Sungreen

思いつくまま。 直進ばかりの人生はつらい。

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思いつくまま。 直進ばかりの人生はつらい。

最近の記事

たとえ怒りに傷つけられても

怒りはネガティブな感情だから、 私自身を傷つける それでも私は、 私の中で暴れ狂う怒りを、 愛さずにはいられない この怒りを飼い慣らし、 傷だらけの心から解放するとき あなたは私を虫けらのように、 とるに足りない惨めな生き物として扱ったことを 心から悔いるだろう たとえ、怒りに自らを破壊されたとしても、 私は怒りを愛し、唯一の鎧とする 生き延びるために 自ら傷だらけになることを選ぶ

    • 生きている時間

      手放すには まだ時間が生々しい 明日を恐れているときは  乾いて見える時間が 今日は生々しくて  手放せない 昨日は凍りついていた時間が 今日は力強く呼吸をしている 私は未練がましく 明日と昨日の間をウロウロ 怯えすぎて 今日の時間を見いだせない 時間は冷たく微笑みながら 私をまた明日へと つなげてゆく

      • 遠い雲の上

        希望が 虹の上に駆けあがる。 喜びが 雨粒に溶ける。 腕をひろげると 雷鳴に触れる。 悲しみが 空から降り注ぐ。 見上げると 流れ落ちる涙。 澄んだ空気が 背後から私を包む。 遠い雲の上 決してたどり着けない場所に 姿を隠して 愛がうずくまっている。 さびしい。

        • 優しい沈黙

          孤独は好きだ。 沈黙に囲まれて 無音に溶け込み 存在を消して 水底に沈む。 誰も触れないでほしい。 見つけようとしないで。 変な人と言われながら 笑って生きてきた。 自分のことは 嫌いじゃない。 触れないで。 沈黙はうっとりするくらい 優しいのだから。

        たとえ怒りに傷つけられても

          受け入れる

          老いを受け入れる 衰えを受け入れる それでも、 自らは老いない

          受け入れる

          速く生きたい

          迷う暇もないくらい 心を奪われる隙もないくらい よそ見をしながら走るよりは 恐怖に追いたてられて 風を追い越して走るのがいい 速く生きて わき目もふらず 生きることに熱中したい 目を閉じて、耳を塞ぎ 誰の声にも邪魔されず ただ、生きることに熱中したい 速く生きて 疲れはてて、眠りたい 自分の弱さを認める前に 空威張りをしたまま 最後まで駆け抜けたい

          速く生きたい

          孤独

          冷たい水の底に 深く深く沈みこむ 何も見えない 何も聞こえない 心が闇に とろけてゆく ようやく還る 私は何者でもない 孤独は優しい

          つながり

          暖かい日だまりの中で 身を丸めて眠る貴女 柔らかな毛並みが ふくふくと熱を含んで 白い髭が時おり ひくひくと揺れる 日だまりを壊さぬよう そっと傍らを通り抜けると 貴女は半目を開けて 宙をぼんやりと眺めた 私を視界に見つけると 安心したように目を閉じ また ふくふくと 毛並みに熱を含ませる この庭に 迷いこんできてくれて ありがとう つながりに ひたすら感謝

          つながり

          垂直に落ちる滝

          高みより 岩を砕かんばかりにその身を叩きつける流水 飛び散る飛沫に濡れ、天を睨み付ける岩 岩盤に眠る未熟な魂は 破壊の恐怖におののく 飛沫が声となり 押し寄せる 己を壊せ! 激突する流水が唸りをあげる 岩盤は割れ 丸裸の魂は炎天下の太陽にさらされる 朱色の血肉の魂は 一瞬にして赤黒く萎縮し 痛切な生の叫びをあげる 打ち破れ! 自己を破壊したい衝動に 身を任せろ! 何も望まなければ 何も失わない 何も傷つかないのであれば 盲目からは逃れられない

          垂直に落ちる滝

          咲くことを許された花

          ランタナの花が綺麗に並んでいる 愛らしいピンク 黄色 白 控えめに次々と 見ているだけで、幸せな気分になる 母は ランタナの花が嫌いだった 私が植えても 引っこ抜かれてしまっていた 母に恨み言を言うと お母さん、嫌いなのよ、と、さばさばした様子で 今年はランタナの花が咲いた 抜かれたはずが、しぶとく生き残り 何年ものあいだ、息をひそめてその時を待っていた 今、次々と咲き誇る可愛らしい花ばなが 母の不在を告げている 綺麗だけれど 寂しい

          咲くことを許された花

          自由

          心が離れたがっている 全てのこだわりから 全ての欲望から 心が離れたがっている 全ての愛情から 全てのまやかしから 心が自由になったとき 心はどこへ飛び立つだろうか きっとどこか もう二度と戻らなくてよい場所に ひらりと翼を拡げ 一直線に飛んで行くだろう

          何もない夕暮れ

          澄んだ空気 穏やかな時間 じわじわと広がる茜 何もない夕暮れ あまりに平和すぎて 胸の鼓動が落ち着かない 生きていていいのか? 呼吸を止めずにこのまま 何もない夕暮れ 心地よい平和が 心を不安にさせる 生きていていいのか?

          何もない夕暮れ

          息継ぎを忘れるな

          息継ぎをしろ 歩き続けるために 息継ぎをしろ まだ死なないために 息継ぎをしろ まだ戦うために 息継ぎをしろ まだ後ろ向きにならないために まだ少しでも 前に進むために

          息継ぎを忘れるな

          許すことと、愛すること

          固められた拳が   この身の上に降り下ろされていなければ 脂ぎった口が 罵りの言葉を投げ掛けていなければ 軽々と弱者を担ぎ上げる両腕が この身を守るために広げられていたら 愛するものとの全ての絆を 残忍な笑みとともに経ち切られていなければ 私のこの魂が 焼け落ちた廃墟から甦る力を 奪わないでいてくれたら あなたを愛することはできなくても あなたを許すことはできたかもしれない 人を許すことは 本当に 本当に 難しい

          許すことと、愛すること

          闇の恐怖

          ありふれた一日を過ごしていたと 無事にやりすごせた一日を 振り返ることもなく 油断したまま眠りに落ちた 夜半 泥に体を吸い込まれるような 恐怖と息苦しさで 目覚めた 起きている間に気づいていれば 背後に付きまとう闇に 緩んだ横顔を見られることもなかっただろう 油断した もう闇が とてつもなく怖い 闇の中で1人 永遠にさ迷うか 消滅するか そんな恐怖が押し寄せる 戒めないと 安全な一日なんて 錯覚であり 生き抜くためには 安全な一日を

          闇の恐怖

          一握りの幸せ

          一握りで良いから 自分だけの時間が欲しい あれこれ追われるまま 忙しいふりをするのに 飽きてしまい ふと、回りを見ると 積み上げられたがらくたの山に 自分の居場所すらない あれこれ求められるがまま 恩を売り歩いているうちに ふと、回りを見ると 時間の流れは止まり 自分のために選んだ道が 輝きを失っている 一握りの時間でいいから 一握りの幸せを 一握りの後悔と共に 取り戻したい

          一握りの幸せ