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40代全盲。地方公務員として図書館で視覚障害当事者の情報支援に携わる。食好き、食べ歩き…

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40代全盲。地方公務員として図書館で視覚障害当事者の情報支援に携わる。食好き、食べ歩き好き。読書を少々。福岡に15年、ドイツ語圏に4年、東京に20年、高知に10年ほど住みました。 愛する街は、福岡とウィーン。

最近の記事

マクドナルドのソフトクリームが40パーセントの値上げ

 噂には聞いていた。今年の初めあたりから、大好きなソフトクリームが値上げされたと。 しかし、100円が140円とは目にしたインフレの中でも最大級のもので、その衝撃たるや何十年か前に缶ジュースが100円一枚で買えなくなった時と同じくらいのインパクトがあった。  だが、食べたいものは仕方ない。世の流れに従うしかない。  運ばれてきてみると、値上げのお詫びか、良心に呵責を覚えたのか、以前より量が増している。40パーセント増しとはいかないが、明らかにソフトツイストのツイストが派手に

    • エレベーター内の息遣い音

       マスク嫌いの私だが、着用推奨が解除になっても付けておいた方が良いかなと思う場所がある。  それが、エレベーターだ。あの狭い箱の中に人が密集すると、さすがにここは感染の温床になるのではと嫌な予感がする。  だが、あの場ほどマスクをかぶせられている人間が苦しそうだと思わされる場所はない。  「スー、ハー、フー、ハー、ホー」というマスクの下の息遣いが、エレベーター内の前後左右から絶え間なく聞こえる。  これまでも気になってきたことだが、いよいよあと一週間でマスクを外せる段階に

      • 50本の記事を書き終えて

         noteから、50本の記事投稿を達成したことを祝しておなじみのお褒めの言葉を頂いた。当初は、毎日投稿などに捕らわれるものかと嘯いていたくせに、いつの間にか投稿ノルマの強迫観念に駆られて、今日はまだ書いていない、今日こそもう駄目だとやっているうちに、noteを始めて早40日が経過して、ついに50本の記事を上げるに至った。  新年度には忙しくなる予定で、いい加減そろそろこの毎日更新の呪縛からは解かれなければならないのだが、どうやら完全なスキ中毒にかかったらしく、褒めて!もっと褒

        • radikoをamazon alexaで鳴らす

           先日、iPhoneのvoice overという画面読み上げ機能でradikoがまともに動かなくなったという話を書いたが、相変わらず改善を見ていない。  ラジオが生命線の私にとって、これが聴けないというのは致命的なので改めて知人に相談したら、当面amazon alexaを活用するしかないとのことだったので、早速試したら無事聴けた。  「alexa!」と声に出して呼びかけるのはなんとなく気恥ずかしいが、背に腹は代えられない。だが、今までコツコツと手作業で選局していたのを、一声

        マクドナルドのソフトクリームが40パーセントの値上げ

          他人に委ねる不親切

           今月半ばから、我が国では個人にマスクの着け外しの判断が委ねられるようになるそうだ。 その意味するところ、ようやく世の中はマスクをしてもしなくても大丈夫な状態になりましたなのか、とりあえずマスクをしなくてもひどいことにはならなそうだけど、個人で判断した結果の後始末をつける気はありませんなのかは知らない。  しかし、事の本質はマスクの着け外しにはない気がする。 今分かっている段階で、コロナウイルスが人々に及ぼす影響はどの程度で、マスクをした場合の防御力、あるいはせずに感染した

          他人に委ねる不親切

          焼きあがる魚

           今日、知人から何種類かの魚の西京焼き詰め合わせを頂いた。味噌が焼きあがる時のあのなんとも言えない香ばしい香りを想像するだけで、魚を焼いてくれる人、味を調えてくれた人、魚を釣り上げてくれた人に対して感謝に堪えないわけだが、毎日の食事が楽しみで仕方なくなる。  魚へんに春と書いて鰆らしい。漢字の形が見えないのが若干残念だが、味を想像するだけでも、ほろほろとほどけていくような柔らかな身が春の優しさを想起させる。  台所から、魚の焼きあがる匂いが漂ってくる。  ありがたや、そろ

          焼きあがる魚

          鎌倉 小川軒の「レーズンウィッチ」

           先日、福岡三越の「菓遊庵」という菓子売り場で、久しぶりにレーズンウィッチを見かけたので買った。  鎌倉 小川軒とは、東京でよく食べていた代官山 小川軒のものとは別物のようだ。  美味しかったし、またnoteの記事にできると思い喜び勇んで調べ始めたら、先んじた人がしっかりいて、出る幕がなくなったので引用元だけ掲載して引き下がる。  ごちそうさまでした。

          鎌倉 小川軒の「レーズンウィッチ」

          鶯現る

           今朝、庭で鶯の鳴き声を聞いた。  初鳴きらしく、「ホーッ、ホケキョ」という奇麗な具合にはいかないようだが、柔らかくまろやかな鳴き声だった。  いよいよ春だ。

          鶯現る

          好かれる人の条件

           他人の生きざまを見るとき、その人に共感するときはいつで、嫌悪感を催すのはどういうときなのかを考えた。 嫌悪感まで行くと、それはもうその人がよほどひどい状態か、自分と相手との肌合いの問題なので考察するのは難しいが、共感できる人とは、すなわち自分が好きな人間、あるいは第三者から見ても人望とか人徳がある人ということになる。  多くの人に好かれる人とは、下記のような人ではなかろうか。 挫折を知る人。 苦しみ・悲しみを知る人。 他人のためにより多くの時間を割ける人。  逆の人物

          好かれる人の条件

          アプリに込めた願いの手紙

           私はオーディオを趣味にしている。ラジカセ、ミニコンポ、オーディオと徐々に所有機器も贅沢になったが、良い音で聞きたいという気持ちに変わりはない。  音楽の聴き方というのも変化してきて、かつてはカセットやCDだったものが、今では配信やデータ再生にとってかわられ、仕組みについていくのに苦労する。  今までは再生ボタン一つで済んでいたのに、音楽データの購入、保存先サーバの構築、再生させるためのネットワークプレーヤーの接続などと言われると、それだけで頭がウネウネする。それがいやなら

          アプリに込めた願いの手紙

          冬季限定とはいつまでなのか、「ロッテ ラミーチョコレート」

           立春を過ぎればもう冬ではないような気がするが、まだスーパーには出ていたようで、父がまとめて買ってきた。  我が家では、チョコでもアイスでもラムレーズンの受けが良く、あまり酒をたしなまない代わりにスイーツでアルコールを楽しんでいる。 私も断酒して以来、妙に甘いものばかり好むようになった。別にnoteのネタ切れで毎日お菓子ばかり紹介しているわけではないのだが、酒をやめた代わりに食後の菓子類を選ぶ楽しみができたので、必然的に菓子箱が充実してきているのである。 それまではチョコレ

          冬季限定とはいつまでなのか、「ロッテ ラミーチョコレート」

          赤い風船の「はなかご」

           子どもの頃、祖父に買ってもらった最高級の菓子が、バナナクレープとこのはなかごだった。  かつて赤い風船が天神地下街にあったころは、この思い出に容易に手が届いていたのに、今では博多駅の土産物店舗かオンライン通販でしか買えなくなった。  自分にとってこのはなかごは、どんな高級フィナンシェにも勝る最高の一品だ。  美味しいだけではない。思いと思い出のこもった美味しいは涙を誘う。  久しぶりにオンラインで取り要せようかと思ったが、送料を見て怯んだ。送料無料にするには実に7000

          赤い風船の「はなかご」

          季節香る桜餅

           今シーズン、初めて桜餅を食べた。 菓子箱を開いただけで、桜の葉のとても良い香りが食卓に広がった。  食の好みから言えば、桜餅より大福の方が好きだ。味覚が子どものせいか、桜の葉のほんのりとした塩味も、糯米を搗かずにそのままくるんである感じも、いささか無骨なものに思える。だが、桜の葉も丸ごと食べるのも含めて、これは季節を楽しむ菓子なのだ。  今日は贅沢をして、昼にイチゴ大福を食べ、夜の食後に桜餅を頂いたのでお腹が膨れた。  ごちそうさまでした。

          季節香る桜餅

          自分語りでは独りよがり

           noteのおかげで、多くの人の文章に触れる機会を得た。その中から、どのような文章を面白いと感じ、自分もどのようなものを書けば楽しんでもらえるかを考えるようになった。  まず、面白くないものとして、妙に教訓めいたものや、誰かの受け売りのみに終始しているようなものは読んで損したような気分になる。「まあ、そんなこともあるだろうよ。」で終わるからだ。例えば、損して得取れとか、肉を切らせて骨を断つとか、そのたぐいのことは誰が言ってもそうですねとしか反応のしようがない。そんなことは、

          自分語りでは独りよがり

          福岡で絶品魚介のイタリアンならここがお勧め、「イタレリ屋ツクセリ屋」@西新

           博多は食材の宝庫だが、魚介を堪能せずしてその魅力は語れない。だが、単に居酒屋で刺身の盛り合わせを食べただけでは安直に過ぎるので、是非別の料理としても楽しんでいただきたい。  そこでお勧めしたいのが、海の幸のパスタを作らせたら絶品のこの店だ。  とりわけ海の幸の冷製パスタは一級品で、これは魚介が限りなく新鮮でなければ成立しない一皿だ。 他の品も魚介をメインにアレンジされるので、本場イタリアの郷土料理とは趣を異にするものだが、例えば特製のカニクリームコロッケなどは、シチリアの

          福岡で絶品魚介のイタリアンならここがお勧め、「イタレリ屋ツクセリ屋」@西新

          エアドゥベアはストロベリー

           食パンに塗るイチゴジャムが欲しかったので、有名どころと思われるものを選んで買った。  ドイツ語でジャムのことを「マメラーデ」と言うのだが、これは日本語で言うところのママレードではなく、あくまでジャム全般を指す言葉として使用される。これだけでもややこしいのに、ベリーの代表格とされる三つのものが、いずれもドイツ語では英語から全く連想できないものなので混乱させられる。  まず、トップバッターであるイチゴのストロベリーがエアドゥベア。  二番手のブルーベリーがハイデルベア。  三

          エアドゥベアはストロベリー