✈︎ らべあろ企画〜春の覇者は私で決まりよ！かもよ？〜

こちらの企画に参加させていただきます。 学舎を袴さざめく芽立ちかな まなびやをはかまさざめくめだちかな 三月下旬、姪の大学の卒業式の写真が送られてきました。2020年春、コロナ禍で始まった大学生活。姪の学部はかなり早い段階から、そしてかなり遅い段階（1年前）まで、完全リモート授業が行われたそうです。姪はサークル活動でたくさんの友人ができたそうですが、クラスメイトや学部の友人達と知り合い、共に過ごすことができたのは、大学四年生の一年間のみだったと聞きました。 四月から社会

✈︎春の雑詠（草餅、春時雨、うららけし、花蘇芳、クロッカス）

草餅や膝バネのごとけん玉を 草餅／仲春（生活） 敬称の消えをるふたり春時雨 春時雨／三春（天文） 今治のタオル送れりうららけし うららけし／三春（時候） 花蘇芳アクセサリーは唯一つ 花蘇芳／晩春（植物） 坂道をだんだん見ゆるクロッカス クロッカス／初春（植物） ◆◆◆ 一句目。 先日行った日本語イベントのボランティアで、恐ろしく久しぶりにけん玉を触ったら、私は全然できなかった…という話を、帰省中の息子にしました。息子の小学一年生の時の担任がけん玉の認定講

✈︎ 春の雑詠（柳の芽、春遊、辛夷）

横断の手の真すぐなり柳の芽 柳の芽／仲春（植物） 春遊ロールケーキの角ばれり 春遊／晩春（生活） 講堂を送辞の高く花辛夷 辛夷／仲春（植物） ◆◆◆ 一句目 小学校へ通う新一年生や、まもなく一年生になる、自分で歩いていく練習をしている子をイメージしました。「真すぐなり」がかたいでしょうか。「まつすぐに」と悩みましたが、切れをしっかり入れたいと思い、「真すぐなり」としました。 二句目 今週は春休みだという娘が、明日はピクニックというのを聞いて。先日焼いたロールケ

✈︎ 春の雑詠（春の星、春の雲、木の芽時、山笑ふ、水温む、雛祭）

春の星約束まろく囲みけり 春の星／三春（天文） 焼き立てをつぶさぬやうに春の雲 春の雲／三春（天文） 音階の粒揃ひなり木の芽時 木の芽時／三春（時候） 山笑ふ型からプリンふるふると 山笑ふ／三春（地理） 水温むリュックの小さき六年生 水温む／仲春（地理） 婚活のアプリ消したり雛祭 雛祭／仲春（行事） ◆◆◆ 一句目、カレンダーや手帳にマークをつけた様子。 二句目、先日遠出をした時に、日系スーパーに併設する日本のパン屋さんに行きました。焼き上がりのア

✈︎房州オンライン句会24年2月参加 ・並選1： ミモザ揺る食後のパイは半分こ ・並選4、亀山こうき先生-気になった句： 論文の字数超えけり木の芽雨 ◆選句期限を1日間違えるという痛恨のミス、中途半端な選句状態で期間が終わってしまった。猛省しています。心して臨みたい。

✈︎俳句ポスト「蜜柑」 算数はおしまひ両の手へ蜜柑 中級並選、感謝感謝です！ 本命のつもりだったボツ句： 求婚の答へ正午の蜜柑山 求婚へ答ふ正午の蜜柑山 の方が良かった？いずれにせよボツ？ 幼少期に熱海の祖父母宅から見下ろしていた蜜柑山、を詠みたくての想像の句でした。

✈︎らべあろ企画 〜駅にまつわる思い出の、もう一句〜

先ほど、一句目で参加させていただいたばかりですが、あと一句。こちらの企画に参加いたします。 ほろ酔ひをベントの壁へ夏近し 2016年、夏。今も健在な母が、当時バルセロナに住んでいた私たち家族のところに遊びに来てくれて、観光ビザ期間めいっぱい三ヶ月間滞在してくれました。その夏の休暇に、スペイン北部、フランス南部、ポルトガル北部を、一緒に車で旅行した中での、ポルトガルのポルトでの思い出の一句。こちらも妄想盛り。 ポルトと言えば。 甘いポルトワイン、ポートワインが有名です。

✈︎らべあろ企画〜駅にまつわる思い出の一句〜

こちらの企画に参加いたします。 無錫駅へ飛花煮卵の殻柔し 1998年初春、26年前の出来事です。前年の暮れに結婚した我々夫婦は、上海で新婚生活を始めました。三ヶ月ほどの上海暮らしの間に日本から両親が遊びに来てくれて、一緒に無錫まで電車で一泊旅行をした、その時の思い出です。 無錫駅に限らず、駅のホームでは煮卵がよく売られていました。殻ごと煮てあって、注文の数だけビニール袋に入れて渡されます。ずっと気になっていた煮卵を、無錫から上海へ戻る電車の出発待ちの間に買いました。味が

✈︎ 春の雑詠（春ショール、春暁、春の鳥、蕗味噌、納め針）

髪巻きて鏡の背中へ春ショール 春ショール／三春（生活） 春暁や点となりゆくわだかまり 春暁／三春（天文） 春の鳥ぎうと電線肥やしをり 春の鳥／三春（動物） 蕗味噌や優しき人へ嘘つきぬ 蕗味噌／初春（生活） 辻褄の合はぬ言ひわけ納め針 納め針／初春（行事） ◆◆◆ 立春を過ぎて初めての登園！自分で驚きました。 俳句を並べてみたら、なんだか微妙な精神状態のものが多い！？ちょっとしたネガティブな出来事も、俳句に乗せると楽しくなったり気が楽になったりします。

✈︎ 冬の雑詠（冬日向、春隣、冬萌、水仙、年の豆）

耳元に染まらぬ白髪日向ぼこ 日向ぼこ／三冬（生活） もつちりとニッキの香り春隣 春隣／晩冬（時候） 冬萌やバギーがママを先導す 冬萌／晩冬（植物） 水仙や復路も会釈交はし合ひ 水仙／晩冬（植物） 孫に似るヘルパー来たり年の豆 年の豆／晩冬（人事） 〈推敲〉 元句： 蝋梅や書架に見つけし芭蕉集 → 蝋梅や書架に見つけし久女集 ◆◆◆ いよいよ冬も終わり。当地は立春を待たずに、日中の気温は18度。先日までのマイナス20度はどこへ！？ 一句目。 白髪染めト

✈︎ 房州オンライン句会 24年1月参加 ・東國人先生-特選、並選4、亀山こうき先生-気になった句 くづされてととのふ仮名よ冬の梅 ・並選1 柄セーターぽつと出でける五厘刈り ◆一句目はアメリカ人に平仮名を教えた時と、書道の動画を見ての気づき。二句目は類想ですが詠みたくて。

✈︎ 冬の雑詠（隙間風、風花、春隣、竈猫、蝋梅）

眉寄せて茶渋磨けり隙間風 隙間風／三冬（天文） 風花へ舞へる体操着の手手手 風花／晩冬（天文） 春隣オクターブほど高く鳥 春隣／晩冬（時候） 印鑑の未だ出てこず竈猫 竈猫／三冬（動物） 蝋梅や書架に見つけし芭蕉集 蝋梅／晩冬（植物） ◆◆◆ 大変！大好きな冬が終わってしまう！焦っています。もう少し冬の季語でいろいろ詠みたかったので、あと数日がんばってみるつもりです。 一句目。茶渋を必死で取りながら思いついた句。 二句目。 体育の授業中に風花が降ってき