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✈︎ 冬の雑詠(オリオン、山眠る、冬茜、寒鴉、冬の雁、着ぶくれ)


オリオンや家族ぞくぞく帰り来ぬ

オリオン/三冬(天文)

折いつて話がと友山眠る

山眠る/三冬(地理)

終章へページめくらむ冬茜

冬茜/三冬(天文)

寒鴉監視カメラの真新し

寒鴉/晩冬(動物)

ひたむきに守る暖簾や冬の雁

冬の雁/三冬(動物)

着ぶくれて塊肉を縛りあぐ

着ぶくれ/三冬(生活)


◆◆◆

一句目。
出張帰りの夫と次男が、似たような時間に空港に到着。この年末は上の子2人は帰ってきませんが(涙)、これまで帰ってくる時は、同じようなタイミングでぞくぞくと着いたなぁと。

二句目。
黙って話を聞くところから、山眠るを合わせました。

三句目。
最後まで読みたいのだけど、終わってほしくない物語。

四句目。
車を運転中の赤信号で、信号機にとまっていた鴉に見つめられた気がしました。

五句目。
山崎豊子さんのデビュー作の「暖簾」。時代や環境が変わっても、大変だろうと言われても、暖簾を守り抜いた話を読みました。生家をモデルにした話だそうです。
秋以降当地で再び見かけるようになった、カナダ雁(たぶん)の群れが羽ばたいていった様子を見ていて、なんとなく合うような気がしました。(カナダ雁は「雁」と見なしてよいのかな?と少々自信がありません。)

六句目。
今朝のできごと。実際はちょうど良い紐が見つからず、縛らずに下味をつけたので、さて、美味しくできるかどうか。

◆◆◆


一気に六句並べてしまいました。
どれか一つでも、目に留るものがあれば嬉しいです。
いつも本当にありがとうございます。よろしくお願いします!