
中心部の安宿。一泊約900円。
スークにすぐ行ける距離だが騒がしくなく、良い雰囲気の宿。
この宿経由でザゴラ砂漠ツアーを申し込んだ。

・ ザゴラ砂漠
ラクダに乗って砂漠を歩くツアーに参加し、そこで用意されていたテントに宿泊。

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⑥ ショッピング

かわいいモロッコ雑貨にテンションが上がった。

・ フェズ

スーク:
モロッコでは商業エリアのことをスークと呼ぶ。
フェズのスークは有名で、迷宮都市の名の通り迷路のような細い道に大量にお店が並んでいる。すぐに迷ってしまうので、欲しいものがあったらその場で買ってしまった方が良いかも。

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MAROC TELECOM:
モロッコ人の友人に、SIMカードを買うならここで、と教えてもらった通信会社。カードを購入しスタッフのおじさんに設定の操作までお願いしたが30分経ってもネット繋がらず、最終的にギブアップされる。その後自分で色々いじってなんとかネット接続完了。

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市場:
路上で色んなものが売られている。

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・ シャウエン
街全体が雑貨屋さん、という感じ。
青い建物、道沿いにたくさんのお店やさんとその商品が並んでいて、絵になるし歩くだけでも楽しい。
ストール屋さんに入ったら何度かお店のおじさんが頭にターバンのようにストールを巻いて写真を撮ってくれた。笑

シャウエン雑貨1

シャウエン雑貨2

シャウエン雑貨3

マーケット:
週に何度か開かれる、地元の人による市場。
魚介類や野菜、日用品も売られている。
観光客は少なく、現地の人たちの生活を見ることができて楽しい。

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シャウエン市場

・ ラバト

スーク:
たくさんお店があるが、あまり目新しいものは無かった。

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ラバトスーク

果物を干したものをよく見かけた。

ラバトスーク2

ショッピングセンター:
都会なので大型の商業施設もある。
友人に連れて行ってもらい、フードコートでご飯を食べた。

・ カサブランカ
中心部の大通りにお土産屋さんが並ぶが、手作り感はなく商業的なお土産がメイン。ポストカードのみ購入。

市場:
街中に魚市場があった。

カサブランカ魚市場

・ エッサウィラ
訪れたモロッコの街の中で一番洗練されてアートな雰囲気のある街。
ギャラリーが多く、ここでしか買えないハンドメイドのお店も多く街歩きが楽しい。

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綺麗なお皿。

お皿

アルガンオイル。

アルガンオイル

砂漠に行く際、砂よけでストールが必要だったのでこの街で購入。

布

・ マラケシュ

スーク:
巨大なスークで人が多く、雰囲気はフェズのスークに似ている。
客引きがすごい。

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Ensemble artisanal :
工芸品が展示販売されている。

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・ Ait Ben Haddou
砂漠に行く途中で立ち寄った場所。
この土地の伝統技術、炙り絵(?)を購入。

炙り絵1

炙り絵2

⑦ 犬

野良犬も野良猫もいたが、全体的に猫の方が多かった。

特に猫がたくさんいたのは、青の街シャウエン。

シャウエン猫

かわいいワンコに出会えたのは、エッサウィラ。

エッサウィラ犬

2日連続で遭遇して、しばらく私の後を付いて歩いてきたので、地元の人から「犬と一緒に旅してるの?」と聞かれた。

⑧ その他観光地・イベント

・ フェズ

革のなめし場:
モロッコの工芸品は革製品が多いのだが、その生産の様子を見学できる。
革の獣臭がすごいので、近くのお店の人が臭い消しにミントの葉っぱを渡してくれた。

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・ シャウエン

高台:
中心部から歩ける範囲で小高い丘があり、ここからシャウエンの街を見渡せる。夕方行ったので鮮やかな青が見れなかったのが残念。

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・ ラバト

カスバ:モロッコらしい石造りの城壁。

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霊廟や塔:歴史的建造物が綺麗に残っている。

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・ エッサウィラ

港:
港にたくさんの船がとまっている。
海、空、土の建物の色のコントラストが綺麗でここで写真を撮ってるひとも多かった。

港

・マラケシュ

フナ広場:
たくさんのお店が並び、夜遅くまで多くの人で賑わう。
路上で小規模のライブが行われていた。撮影する場合はお金取られるので注意。

マラケシュ音楽

・ Aint ben had dou:
ザゴラ砂漠へのツアーで立ち寄った、ワルザザート近郊の世界遺産に登録されている集落。
映画のロケ地としてもよく使われるらしい。砂漠感満載。

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⑨ お世話になった人

医者志望のモロッコ人女子学生。
日本でカウチサーフィンで彼女を案内し、今回は私がラバトを訪問する際に彼女にホストしてもらうことに。
モロッコはヨーロッパに比べ現地の情報が少ないので、彼女に事前に色々な情報を教えてもらってとても助かった。

ただ滞在中に一度、彼女が激怒したことがあった。私は前日のうちに翌日何するかある程度プランを決めないと気が済まない。特にモロッコは滞在期間が短くラバトにいられるのが2日も無かったので、彼女に翌日のラバト観光の予定、バスチケットを買うタイミングなどを相談したら突然キレられた。

「私は明日何をするか、決めたくない。それぞれの予定が何時に終わるかもわからない。泊まる場所は提供するから私にこれ以上質問したり求めたりしてストレスかけないでほしい」と。

時間をあまり気にせず大雑把なモロッコ人と細くて心配性の日本人の価値観の違いに触れた経験だった。

結局、滞在中は観光案内してくれ、友人を紹介してくれ、自宅で家庭料理をふるまってくれ、とても良いホストだった。

⑩ 総括


同じ国なのにこれほど都市によって特徴の異なる国は珍しい。
海あり山あり砂漠あり。どの都市も魅力的。
長くヨーロッパを旅してきた私にとってモロッコはとても刺激的だった。
観光業が発達しているので、初めてのアフリカでも旅しやすかった。


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