異世界転生!?〜なんか俺だけじゃなく隣のおっさんも転生してたんだが〜

俺「は〜仕事疲れたなぁ〜」

トラックバーン💥

俺「イテテテテテ・・って ん!?ここ何処だよ・・!?」

俺は必死に周囲を見渡すが、ビル一つ見当たらず
あたり一体、綺麗に刈られた草原を大きな月がぼわーんと照らしていた。

俺「暗いな・・確か、俺は仕事帰りに信号無視をしたトラックに轢かれて」
俺「それから・・・ええいダメだ、その先が思い出せない!」

謎の男「無理に思い出す必要なんてないんじゃないかな?」

俺「誰だ!?」
謎の男「君の身に起こった出来事を信じていればいい。ただ静謐に。風が葉に触れる音(ね)に耳を預けて。」
俺「信じる!?」
謎の男「聞くところによると、君は“トラックにぶつけられた。”その先の記憶をどこか深く柔らかい場所に埋められようとも、ーーただカキフライを泥棒に隠れて注意深く揚げるようにーー慎み深く信じてさえいれば、いずれ地中から浮かび上がってくるだろう。怖がらなくていい。」
俺「信じるって待てばいいのか!?」
謎の男「僕とは少し解釈が異なるみたいだね。僕にとって、信じる、つまり生きるってことはレジスタンスすることだ。レジスタンスすることが生命であり信じることなのだ。たとえ、その行為が無駄になったとしても。窓ガラスにぶつかるムクドリのように何度も何度も抵抗を重ねて、ひたすら重ねて。」
俺「レジスタンスか・・・。ありがとう。俺の名前は脇汗!おっさんの名前は?」
謎の男「Haruki MURAKAMI」




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