私がハマったDJという趣味の話

どうもどうも、ワカタビと申します。

DJというもの、みなさんご存知ですか?そうです、あの右手を右耳にそっと添え、左手を地面と平行に出して小刻みに前後させると表現できるアレです。

(DJってコレ?といいながらDJやってる人にやるとそこそこムカつかれるのでおすすめ(?)です。)

私はDJという趣味にほぼ20代を捧げたと言っても過言じゃないぐらい、それはもう一生懸命やっていました。それなりにそのコミュニティの中ではできることをかなりやってきたんでは、と思っています。正確には覚えてないのですが、3000人ぐらいの前でDJさせていただいたこともあったはず。恵まれていたし、たくさんのサポートをいただきながら毎週のように全力でDJをやっていました。今はDJに関してはやりきったなーという気持ちのほうが強いです。今でも月1ペースで続けていますしかけがえのない趣味です。今回はDJの何が楽しいのか、何が大事なのかを抽出して書けたらなあ、と思っています。

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自然体であること

本名ではなくもう一つDJの名前を掲げ、DJとしてのもう一人の自分がどこまで売れるのかプロデュースするような気持ちでやっていました。私はとても可愛い方でもなく、また美人でもないのですが、そんな中でどうやって人から支持してもらえるようなDJになれるかどうか結構一生懸命に考えていました。人前に出てDJするようになるとひとつひとつの振る舞いが、ステージ外もTwitterでも全て見られている。そういう中で、自分が納得してないまま参加したり、不自然に笑ったり無理やり会話したりすると、人は離れていきます。結局自分らしくあることが結局人から支持される要因になるんだろうな、と感じましたし、そして実際そうなったと思います。悲しいけれど、自分の本心に嘘をつき無理に背伸びするような人は愛されない。友人かのように真剣に向き合い、笑いあい、自分も無理をしないということが1対多の関係性のなかでも重要なのだと学びました。

自己責任でテーマを決め、表現する

当たり前なんですがDJをやるときは、まずゼロベースで手元に何もありません。なにもないところから、曲を選んでいきます。例えば好きな曲だけピックアップしても意味がないです。好きな曲を、目の前に多くの人がいる状況で、その人達が耳をスピーカーに向けている中で、自分でどうストーリー付けて自然に聞かせるかがとてもおもしろい。答えのないパズルだなと思いながらやっていました。

まず自分で次のイベントでのDJするテーマを決めます。テーマはなんでもよくって、私は音の感触や、あの時見た景色を表現するといったものが多いです。そのテーマのもと、これまで生きてきた20年+何年間かの色々な曲を聞き続けてきた私の中のカオス、そしてBeatportなどの楽曲販売ストアの曲たちから、最適な曲たちを選び出し並べていきます。その中での答えは自分だけが持っています。自分だけがここまででOKだと言えるのです。完全に自己責任の世界です。自分自身がOKを出せなければ、結果ステージで一貫性のないことをして無様になるだけです。一貫性のある流れだけが、自分が思い描く景色を形作ることができる。それは一回一回のDJでも、DJのキャリア全部においてもそうだなと思います。

言葉のない対話

曲のテイストをまとめ、自然な曲順・流れのプレイリストを事前に作ってもなお、現場の空気に合わせて変えていく。その自分で決めたことと柔軟に対応したことの結果が聴衆に受け入れられていないと感じたら、次の挑戦の時に活かす。そういうサイクルをぐるぐると回していました。イベントごとにお客もテーマも違う中で、自分がどう多数の人達と(たまにはフロアに1人なんてこともありますが、その時はその人と)どう音楽を通じて対話するか、それを毎週毎週考えていました。

面白いのは、自分が楽しい!と思っている時に聴衆はワイワイ盛り上がってついてきて、反対にイマイチだなーと思いながらやってるときには聴衆もどんどんイマイチな空気になっていくこと。それが人前にいるということだと学びました。

だからこそ、自分の本心はどこなのか、自分自身に語りかけて、楽しいと思うことをできるだけ引き出すということがとても必要だなと感じます。自分のやることでも、個人として、心理的安全性のマネジメントが必要ということです。結局、セルフマネジメントできてないと人は動かない。伝えたいものも伝わらない。ということなんだろうと思います。

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7年ぐらいやってきてるし何かまだまだあるような気がするんですが、今日のところはとりあえずここまで。

DJアカウントの方で書けばいいトピックでもあるんですけども、最近はその取組みも全部本名アカウントとして発信できたらな、という小さな夢があって、この記事がその中での一歩みたいなところがあります。

これまで、仕事の私はこっち、DJの私はこっちと使い分けてきたのですが、それだと一生懸命やってきたことが全然活かしきれないなあ、という気持ちになりました。DJをやっていた私も、仕事でフラフラいろんなことをしてきた自分も、全部私だなと思いたいのです。好きなことは好きだとどんな場所でもまっすぐ言える自分でありたいと思っています。

そしてできれば、趣味であったDJにのめり込んでいた、みたいに、今後は熱中して仕事をしていきたいなと思っています。多分、きっと活かせることがあると信じて。

サポートされたら、おいしいお菓子を買ってさらにしあわせになっちゃうな〜