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税金の勉強

社会人5年目になったものの、自分の支払っている税金について仕組み・金額の算出など理解できてないな、勉強を始めました。
会社員で独身の自分に関する税金メモとして記載しています。いわば自分のメモですが、参考になれば

主に『これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール(改訂新版9版)』を参照しています。


1. 税金のしくみ

1-1. 税金がかかるもの

日本で暮らすと、「所得」「資産」「消費」「流通」に税金がかかる。
「所得」にかかるもの
→国税:所得税 地方税:個人住民税、個人事業税 他
「資産」にかかるもの
→国税:相続税、贈与税 地方税:固定資産税、都市計画税 他
「消費」にかかるもの
→国税:消費税、酒税 地方税:地方消費税、入湯税 他
「流通」にかかるもの
→国税:登録免許税 地方税:不動産取得税 他

1-2. 確定申告と年末調整

確定申告:1/1~12/31の1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し、過不足を精算する手続。2/16~3/15に申告・納税。
会社員は給料から源泉徴収(収入から税金が天引き)されているので確定申告不要だが、年末調整(源泉徴収された額と実際の年税額の過不足を調整)が必要により、平均値で計算されていた源泉徴収額と実際の年税額との差を調整する。

・会社員が確定申告が必要な時
給与収入2000万以上、副収入所得が20万円を超える、2か所以上から給与をもらっている

・会社員が確定申告をすると得な場合
災害や盗難に遭った時、多額の医療費負担、マイホーム購入者、退職後に再就職していない場合

2. 所得税の計算:所得税 =( 所得金額 - 所得控除 )× 税率 - 税額控除

2-1. 所得の種類 

所得税が課税される取得は下記10種に区分される。
共通する所得税の基本的な方式は、
所得税 =( 所得金額 - 所得控除 )× 税率 - 税額控除で計算できる。
所得区分に応じた控除で所得金額を算出。課税方式も所得区分による。

所得の種類と控除・課税方式

2-2. 給与所得金額の計算 

「給与所得控除」と「所得控除」は、似た名称ですが全く異なるもの。
・給与所得控除:無条件に年収から差し引かれる控除
・所得控除:ある一定条件を満たした上で、申告した人が差し引かれる控除

給与所得=給与所得の収入金額ー給与所得控除額 で計算。
給与所得控除金額は年収に応じて下記の通り設定
→ 収入1000万の場合の給与所得:1000万-195万=805万

2-3. 所得控除の種類 

所得税は法人税と異なり、個人の事情に応じて「所得控除」がある。

社会保険料の計算

社会保険料とは、5つの社会保険にかかる保険料のこと。従業員は、①~④を負担。①健康保険・②介護保険・③厚生年金保険・④雇用保険・⑤労災保険

①健康保険
・健康保険料 = 標準報酬月額 × 健康保険料率
・従業員が負担する健康保険料 = 健康保険料 ÷ 2
→東京都で協会けんぽに加入している場合  保険料率:9.81%  

②介護保険
介護保険料の納付が発生するのは、40歳以上の従業員のみ

③厚生年金保険
・厚生年金保険料 = 標準報酬月額 × 18.300%
・従業員が負担する厚生年金保険料 = 厚生年金保険料 ÷ 2
→協会けんぽに加入している場合  保険料率:18.300%  

④雇用保険
・雇用保険料率:一般(労働者負担: 6/1000 、事業主負担:9.5/1000)

2-4. 税率の確認

総合課税の所得に対しては、下表の税率を適用して税額を計算。
→課税総所得金額600万の場合の給与所得:600万×20%-427,500=772,500円

これに加えて、特別復興税 (東日本大震災からの復興財源確保のため 令和19年分まで)は、所得税額の2.1%
→課税総所得金額600万の場合の給与所得:772,500円 × 2.1% = 16,222円

2-5. 税額控除

税額控除とは、所得控除を差し引いて税額計算後、税額からマイナスできる制度。
住宅ローン税額控除(住宅ローンの年末残高に対して一定割合の税額控除が原則13年)など。

3. 住民税の計算

所得税は「国税」だが、住民税は「地方税」。計算方法は下記の通り。
個人住民税=道府県民税+市町村民税 (均等割+所得割)
(所得金額ー所得控除)×税率ー税額控除=所得割額

所得税と似た仕組みだが、下記の特徴が異なる。

・個人住民税の特徴
①前年の所得について納税
②所得控除額が少し異なる
③定額の「均等割」部分がある
(=定額で課税される部分⇔「所得割」:所得に応じて課税される部分)
④所得の額に関わらず税率が一定

4. 参考書籍等

・『これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール(改訂新版9版)』梅田泰宏
・社会保険料まとめ!計算方法から社会保険料控除まで徹底解説
・雇用保険料とは?雇用保険料の計算方法や対象について解説
・給与所得控除とは?【わかりやすく】計算、所得控除違い

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