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わかおの日記278

昨日はカレー屋だった。春の陽気に釣られて人がやってきて、そしてサラダを頼んでゆく。サラダを頼む人は嫌いだ。サラダを頼まれると心がキュッとする。自分が生野菜を好まないから、それが好きな人のことも好きになれないし、仕事が増えるのが普通にムカつく。コーヒーとかチャイはまだ美味しいから腑に落ちる。腑に落ちないものを金のために作るのがムカつく。サラダを頼む人の顔が意地悪そうに見える。

それをドイさんに言ったら、「それは偏見やね!」と笑っていた。そんなドイさんも、開店前から抗議活動のように店前に並ぶ人達を見て「(たかが)カレーやで……」と引いていた。

終わって賄いを食べていると、ホール長のお姉さんが寄ってきて「就活してるの?」と訊いてきた。雑談かと思い「あんまりですね〜」と返すと、「就職するつもりあるなら、もうちょっと電話対応ちゃんとやったほうがいいよ」と注意された。

ぼくの電話対応は本当にひどいので、注意されるのも当然だと思うがそれは別として、「就活してるの?」という枕詞が引っかかった。それは不要な言葉だった。たまたまぼくが就活なんかクソ喰らえと思っている人間だからよかったものの、そうじゃない学生には呪いになりうる。

「ねえ、うんこ食べたの?」
「なんで?」
「口臭いよ」
みたいな。

帰りに彼女とネカフェで怖い映画を見たあとスープカレーを食べて帰った。さすがにカレーの連食は初めてだったが、スープカレーなので全く別物だった。いままで食べたいろんなスープカレーのことを想起しながら、2人で食べるのが楽しかった。なぜかスープカレーを食べるときは、必ず彼女と一緒だ。

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