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土木の仕事座談会 第2弾 若手編~村上 麻優子さんにインタビュー

どのようなお仕事ですか?

現在、第二子育児休暇取得中です。産休に入る前までは、鉄道現場にて設計変更業務などを主に行なっていました。

仕事上、譲れない信条はありますか?

業務時間中は、120%集中し、いま自分にできることはやりきること。(もちろん失敗はありますが…)どんな仕事も同じだと思いますが、自分の考えを常に持つことです。

心底楽しいと思ったお仕事はありますか?

今まで関わった全ての現場について言えることですが、発注者や協力会社など多くの人と関わりながら、目の前で構造物が完成していくのを見られることが、この仕事の醍醐味です。

この仕事でよかったと思った出来事(やりがい)はありますか?

最終的に構造物が完成し、一般の方が使っているのを見られることです。また、自分の家族にも、関わった構造物を見せてあげられることです。

業界内の受発注相手など、どのような印象ですか?

発注者については、受注者には見えていない、「やるべきこと」が多いのだなという印象です。受注者側がお手伝いをすることもありますが、人を増やしたり、外注したりしても、発注者が本来やるべきことをやって欲しいと思います。

業界内で、ここが変!と感じる点はありますか?

ゼネコンを視野に入れている学生さんから、飲み会は多いですか?出産、子育てしながら働くことは可能ですか?という質問をもらうことです。いまだに建設業界の古いイメージが根強いと感じます。

入社時と現在の、働き方や仕事内容の違いはありますか?

入社当初は、技術研究所にいたので、現場と仕事内容は大きく異なりますが…
社内全体的に残業時間や有給休暇の取得を意識するようになったことは、変わった点だと思います。また、女性の土木技術者の人数がどんどん増えているため、少しずつですが、おじさん世代も女性に対する免疫ができてきたと思います。今では免疫ができるよう、社内の研修も充実しています。

この仕事を選んだきっかけはなんですか?

学生時代にインターンシップでゼネコンに行き、現場の仕事を見せてもらったことです。自分のやりたいことはこれだ!と確信しました。

学生のうちにやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことはありますか?

サークル活動で、他大学と一緒に行う大会の運営を行ったことは、良い経験であり、面接でのアピールポイントとなりました。
勉強をその場限りでなく、もう少しきちんとやっておけば良かったと思います。

目指している将来像はどのようなものですか?

現場の業務は多岐に渡るため、現場のことであれば、一通り何でもできる人になりたいと思っています。その上で、定年まで現場に関わる仕事ができればいいなと思います。

これからの土木業界(理想像)をどのようにお考えですか?

一般的な会社と同じように、建設現場も8時間勤務、シフト制でも良いので、週休2日制となるべきだと思います。そのためには、入札時の工期の設定や、作業員一人一人の賃金アップ、受発注者の作業効率化(外注などを利用した分業化)が必要だと思います。

世間からの土木のイメージをどう変えていくべきでしょうか?

土木の仕事は、一般市民の生活を守る、なくてはならない仕事です。一つ一つの事業に対して、その必要性をもっとアピールすること、また上記のように、労働環境を他業界と同一レベルまで是正していくことで、イメージアップに繋がるのではないかと思います。

もし生まれ変わったら、どんな仕事をしたいですか?

警察官に興味があります。新しいことを創造することが苦手なので、クリエイティブな仕事は向いていません。

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