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意識の進化 × ダンス(Movement Medicine体験編)|身体の声を聴き内側から目覚める

「宇宙視点からの意識の進化プロジェクト」では、「意識の進化×○○」シリーズと題して、いま問われている人の意識の在り方、そのアップデートについて様々な角度から探求し、対話をお届けしています。

今回は、「意識の進化×ダンス」の第2弾として、Movement Medicineを体験し、そこから得た気付きを言葉にしました。前回に引き続き、Movement Medicine Apprentice Teacherである景浦由美子氏(ニックネーム:ゆみこ)と、アフリカンダンスを広める活動をされている佐藤綾子氏(ニックネーム:ココア)をゲストにお迎えして、(株)ウエイクアップ「意識の進化プロジェクト」のメンバーでキューバンダンスを踊る岡本直子(ニックネーム:なおちゃん)と、CTIジャパンでコーチングトレーナーを務める伊藤貴子(ニックネーム:たかこ)を加えた4名でお届けします。

※本記事内に登場する人物の所属・役職等は動画撮影当時のものです。

~本日のテーマとゲスト紹介~

伊藤:皆さん、こんにちは。ウエイクアップの伊藤貴子です。

岡本:ウエイクアップの岡本直子です。

景浦:景浦由美子です。

佐藤:佐藤綾子です。

伊藤:今回は「意識の進化×ダンス」について話していきたいと思います。前回行った4人での対話に引き続いて、Movement Medicine、African Dance、Cuban Danceを踊る3人で一緒に進めていきます。

前回、ダンスを通して、人の心とか身体、頭、これらが1つに繋がっていくとか、自分の内側と繋がりながら外にも繋がっていく、なんていうお話が出ていましたけど、これは、なかなか、語るだけでは理解がしにくいということで、今日は、まずは、Movement Medicineの景浦由美子さんにガイドをしてもらいながら、実際にダンスを体験をしてみようという、そんな回になっています。

今日もよろしくお願いします。

岡本・景浦・佐藤:よろしくお願いします。

~Movement Medicineとは?~

伊藤:では、まずは、ゆみちゃんから、このMovement Medicineについて、少し解説をしてもらいたいと思います。

景浦:はい、ありがとうございます。景浦由美子です。では、今日体験していただくMovement Medicineについて、少しお話しさせていただきます。

Movement Medicineは、ジャンルで言うと、コンシャスダンスと呼ばれているものの1つになります。コンシャスダンスの中には、ファイブリズムスとか、オープンフロアーとか、ソウルモーションズとか、他にもいろいろあるんですが、型のないダンスです。コンシャスなので、無意識なのか意識なのか、意識のダンスと呼ばれているジャンルのものの1つになります。Movement Medicine自体は、イギリス人のスザナ&ヤコブ・ダーリンカン夫妻というお二人がクリエイトしたもので、今年で14,5年目になります。イギリスに学校もあります。


Movement Medicineって、型のないダンスなんですけど、MovementというのはBody Movementなので、そのまま、身体の動き、になるんですけど、これがMedicineである、ということですよね。Medicineというのは、直訳すると薬なのですけど、薬に限定するということではなくて、先住民とかのシャーマンっていますよね。いろんなことを治したり、解決していく人。シャーマンのことをメディスンマンとかメディスンウーマンと呼ぶのを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、そのMedicineを意味します。

ですので、お薬という意味だけではなくて、人生に必要な通過儀礼みたいなものだったり、こういう夢を見た、その夢を紐解く、とか、そういったことも含めたMedicine、人生にとって必要なもの、という意味かな、というふうに私は理解しています。身体の動きがMedicineである、と。そういった考え方が入ったものになります。

元々、スザナ&ヤコブ・ダーリンカン夫妻は、ファイブリズムスというダンスの先生だったのですが、そのファイブリズムスという、コンシャスダンスの親みたいなものに、彼らが元々、専門的に持っていた、ヤコブのシャーマニズム、スザナのゲシュタルト心理学を取り入れて、新しく創造し、Movement Medicineが生まれています。

Movement Medicineの活動についてお話しすると、全世界に、教えることのできる先生が、ちゃんとした数字ではないのですが、だいたい200人くらいいて、日本では、認定ティーチャーが2人、Apprentice Teacherという見習い先生が1人でそれが私なんですけど、要は、Movement Medicineといって教えられる、こういったクラスみたいなものを持てる人は、日本では、今、3人います。

それで、日本でも、世界的でも、こういったムーブメント、身体のボディーワーク、ダンスにすごく注目が集まっていて、コロナとかで、より、身体へのフォーカスが増しているので、Movement Medicine以外もそうですけど、世界中で、オンラインのクラスが、いろんな形で開催されています。

~体験にあたって~

伊藤:ありがとうございます。今日はそのMovement Medicineの体験をさせてもらうということなんだけど、体験するに当たって、まず、私たちはどんなふうにいたらいいかな?

景浦:はい、では体験するにあたっての心づもりをお伝えします。まず、足の回りに何もないようにしてください。二畳くらいのフリーなスペースを確保するために、蹴とばしたら困るようなものはどかしてください。

それと、Movement Medicineの場合は、途中では特に休憩時間は取らないので、お手洗いに行ったり、水を飲んだり、疲れてきたなと思ったら身体をゆるくスローダウンするなど、ご自身で調整してください。ただし、Movement Medicineなので、ずっとKeep Moving、ずっと動き続けてください、ということをお伝えしています。ずっと大きく動けばいいというわけではなくて、身体の内側、これもガイドしますけど、身体の内側の動きというのにフォーカスするという時間も、もちろんあるので、「動き」ということをずっと念頭に置いて、この時間を過ごしていただきます。

あとは、身体の声を聴くということでもあるので、「痛いなあ」とか、「どうも疲れてるみたい、今日」と思ったら、疲れているときは疲れているなりの動き、痛いときは、「痛いんだなあ」と受け取った後、痛くない動きってどんなかなあ、と探していただく。無理はしない。痛いところをもっと痛くしたり、自分の身体を傷つけるようなことはしない、というのを忘れずにいて下さいね。

あとはもう本当に、「身体の声を聴く」ことをしていただくということで、リラックスしてください、ということだけお伝えしておきます。

伊藤:ありがとうございます。そうだよね、型のないダンスと言われたときに、「型がないってどう動いたらいいの?」と、そんな感じが最初に来ちゃうな、というのを、今、説明を聴きながら思いました。

なので、ガイドに合わせてとりあえず動かしてみて、身体が痛がってるなあと思ったら、痛くないところの方に動かしてみる、そんな感じでいいですか?

景浦:そうですね、はい。

伊藤:ありがとうございます。若干、まだ、心配はあるんだけど…。

佐藤:顔が緊張してる感じがする。(笑)

伊藤:そうそうそう。(笑)ダンス苦手だなあ、という意識が、とても高い私ですので。若干の緊張感を持ってるんだけど、こればっかりは、ほんとにやってみないことには、わからないもんね。なので、早速やっていきたいと思います。

~Movement Medicine体験~

景浦:はい、それでは始めていきます。まずは呼吸から行こうかな…。

※下記動画の8分30秒過ぎから、40分程度の体験が始まります。ぜひ雰囲気を覗いてみてください。また、よろしければぜひ、ガイドに沿って、ご一緒に身体を動かす体験をお試しください。

~体験後のシェアリング~

景浦:はい、ありがとうございました。

伊藤・佐藤・岡本:ありがとうございました。

景浦:では、今、Medicineを受け取る時間が終わったところですけど、言葉にできることがあれば、言葉にして、この場を閉じていきたいと思います。準備のできた方から、どうぞ。

伊藤:じゃあ、言ってみます。うまく言葉にはならないんだけど、身体には、意思といっていいのか、何かがあって。なんだろうな、具体的に言うと、背中に、こう動きたいとか、こう使ってとか、そんなふうにいわれる感じがした。そういう経験だったのね。

自分がどう動かすというよりは、身体に、「もっとここを、こんなふうに動かして」と言われているような感じというのが、すごくあった。一番それを感じたのは、肘からだったかな、動きたがる方に身体全身を、そこに引っ張られる、導かれるように動いてください、と言われたときに、すごくそれを感じるようになったというか。そんな感じかな。

それは、身体が意思を持っていると言うのか、知性を持っていると言うのか、なんか、答えを持っていると言うのか。なんか、そんな経験でした。

景浦:ありがとうございました。他はどうでしょうか?

岡本:私は、ガイドより前に、身体を動かしたくなっちゃって、音楽が聴こえてくると。でも、ガイドを守らなきゃ、っていうこととのせめぎ合いだった。それなのに、そういうせめぎ合いもしていたくせに、ほんとは身体はもっと動きたい、もっと踊りたいのに、けっこう、まだ私、恥ずかしいんだなと思いました。全然、踊ってなかったと思う。(笑)

身体の言うとおりにというのは、恥ずかしくて、全然踊っていなかったと思うなあと、改めて気づいた気がします。踊りたくてしょうがない、もっともっと動きたい!というのは、すごく感じながら。(笑)

そんな感じです。

景浦:ありがとうございます。そうか、後でもう一回言いますけど、私、最初に言えば良かったと思ったことがあって。それは、そのガイドを守らなくていいですよ、ということだったんですよね。

岡本:なるほど。

景浦:私はガイドするんですけど、身体が動きたかったら、「今、足って言われてるけど、腕だわ」と思うなら、腕を動かしていただいてかまわない、ということを言うのを忘れました!ごめんなさい。

岡本:いえいえ、全然。大丈夫です。なんか、まだゆっくりなところだから、激しく踊っちゃいけないかな、みたいな。そういう何かモジモジした自分とのせめぎ合いみたいなのを感じて。(笑)

ダンスって、身体を通して自分を解放するみたいなところもあると思うんですが、私は元々ダンスをやっているから、それをやってます、みたいに思っていたけど、いやいや、全然、出来てない!(笑)というのを、改めて感じた時間でした。

景浦:ありがとうございます。

佐藤:はーい、じゃあ私ですね。ふだん、私は、どちらかというと振り付けのあるダンスを踊っているので、やっぱり全然違う。より身体の声を聴きやすいダンスだなと思いました。

それこそ、さっき、たかちゃんが言ってたみたいに、「背中が…(こう言ってる)」とか、「今日は、私の身体は今どうなってるんだろう?」みたいなことに意識を向けながらいた時間でした。何だろうね、「今どうよ?どうよ?」「ああ、ここは良いんだ」「あ、こっちの方が呼んでる」みたいな、身体と喋る感じというのかな。それをすごく感じられたのが、やっぱりMovement Medicineって気持ちいなあと思いました。

私は、何回かMovement Medicineのクラスに出させてもらっていて、ちょっと、ゆみちゃん、ごめん、私、今、激しめに踊りたい、みたいな時とかもあったり、ちょっと大きくなるけどいいよね、というときもある。(笑)それが気持ちよかったのと、あと、ゆみちゃんのガイドのYesというのが、やっぱり気持ちよくて、ああ、Yes, Yes、そうそうそう、Yes、みたいな。

それと、音楽が導いてくれるっていうのかな。音楽が時々、変わっていくじゃない。これは風のエレメントなのかな、とか、わかんないけどね、何かきっと意図があって、ゆみちゃんがかけてくれてるんでしょうけど。これはなんか火っぽいなあ、とか、土っぽいなあ、とか。そうすると、こう、身体の動きたい、細胞の感じも変わって来るなあみたいなことが起きて、それを味わえたのがとてもおもしろかったです。ありがとうございました。

景浦:ありがとうございました。じゃあ、私もひと言、言わせていただきますね。ガイドをする側は、ガイドをしたり踊りながら音楽もいじったりするんで、急に画面に近くなったり、いろいろとごめんなさいね、と思いながらだったんですけども…。

いくつかメソッドがあるのですが、今日やったものは、Awakening the dancerというメソッドで、これは自分の身体の内側にいるダンサーを呼び起こすというものです。

それから、自分の肌の内側、肌の外側の自分のスペース、さらにその外側という、この3つのスペースの間にある、境界線を2つ越えるようなワーク。これはメサプラクティスという名前がついていて、自分の内側、自分の外側、さらに外側っていう境界線を越えていくことで、自分と、そして他者と繋がっていくという、その感覚を取り戻すものなんです。

それ以外にも、今、ココアが言ってくれたように、エレメントと踊るというものもあります。メソッドはいろいろあるんですね。

今日は短い時間だったので、最初の2つを入れましたが、いろいろありますよ、ということを伝えておこうかな、と思いました。

今日は本当にありがとうございました。

伊藤・佐藤・岡本:ありがとうございました。

~身体や意識の状態、気付いたこと~

伊藤:はい、じゃあここから改めて。

体験と言ったんですけど、もうなんかワークショップを受けているのと同じ経験をさせてもらったと思います。ありがとうございました。
実際にみんなで踊ってみて、その後、ひと息ついたところで、ここから、今の経験で、身体とか意識が、いったいどんな経験をしたのか、どんな状態になっていたかを話していけたらと思います。そして、改めて、身体について、意識について、気づいたことがあるとしたら、それはいったい何だろう、そんなふうに話ができたらなと。どうかしら?

岡本:じゃあ、話してみますね。私の場合は、身体は、本当にめちゃくちゃ踊りたがっていた感じでした。すごく踊りたい、動きたい、もっと大きく動いて良いの?とか。だから、これが身体なのか意識なのかは、もうわからないんだけど、なんか自分を表わしているな、という感じがすごくしました。

私、ちょっとシャイだから、様子を見ちゃうの、ガイドとか。今やっていいのかな、どうなのかな、あれ、今、みんな踊ってる?とか。でも、本当の自分は、もっと、みんなと踊りたい!みたいな気持ちもあるんですよ。そういうのをすごく感じた。身体が感じているのか意識なのか、よくわからないんだけど。なんか自分そのものが出てくる、という感じがしました。

伊藤:うん、なるほど。

岡本:もっと派手に動きたいし、しかもみんなと踊りたいけど、でも、今そういう時間じゃない?どうかな?とみんなの様子をうかがう、みたいな。(笑)やっぱり結局シャイな、恥ずかしい自分もいる。そんな感じかな。

で、音楽さえかかれば、どこが動きたいかを身体が知っているというのは、すごく感じる。でも、その身体が知っている全部の動きを出すということに、エッジがある。出していいのかな、どうかな、という感じ。これってつまり、自分自身だな、という感じでした。

伊藤:おもしろいね。じゃあ、私も、言ってみると…。
意識はどんな状態だったかというと、初めてだから、ものすごくガイドに導かれている感じはあって、助かったんだよね。足とかも、足の指が、とか言ってもらえると、指かあ、と。で、その上の足首、と言われたら、足首に意識を向ける、みたいな。ほんとに身体1つ1つに意識を向けるっていう、そんな経験をさせてもらった。

で、だんだん、動いていった時に、意識が自分の内側にいって、そのガイドに沿っているようになる。時々、画面を見て、あ、そうそう、みんなもいるんだよな、と。(笑)それで、ゆみちゃんが踊っているのを見たりすると、動きがつられていっちゃう自分がいる。「違う違う、自分、自分!」って、そんなことをやっていた感じだった。見ちゃうと、動きがつられていくような自分もいる。あ、回ろっかな、とか。

岡本:そうそう、自分に入りきるのと、周りを気にすることとのせめぎ合いみたいなのは、ちょっとあったかも。

伊藤:そう、で、ああ、自分、自分…と意識を持って行くと、自分の身体に意識が戻る。特に、自分の中で、背中ってすごく大事なところなんだけど、その背中が悲鳴を上げていることがわかった。こんなに酷使しないで!っていうか、もっと使ってよっていうか、柔らかくしてよ、みたいな。柔らかくしてっていうのも、外からの外部的な柔らかさじゃない。マッサージとかの話じゃなくて。内側からの、「動かす」っていうのをやってよ、と。何、固めてくれちゃってんのよ、みたいな。もーー!カッチコチなんだけどー!みたいな。なんかね、そんな悲鳴を、私の背中は聴きましたね。で、思わず、ごめんねーごめんねーって言いながら、だよね、だよね、っていう。そんな呼応をしていたという経験。

あとはね、どのときだったかわからないけど、ちょっと激しめの音楽だったのかな、私ね、これヤバいなと思った。(笑)こっぱずかしいんだけど、本能っていうの?本能って何なのか、具体的にはわからないんだけど、「あ…ほ、本能が…呼び覚まされようと、今、してるー!」みたいな。「あ、あたしの本能が…で、出そう」って。そんなことも、ちょっと感じて、「あ、ヤバイ」みたいな気持ちになった。(笑)
でも、それを止められるほどのエネルギーもないわけ。私の気持ちには、止められる力はもうない。だからと言って、全部が出切ったわけではないんだけど。「あ、本能が、本能が」っていう感じが、していました。(笑)

さっき説明で、「自分の内側のダンサーを目覚めさせる」って、ゆみちゃんが言ってたから、これがダンサーなのか、本能なのか、わかんないけど、出てくる感じでした。そんな経験でした。

佐藤:目覚めちゃった、目覚めちゃった。(笑)

伊藤:目覚めた。(笑)今、ちょっと、おさまってきて、少しクールダウンしてるけど。これ、ヤバいね。やったら、なんか、出ちゃうんだね、ほんとにね。そんな感じでしたね。

景浦:とても嬉しいです、それは。さすがー!っていう感じです。

伊藤:すごい変な話だけど、「あ、出ちゃうー!」って抑えたくなるような。(笑)もう少しふだんの理性がある私だったら、「あー!」って、ちょっと抑えたかもしれないけど、とても良い空間だから抑えることはしませんでしたが。ちょっと驚きました、そのことに。

景浦:嬉しいなあ。ありがとうございます。

佐藤:じゃあ、私もいこうかな。たかちゃんの話に乗っけると、曲が変わって、ちょっと激しい感じの曲になっていくときに、なんかこの辺が(胸のあたりが)目覚め始めるというか、きたきたきたー!っていう感じで。

自分の身体の変化もそうだし、私は太鼓っぽい音とかに反応する人種なのか、なんか、太鼓っぽい音が聴こえると、ああ、起きちゃった、という。それこそ、もう、コレコレコレ!という(身体が動き出すような)感じになってきて、自分が反応しているのが、すごくわかった。身体の隅々が喜んでいるような感覚になった。それが、曲の変化によって、いろんな自分が体験できるっていうか、そんな時間だったなあというのもあった。

撮影されながら踊るから、どういう気持ちで踊るんだろうっていうのは、ちょっと、チャレンジというか。見せる踊りで人前で踊るというのは、したことがあるので、もし、その時の面持ちだったら、みんなにこう(見せる)っていう感じでやるんだけど。今日は別にそういうわけじゃないし。自分の中に入るんだけど、これ、後でいろんな人が見るんだろうな、と思う自分が、ちょっと頭の隅に、いつも、ありつつ。

自分の中にぐっと入っていくんだけど、「ちょっと待って、これ、すごい気持ちいい感じで踊ってるのを、見られるんだよねえ」っていうのが立ち上がるのが、自分の意識の癖っていうのかな。やっぱりまだ見られちゃうこと、見られ方とかを、気にする自分がいるんだなあ。

でもね、それを取っ払って、いやいや、いいじゃん、この動画だって見たい人しか見ないよって感じになると(笑)、すごくアクセスできるんだけど。この行ったり来たりが、あったな、と思って。それが、自分のパターンとしてもあるんだなと、観察できたのがおもしろかったなと思いました。

でも、とっても気持ち良かった、やっぱり。(身体の)隅々まで行きわたるという感覚がありました。はい、ありがとうございました。

景浦:私は、ガイドしていたので、踊っていたんですけど、ただ普通に踊るのとはやっぱり違ったなとは思いつつ。今、感じていることや、皆さんが言って下さったことを聴いていて思ったことを、言ってみますね。

まず、人が踊っているのを見て、つられるのは全然ありです。それって新しいものを見て、それに触発されて、自分の内側から新しいものが生まれるということだから、すごく、ありなんですよね。今はオンラインでやっているから、すごく内側に入りやすい。それはそれですごく良いんだけど。本来は、というか、元々は、みんながいるところで踊るので、二人組になったり、三人組になったり、グループになったり、あとは全員と一緒に、最後、すべてと踊るみたいなときって、そこにすべての人たちが、リアルな人もいて、さらに向こう側に目に見えない世界もあってというところで踊ったりするので。つられるも何も、一緒に踊るも何も、全部ありなんです。

岡本:リアルだと、全然違うだろうなと思います。

佐藤:また、違うだろうね。

景浦:全然、違うんですよ。それを、今はオンラインでやるしかなくて、やっているので、それが主流になったりしつつあるんだけど。本来は、そういうふうに、周りに人がいるところでやるから、そういうこともすごく起こるし、二人でペアダンスで、そう来るかそう来るかと、(相手を見て)取り入れながら踊るみたいなこともするし。なので、それもありありです。まあオンラインだと、それが難しくて、なかなか出来なくて、さびしいなと思うところもあるなというのを、思い出したりしていました。

岡本:たぶん、動きの形だけじゃなくて、何というか、そのエネルギ―感みたいなものも、リアルだとすごく感じると思うんですよね。しっとりしている質感とか、なんか激しい!みたいなものも。それにつられる触発とかも、リアルだとあるだろうな、と。

景浦:すごくある。今は、一人だから、音楽や、私のガイドや、自分の体調で、いろいろ変わると思うんですけど。やっぱりリアルでやっている時は、そこの場のエネルギーもあるし、来ている人たちが、毎回、絶対同じということはあり得ないので、来ている人たちの構成によっても、本当に場が違う。そうするとやっぱり自分も影響を受ける。Movement Medicineは、毎回同じじゃない。だから本当に毎回、毎回、全然違って、すごく新しい、本当に発見ばかりの場になる。ほんとに、人が集まるところとか、人が集まれるところから貰うものがすごくあるっていうのが、よくわかります。なので、それを出来ないのが今、本当にさびしいなあ、と思います。

あとは、たかちゃんが言っていた、なんか「うわあぁ、(出ちゃう)」っていうのは、すごく、「やったー!」っていう感じがしていて。(笑)Awakening the dancerもそうなんだけど、本来、「あなたは誰ですか?」というのを探しにいくツールだと思っているんですよね、このMovement Medicineて。だから、「本能が…」っていうのは、「出たー!」みたいなところにいっちゃったということだから、すごくYes!! と今、思っています。そこに行けたのはすごいなあと思うし、本当に突き詰めると、そこにいくと思っているので、「ああ、やったー!!」って今、すごく思っています。

あとは、自分が、どんな音楽が乗りやすいとか、動きがどんどんブワーっとなっていく、みたいなことも、自分の傾向と、その時の体調とで全然違う。見えてくるものとか感じるものも全然違うので、体感っておもしろいなあって、私はいつも思うんです。

その後の、見られるとか、見せるとかの話も、究極、見られるという感覚なく踊っているときの方が、よっぽど、その人が全開になって、ダダ洩れていくので、すごく美しいの。変な動きだったとしても、すごく美しいんですよね。それが本来だなあって、思っている。見られてるって思うと、なんか変な感じになる。ちょっと作ってるなというのが、見ててわかるんだけど、だんだん、それがなくなっていくと、本当にその人らしく、その人にしか出せない動きしか出てこなくなって、それは美しいなって、いつも思ってるというのを、再確認しました。

伊藤:なるほど。やっぱり、「身体が知っている」っていう言葉が、今のゆみちゃんの話を聴いていても、出て来るなあと思っている。意識って、今、私たちが顕在的に持っている意識とか、感情とか、思考とかっていうものがあるけど、何か、そこがキャッチできないっていうか、キャッチしきれていないっていうのか、ちょっと言葉がうまくわからないけど、身体がすごくいろんなことを知っているな、と。自分についても、実はすごく知っていて、身体の不調もそうかもしれない。私の背中がゴリゴリ、カチコチで、背中に怒られた経験、背中からの「いい加減にしてよ」みたいな声もそうだけど、本当に、自分が何者であるかも、身体が知っているんだろうなっていうのを、すごく思ったかな。

コーチングの話になっちゃうけど、Co-Active Coaching®*1で、「人生の目的」とか、「響きから生きる」を探求するのを、私たちは推奨して、探求しながら生きるっていう生き方を伝えてるんだけど。身体がやっぱり知ってる、それだけは間違いない、っていうのをすごく感じた。

そして、まだまだ身体の声を聴いていないし、これをもっともっと紐解いていくっていうのかな。こんなふうにポツポツと話していくと、そこに、「自分は何者であるか」というものが見えてきて、それを知った時に、それこそ「大いなるものと繋がって生きていく」みたいな、意識の進化っていうものが起きていくんだろうなあってことを、感じました。自分の経験と、みんなの話を聴いていて。

岡本:もう身体は知っていて、大いなるものとかとも、もう繋がっちゃってるんだけど、それを「人に見られてる」とか、いろんな変な思考とか意識とかで止めちゃっているんですよね、きっと。

伊藤:分断してるんだよね。

岡本:だから、ずっと、ゆみこさんがガイドで「Yes,Yes」と言っているのは、その「身体が知っている」ということに、Yesをどんどん出していきましょう、それを出し尽くすと、もう本当にそこにあるがままで美しいですよ、っていうことなのかなと、さっきのお話も聴いていて思いました。

景浦:そうですねえ。私たち、今の生活だと、思考が真ん中にあって、ときどき心があって、身体はすごく遠くの方にポイっとある、みたいな感じに思うんです。
(このワークをやると)この身体が、自由(になる)というか、いつもと逆の流れなんですよね。身体がO.K.だとすると、心も、あれ、O.K.ってこんな感じ?みたいになって、ほぐれる。身体をほぐすと、心がほぐれる。心がほぐれると、頭も、あれ?ってなって、いつもと反対に逆流させることで、頭も自由になっていく。

クリエイティビティを活性化させる、って言っているんですけど、頭・心・身体って3つあるとすると、それぞれのクリエイティビティを活性化させると、結局、自分が自由になって、自分らしくなっていく。自分でしかいられなくなると思うんです。それを、いつもの流れと逆流させることで促す、そんな感じもあるなと思っています。

特に男性なんかは、「してはならない」で動いているところがすごくあると思うんですけど、こういう体験をされると、「自分が自分をどれだけがんじがらめにしているかがよく分かった」とおっしゃるんですよね。だから、いつもと違う方向から物事を動かす、身体を動かして、心を動かして、頭はそれでちょっと緩む。それってすごく新しい気づきを生むんじゃないかなあと思っています。どんどん解放されていく人を、男性でも何人か見ているので。Movement Medicineは、新しいというか、大事な、必要なツールなんじゃないかなと思います。

伊藤:そうね。最近、科学的にも証明されたといわれてますけど、身体の不調が心の不調を作り出してる。心が身体に影響するとか、思考がいろんなものに影響するとかって思うけど、実は逆だって言われている。だから身体の不調を整えてあげると、心の不調も整うということが証明されたっていうのを聞きました。まさに、今、言ってくれたことがそうだなって、思いました。

ということで、話は尽きないし、まだまだ話したいんだけど、いったん、この対話はこれで終了します。次回は、ココアさんのアフリカンダンスの体験をお送りしたいと思います。ココアさん、よろしくお願いします。

佐藤:はい、こちらこそよろしくお願いします。

伊藤:楽しみにしています。それでは、本日もありがとうございました!

景浦・佐藤・岡本:ありがとうございました!

*1 ㈱ウエイクアップが運営するCTIジャパン事業において提供しているコーチングプログラムの名称。詳細はhttps://www.thecoaches.co.jp/coaching/index.htmlを参照。

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