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炎上についての再考

ある炎上について

私はvtuberのグループであるにじさんじの1ファンであり、そこそこ配信も見ている方です。

そんなにじさんじで、所属ライバーの方が違法ダウンロードをしていたことが発覚し、目下炎上中です。名前はここではあえて伏せますが、活動を自粛しており、いくつかの案件も早期終了や延期を余儀なくされるなど、少なからぬ影響が出ています。

何が問題なのか

まず、大前提として違法ダウンロードは許されざる行為であり、犯罪として扱われることもあることは明記します。そのうえで、今回はクリエイター側の立場にある人間が、こうした行為に手を染めたことは、決して許されることではなく、当人には厳しく自己を見つめ直し、反省していただきたいと思います。

一部のファンにはこの行為を擁護する意見もあるようですが、そうした擁護は当人のためにもv界隈全体にもよくないことだと思います。あの界隈は何でも擁護するという言説が現にかなりたくさん展開されていますし、全体のイメージを悪化させることにもなっています。ファンとしてできるのは、黙して復帰を待ち、他のライバーの活動を応援することです。擁護したい気持ちもわからないではないですが、やはり厳しく批判されるだけのことをしてしまった事実を考えるべきです。

また、当人もクリエイターとして、自分たちの作ったものを有償で提供する立場だったことを、私は重く見なければならないと思います。ものづくりにどれだけの労力と時間がかかるのかを経験として知っていたはずの人が、違法ダウンロードに手を染めてしまっていたことが、私には残念でなりません。運営からも厳しく指導されたと思いますし、本人もしっかりとその点を自覚して、更生していただきたいと思います。

過度なバッシングについて

一方で、当人やにじさんじへの過度なバッシングが増えていることは、看過できません。彼のやったことは批判されるべきですが、解雇すべき、他の案件がとんだ責任をとれ、あるいはここでは書くのがはばかられるくらいのバッシングが溢れていることもまた事実です。

当人の配信を見る限り、責任感もある方だとお見受けします。自分のせいでいろんな人に迷惑をかけているという自責の念に押しつぶされていると思います。もちろん、本人が撒いた種ですから、自業自得と言われればそれまでかもしれませんが、ネットの多年の悪癖として、叩いていいとみなした人人をどこまでも叩く、誹謗中傷するという行為があり、そのことが取り返しのつかない事態を招いたことも事実として存在しています。もし、万一、そういった行為が常態化した先に、取り返しのつかない事態が起きたときに、バッシングをしていた人たちは責任など取れないでしょう。まず、自分が何かに言及する対象は人間であることを忘れてはいけません。自分では配慮しているつもりでも、受け取る側がどう思うかはわかりません。自分は配慮してあるから大丈夫だなどというのは、独りよがりな、自分にしか通用しないルールを振りかざしているに過ぎず、公共の場に言説を発信する自覚が欠如しているとしか言いようがありません。

これからについて

これからについては、以下の姿勢が必要だと思います。

1ファンは無理筋な擁護を控え黙して復帰を待つこと

2過度なバッシングは取り返しのつかない事態を引き起こしかねず、行った行為はダメだとしても、誹謗中傷のレベルになるような言動は控えること

3本人が本件で自分が引き起こしたことについて、反省していると思いますから、復帰後はその反省ができているかどうかを見守りつつ応援すること

4案件の延期や早期終了は残念ですが、組織である以上構成員の不祥事は組織全体でその責任を負わないといけないときもあること、これでにじさんじ全体への信頼がなくなったなどという極論には与せず、泰然自若として応援を続けるべきこと

以上備忘録的に書き留めました。

今後のにじさんじの発展と、当人の復帰を祈念しつつ。

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