見出し画像

皆既月食観望会をやった

拙宅の周囲は明るい光源が少ないので、星空を見るには悪くない環境なのだ。それもあって、きのうの夜は出力過剰T君夫妻とわれわれ夫婦とで観望会をやったのであった。

夕方用事があったので、集合したのは19:25分頃。月はもう地球の影の中に入って赤銅色で輝いている。まずは腹ごしらえしようってことで、T君に買ってきてもらった、ほっともっとの「全部のせのり弁当」を家の中で食べる。

歓談しているうちに時刻は20:15を回った。天王星の食が20:30頃から始まるらしいので、そそくさとまた外に出る。T君夫妻はそれぞれの双眼鏡のほかに、アイピースの交換で15倍と30倍になる天体望遠鏡を持ってきている。

天王星の食は8倍の双眼鏡でなんとなく見えたように思えたが、判然とはしなかった。しかし後でネットを見たら、見えたと思った位置が同じだったので、実際に見えていた可能性がある。T君の望遠鏡は眼鏡をしている私にはアイレリーフの関係で少々見にくく、はっきりとは確認できなかった。

それよりも、完全に地球の影に入って赤銅色に暗く輝く満月の周りに、暗い星が見えていたのが感激であった。月の周りに星が見えるなんて光景は普段見ることができないのだ。

立ったまま星空をずっと双眼鏡で見上げているのもしんどいので、チェアリングすることにした。家の中からキャプテンスタッグの折り畳みチェアを持ち出し、T君夫妻も車に積んできたチェアで店開きした。チェアリングすると、天頂付近にあるアンドロメダ銀河を見ることも容易なのであった。

そんなことをしているうちに月は地球の影から脱し始め、オリオンが東の空に上がってきた。月がもとの明るさを取り戻した頃、T君が天体望遠鏡で木星の周りに二つあるガリレオ衛星を見せてくれた。これは私もなんとか見ることができたのであった。

観望会はフリースとコートを着込んでやったもののけっこう寒く、終わってからは家の中で皆で紅茶を飲み、また歓談し、日付が変わる少し前に解散と相成ったのである。

ご支援ありがとうございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。