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季語: 色なき風、爽籟(さうらい)、蚊帳の果、蚊帳の別れ


① 松の森色なき風の音色かな


② 爽籟の濤声のやう松の森

(そうらいのとうせいのようまつのもり)

③ 羽織りそむ臍出しの娘や蚊帳の果


④ ボクの基地なみだの蚊帳の別れかな

▶ ボクの基地またねと蚊帳の別れかな(よねちゃんのコメントより)


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①と②は、同じ情景を詠んだものです。
先日車で遠出をした帰り道、山道の休憩エリアで停まった時に、川の水が流れるような音がしました。耳を澄ませてみたら、森の木々を揺らす風の音でした。
②の季語は「爽籟(さうらい)」=爽やかな風音。「濤声(とうせい)」は波の音。「爽籟」を使ってみたくて、②も詠みました。

③ 夏の間ヘソ出し姿だった子も、涼しくなってきて1枚上に羽織るようになった。その頃には蚊もいなくなる。
「羽織る」だけで、1枚上に着るということが伝わりますか?

④ 私は蚊帳を使った経験はありませんが、ネットで画像を見てみて、子どもが好きそうな空間だと思いました。蚊がいなくなっても使いたがる子がいそうだなぁ、という想像の句です。

③も④も、風流ではないです..。難しかったです!

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トップの写真は、一応秋の風を撮ったつもりです。実際はもっと草が揺れていたのですけどねー。当地で非常によく見かけるこの草、名前はわからないです。

二日分まとめての投稿となりました。今日もここまでお読み下さり、本当にありがとうございます!ご感想やご意見など、よかったらよろしくお願いします。