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北斎、栗、『小布施』

11月の下旬、仕事の合間を縫って長野県の小布施に行ってきました。
目的は北斎の天井画を見ることと北斎館を訪れること。
また、小布施は栗が有名とのことで、調べたら竹風堂の栗おこわ定食が有名とのことで、事前に予約ができるのか電話をしてみたところ、予約はやっていないとのことでしたが、とても丁寧な電話対応をしていただきました。そんなこともありまして、では小布施を訪れた際には行ってみようと思いました。新幹線で長野駅に着いたのが正午過ぎでした。空気が澄んでいて駅からも山が見えました。富山駅からも遠くに山が見えましたが、それよりも近い印象。
小布施に移動するために長野電鉄のスノーモンキーに乗りました。

wikiによると「種車は「成田エクスプレス」でE259系に置き換えられたことで余剰となった、JR東日本の253系である。改造は東急車輛製造横浜製作所で実施された」とのこと。特急券はプラス100円、自分が乗った自由席は座席はリクライニングはしないものでした。フランスのメーカーのシートらしく国旗が小さく記されていました。いくつか見合い配置の4人用の席もありました。最初2人席を回転させて向かい合わせたのかと思いきや、固定でした。2人席も固定で、進行方向と逆の席もあります。ちょっと面白いなと思いました。リクライニングできませんが、自分は不自由さを感じませんでしたし、シートの感じが外国製だからなのか、ゆったりとしていて、昔の海外の列車に乗っているような、そんな雰囲気を味わえました。途中りんご農園を窓から何度か目にしました。約30分ほどで小布施に着きました。長野駅と同じく空気が澄んでいましたが、さらにとても静かで耳に優しい、という印象を持ちました。

電車から降りる人もとても少なく、駅の外にもそれほど人影がなかったので、これはランチタイムの竹風堂にもすんなり入れると思って紅葉を楽しみながらゆっくり歩きました。

しかし、しばらくして思い違いだということがわかりました。竹風堂や北斎館のあるエリアに近づくにつれて段々と人が増えていき、竹風堂を始め、他のお店にも沢山の人々がいました。
しかし、ちょうど良いタイミングだったのか、ありがたいことにお店の2階のレストランに入ることができました。

レストランの内観(天井)です

注文してしばらくして栗おこわ定食が来ました。栗ごはんはもちろん美味しかったですし、虹鱒の甘露煮もなかなか良かったです。むかごの和え物も美味しかったです。このむかごの和え物ですが、翌日、善光寺に行ったときに近くに竹風堂のお店があったので入ってみますと、そちらではむかごではなく代わりのものを使っていると書かれていました(何だっかは忘れましたm(_ _)m)

さて、お腹もふくれたところで、岩松院へ向かうべく周遊バスのバス停へ。バスは小型のコミュニティバスといった感じです。坂道を登っていくつかの停留所を経てお寺の敷地にたどり着きました。しばらく歩くとお寺の山門があります。その山門をくぐって階段を登って行くと赤い屋根の建物が見えてきます。

靴を脱いで、拝観料をお支払いして中へと入ります。北斎の天井画は勝手に観られるものだと思っていましたが、ガイドの方がいらして、入れ替わり制となっていました。北斎の「八方睨み鳳凰図」は撮影禁止でした。畳21畳分の大きさだそうです。寝転がって観ることができました。目の前に広がるその肉筆画は圧巻でした。どうやって描いたんだろうと思いましたが、北斎は床で描いたとの話で、その描いたものはいくつかのパネルに分かれていて、それらを天井に嵌め込んだとのことです。北斎と言えば為一という画号の時代の冨嶽三十六景などの版画が有名ですが、肉筆画はまた違った良さがありまして、何と言いますか、とても生命力に溢れたものとなっているように思います。来た甲斐があった、と思いました。
その後移動して、北斎館で企画展の他、祭屋台に描かれたこちらも天井画(男浪図・女浪図・龍図・鳳凰図)も観ることができまして、なかなか贅沢な一日となりました。
北斎館から出ましたら、夕焼けが、あまり見たことのない鮮やかな色合いで綺麗でした。

岩松院で写真撮影はできませんでしたが、行きには気がつきませんでしたが、駅の構内にちょっとだけ描かれているものがありましたので撮影しました。

駅に着いたときにはもう真っ暗でしたが、充実した一日を過ごすことができたように思います。

最後に、翌日に行った善光寺に行ったときの写真をアップいたします。

生まれて初めて行きましたが、とても広いですし賑わっていますね。さすが有名なお寺だと思いました。

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