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ALGS Year2 振り返りメモ(APAC Northのみ)

APAC Northの競技シーン好きな人向けのメモ書きです。
ALGS Year2の成績を振り返ってみて各チームどうだったかを総括。

各チームの成績を振り返る前に

一人の競技シーン好きとして、競技シーンについて色々と述べることはありますが、「選手やチームへのリスペクト」は忘れちゃいけないと思っています。選手のプレイ内容や日常の行動、チームのサポート体制などを見ていて、もっとこうすればいいのに、と不満を感じることがあるかもしれません
誹謗中傷はもっての外ですが、論理的でない謎のお気持ち表明を選手やチームにぶつけるのもいかがかと思います。自分のTwitterやNoteなどの自分のスペースで語ればいいのです。ファンや視聴者はプロデューサーでもなければコーチでもなければ株主でもないのです。選手やチームに影響を与えたければ、プロデューサーやコーチ、株主となって影響を与える力を手に入れるべしです。好きじゃなくなったらただ立ち去るのみで良いのです(数字は正直なのです)。
っともっともらしく前置きを書いたのも、各チームの戦績の振り返りをやると、各チームの内情や戦略/戦術を知らずにコメデター的な批判になりかねないから、その予防線でした。
ファクトベースの振り返りと「選手やチームへのリスペクト」の気持ちを忘れずに。

Year2の各大会のランキングまとめ

ALGS Year2は、
①プロリーグ スプリット1
②プロリーグ プレイオフ1
③プロリーグ スプリット2
④プロリーグ プレイオフ2※世界大会
⑤チャンピオンシップ※世界大会

の5つの大会で構成されていました。
各大会におけるAPAC Northの各チームの順位の推移をまとめてみました。
世界大会に出場したチームを中心に、上位チームの順位の推移を載せています。
※現在の所属チーム名で記載しています。
※世界大会については、APAC Northのチームを世界大会の順位でランキングしています。

このグラフを見ると、以下のようなYear2の振り返りができると思います。
ファクトベース+個人的な感想を!
※選手名は敬称略とさせていただいています

①上位を安定して走り抜けたチーム

aD・・・二度の世界大会決勝進出という安定した好成績。SellyなのかKaronpeなのかというロースター変更もあったが安定して強かった。本人たちは世界大会の結果に満足していないと思うが、正直十分強いチームだった。Year3は目指せ世界王者ですね

PULVEREX・・・プロリーグ2では苦戦したものの、プレイオフ2で世界3位を達成。ValorantでZETAが世界3位になった直後の大会で世界3位をもぎ取るのは偉業すぎた。全体的に上位安定している盤石な強さを発揮。世界大会で世界から注目される存在に

②苦戦しながらも上位に食らいついたチーム

REJECT・・・Year1の王者もYear2はAPAC Northのメタの変化や世界大会のメタに苦戦したのか、中ムーブか端ムーブか試行錯誤の戦いだったと思われるが、蓋を開けてみれば上位に食らいつく粘り強さを発揮。プロリーグ2で36試合で一度もチャンピオン取れなかった(こんなにチャンピオン取れなかったのは初めてでは)のに総合5位に収まっているのは強さの証だと思います

FENNEL・・・ロールチェンジやお家騒動などで、もがき続けたシーズンだったと思われるが、終わってみれば爆発力としたたかさで上手にポイントを稼いだシーズンだった。Year1でのセンセーショナルなデビューを覚えている人も多いと思うけれど、Year1の終盤よりも良い成績を残せているのは成長の証なのかなと

DetonatioN Gaming・・・いつもボーダー芸しているイメージだけれど終わってみれば上位勢に食い込む成績。3試合連続チャンピオンは圧巻だった。チャンピオンシップでデュオ出場になったが、試合後に3人とも競技生活を継続するTweetしているのが個人的に嬉しい
(全然関係ないけどDetonatioN GamingはGameWith傘下になり決算資料に情報あり。待遇良いといいですね)

Crazy Raccoon・・・こんなにも苦しいシーズンはあったのか、というぐらい苦しいシーズンだったと思う。度重なるロースターの変更で苦しいシーズンを過ごしたがそのファイト力は健在。世界大会では残念な結果になったが、世界大会で結果を残せるチームになると競技シーン人気的にも良いですよね

③Year2で頭角を現したチーム

Fnatic・・・スプリット1のプロリーグ/プレイオフともに10位前後だったが、右肩上がりに上昇し、チャンピオンシップではAPAC Northではトップの成績。Fnaticに日本のチームが!という衝撃にたがわない成績を残した。長いことApex競技シーンを支えてきたコーチのKamanekoはNortheptionのValorant部門のマネージャーをやっており、ダブルで世界大会という偉業を達成。長年の頑張りが報われてよかった(ホロリ。

FOR7・・・スプリット1のプロリーグ26位から始まったYear2だが、プロリーグ2でトップ10に入ると、世界大会でもそのフィジカルの強さを見せつけた。一時期スクリムでファイトしかけまくってて苦言呈している他チームもいたけれど、そのフィジカルは本物だった。配信見るとエグい動きしながら敵倒しているのが見れます

④尻すぼみになってしまったチーム(来シーズンに期待)

Kiii・・・安置読みの精度と的確なポジション取りで日本チームの中では上位を安定していたKiiiだったが、ヴァルキリーメタの中で難しいシーズンとなった。プロリーグ1では2位だったが右肩下がりに成績を落とし、世界大会を経験することなくYear2を終えることに。Year3に向けて@1募集しているようなので、新生KiiiでYear3での巻き返しを期待したい

Flora・・・FFLGGCでNA勢の中に入っても互角以上の戦いを見せたFloraだったが、Mainy離脱後に成績が振るわず右肩下がりの結果となってしまった。あのNYでの熱い戦いをもう一度見てみたい。Year3に向けて@1募集しているようなので新生FloraでYear3での巻き返しを期待したい

456・・・日本を代表する人気チームとなった456だが、競技の結果は右肩下がりで終わり、世界大会を経験することなく終わった。世界大会のミラー配信見てるとYUKIOのゲーム理解度の高さに驚かされる。独特な構成とムーブで他から一目置かれるような戦い方でまた上位へと食い込むことを期待している。

⑤その他印象的なチーム

ORTHROS FANG・・・長年競技シーンで戦ってきたTenorinに火力モリモリの2人でチームが構成され、LCQから世界大会に進出。プロリーグでは27位,25位という成績だが、世界大会ではチャンピオンも取り、LCQの結果は偶然ではないことを証明。競技歴1週間で世界大会進出はシンデレラボーイすぎるでしょ

FC Destroy・・・殴り合い上等のスタイルは日本だけではなく世界も湧かせた。LCQで勝ち上がれずFFLGGCとプレイオフ2のみでの世界との対戦だったが、その経験はきっとYear3に生かされると信じて、FC Destroyの圧倒的な火力をこれからも見たいですね

DeToNator・・・他チームのアレコレで世界大会に繰り上がり出場したDTNは、かつてのDTNとはちょっと色の違う、火力の高いロマンあふれるチームになっていた。なんかまだまだ強くなれる余地を残しているように見え、その中で世界大会での経験がプラスに働き、Year3は飛躍するのでは、と思ってます。DTNの元選手のMukaiが最近スクリムで関わってるの見るとそれだけで胸熱

他にもYear2を振り返ると印象的なチームやドラマはあったと思いますが、ここら辺で!
念願の世界大会が開催されたYear2。国内、海外問わず選手間のオフラインの交流が活発になり、選手たちの個性や人柄を知れたYearだったのではないでしょうか。
Year3がどういう形になるか分からないですが、楽しみですね!

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