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わかおの日記231

2限があったがどうせ教科書に書いてあることをバカでもわかるように噛み砕いて話すだけの授業なので出席しなくても全く問題はない。ゆっくり起床しダラダラして4限から授業に参加した。もうこの時点で全く無気力で、昼食にパスタを茹でたはいいものの、洗い物までやる気はなく、フライパンをシンクに放置して家を出た。

適当に彼女の似顔絵など描きながら4限をやりすごし、品川でちょっとお茶してから映画を観に行った。

似顔絵の才能があるのかもしれない

「ライオン少年」という映画を観た。中国の貧困地域の少年たちが中国獅子舞を通じて成長していくという話なのだが、なぜ観たくなったかというと、通学中に聴いていた「佐久間宣行のオールナイトニッポンゼロ」で佐久間宣行が絶賛していたからだ。映画に関しては佐久間宣行の言うことを聞いていれば間違いがないだろうと思っている。

実際映画は面白く、屈辱→努力(修行?)→成功の、香港映画的なフォーマットも踏まえてあった。自分が特に感銘を受けたのは、主人公たちが獅子舞を頑張ってトントン拍子に成功するのではなく、「え、ここ?」というタイミングで貧困ゆえの障壁が彼らを阻むところだ。物語的な必然性は全くない展開なのだが、そこが逆に残酷でリアルだと思った。人生そんなに都合よく事は運ばないのだ。やっと一息つけそうなタイミングで、サラダの注文が入るのと同じように。

隣で映画を観ていた彼女は、ちょっとしたおもしろポイントでクスクス笑い、泣かせどころでしっかり泣いていた。そういうところが好きだ。

帰りは新宿サブナードの「バンビ」で少し贅沢して、高田馬場まで夜風を浴びながら歩いて帰った。

バンビ

大久保公園の立ちんぼを初めてちゃんと見た。みんな同じような格好をしていて、俯きながらスマホをいじっていた。その中の誰ともセックスしたいと思わなかった。昨日したからか?多分違うと思う。

高校のとき練習試合で行ったことのある保善高校の前を通った。昔は相当荒れていて、女教師を生徒が襲ったことがあったそうだ。母が「保善高校」と聞くと必ずこの話をするのですっかり覚えてしまった。

なぜこんなくだらないことばかり書いているんだろうと思う。多分何か書きたいだけなのだろう。


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