白鳥和也/自転車文学研究室

『丘の上の小さな街で 白鳥和也自転車小説集』(枻出版社)、『自転車部品の美学』『七つの…

白鳥和也/自転車文学研究室

『丘の上の小さな街で 白鳥和也自転車小説集』(枻出版社)、『自転車部品の美学』『七つの自転車の旅』『自転車依存症』(以上平凡社)、『静岡で愉しむサイクリングライフ』(静岡新聞社)など9著作あり。 note 等の情報利用は自己責任でお願いします。自転車の愛車はランドナーなど数台。

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  • 白鳥和也の視聴覚室

    動画&音楽ファイルのコーナーです。オリジナルミュージックやスライドショーなど、あれこれ。演奏も自前なので、もちろん無料であります。

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    主に自転車旅の紀行文集です。ガイド的内容ではなく、紀行的文学と思っていただいたほうが良さそうですな。一部は有料化する予定。

  • 白鳥和也の多次元的エッセイ

    次元上昇的ネタを含む多次元的エッセイシリーズでして、現在のところ無料記事。サポートはもちろん大歓迎であります。

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    紀行文というより、旅のあれこれについての随想です。自転車以外の旅についても取り上げます。現在無料記事で、サポート大歓迎。

  • 白鳥和也の掌編&短編小説(一部有料)

    掌編と短編の小説集です。一部を除き、無料でお読みいただけますが、サポートしてくださると大変ありがたいです。

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亡き知人を想う

しばらく音信のなかった、知人であり友人でもあった人の消息を リアルタイム検索(ツイッター検索)で探した。2日前のことである。 某大学の名誉教授であり、請われてよく講演などに登壇していた人なので、そういう活動の様子が分かるだろうと思って検索したのである。 そうしたら、「亡くなられたらしいが詳細は分からず」というツイートがあり、血の気が引いて愕然とした。 どうか誤報であってほしいと願いながら、facebookなどの知己を通して照会していたら、昨日になって、まことに残念極まる

    • 昔のアウトドアギア

      画像はカセットガス缶などの穴開け用の器具。けっこうやれているが、まだ機能的には問題なかった。さきほどもこれでカセットガス缶に穴を開けたところだ。 長いほうの筒を左回りに緩めると、針が筒の中に格納される仕組みになっている。買ったのはもう30年くらい前だろう。私の記憶が正しければ、スノーピーク製だったはずだ。 当時は1000円ぐらいして、割と高いなあと思いながら、コンパクトにできていることも気に入って購入した。現在では検索しても出てこないから、ディスコンになったらしい。 今

      • 中古ガスランタンを買った

        車中泊中心でオートキャンプをしているので、ストーブ(バーナー)やランタンはガス仕様のものが中心となっている。ホワイトガソリンの機器にも執着があり、ストーブやランタン合わせて四つほどの機器を持っているのであるが、最近は出番が少なく、クラシック・キャンプみたいなテーマで集まったりするのでなければ、なかなか使うことが少ないのだ。 ガスはいわゆるアウトドア缶(OD缶)の機器類と、カセットガス缶(CB缶)の機器類を両方とも保有しているものの、燃料の入手しやすさと安さからして、多くの場

        • 与えることより難しいこと

          スポーツ選手などはよくこういう言い方をする。「勇気を与えたい」。 なるほど、なかには実際に試合で躍動する選手らを見て、勇気や覇気をもらったという人もいるだろう。 しかし個人的にはこういう言い方には違和感がある。私はスポーツ観戦のときには、選手らのスリリングでエネルギッシュな活躍を見て楽しみたいのであって、別に私自身に勇気をもらいたいわけではない。 一般的に人間は他人に何かをあげることは好まないが、もらうことは好きだと考えられている。100万円人に贈呈する気にはなれないが

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          6本

        記事

          東海道旧道スローサイクリング

          4/14(日)、出力過剰T君と待ち合わせして、東海道旧道を少しばかり走ることにした。かねてから、由比(ゆい)のとあるカフェに自転車で行くことを誘われていたのだ。距離はたぶん往復で30kmぐらいだろうから、最近長距離を走っていない私でもなんとかなるかなと思って、ケルビムのランドナーを引っ張りだした。 集合時間はJR清水駅東口に12時というおっとり刀であったが、その時間より10分ほど遅れて私が到着すると、T君はまだ来ていない。しょうがねえなと、電話してみると「今出るところです」

          東海道旧道スローサイクリング

          「有名」の貧困さと「無名」の豊穣さ

          ネットニュースに京都の「観光公害」のことが書かれていた。ゴミの散乱とか、バスのひどい混雑とか、私有地やこれに類するところへの立ち入り等である。観光都市が観光で苦しんでいるのである。 オーバーツーリズムとも呼ばれるこの問題は、ともかく一定の観光エリアに過度に観光客が集中することから生じる。 解決は簡単である。そこに行かなければいいのだ。観光で食べているところは、規制をかけたり、観光客を追い払うのは難しいから、観光客の側でそういうエリアを避ければいいということになる。 私な

          「有名」の貧困さと「無名」の豊穣さ

          近所でファイアーピクニック

          火器使用禁止と書かれていない近所の公園で、ファイアーピクニックしてきた。ファイアーピクニックなんていう言葉はない。私の造語である。普通は「デイキャンプ」とか言うのだが、テントも張りはしないのに「キャンプ」とはちと大げさではないかと思うのだ。ま、「ファイアー」だってそうかもしれないけどね。 現地に着いたら、結構かさばるオカモチやトートバッグの類を抱えて目星のつけてあった造り付けのテーブルに向かう。幸い、良い場所が開いていた。 まずは飯炊きだ。ジップロックで水浸しておいた1.

          近所でファイアーピクニック

          山梨一泊車中泊ツアー

          3/31(日)の17時過ぎ頃にわが家の中古小型キャンピングカー、ピクニック・ゲリラ号でかみさんと出発した。静岡市内で給油してからR52に入り、北上して19時過ぎに道の駅なんぶに到達して休憩。 道の駅なんぶからは中部横断道の無料区間に入り、無料区間の終わる六郷でまた一般道に戻る。途中2軒ほどコンビニに立ち寄って必要な物の買い物をする。2軒目のコンビニでは「信州山賊焼き」というなんだか物々しい名前の弁当を二つ買って、夕食とする。すでに20時を回っている。 市川三郷町に入ると、

          終わったコンテンツかも

          某社のものもそうだが、車のCMの多くは、人工物のない海岸線に沿う道とか、雄大な丘陵地帯のスカイラインを行く道などでロケされている。 そして車の運転がいかに楽しいか、人生の最上の歓びのひとつであるかのように表現される。 行き交う車もない。道路と風景を独り占めしているかのような映像が流れる。 そんなものは嘘だ。海外のスモールタウンのように、街区を抜けたらすぐにフリーウェイだというような土地柄ならともかく、わが国なら実際には地方都市であっても、郊外に出るまでには渋滞か渋滞に近

          終わったコンテンツかも

          人を踏みつけにするデザイン

          最近は見ていると生きているのが嫌になるようなデザインの車が多い。特に高級車や大柄な車や、進歩的機能を誇る車。 下品で威圧的で、存在自体が煽り運転ではないかと思われるようなカーデザインが多く、ゲンナリする。品のないことは犯罪的でもあるくらいだ。 そういう車を、世界的なメーカーが堂々と生産しているのだから呆れる。暴力的な印象ははなはだしく、R18指定しろよとでも言いたくなる。 それでもそういう車を買う人たちがいる。私からすると、どうかしているんじゃないかとしか思えないが、人

          人を踏みつけにするデザイン

          人生の内側の旅、外側の旅

          旅にも人生の内側を行くものと、外側を行くものがある。旅は基本的には人生の外側に向かおうとするものだが、ごくふつうの人の考える旅は、そういうものではない。 生きている間にできるだけ見聞を広めたい、素晴らしい風景を見たい、見知らぬ土地で旨いものを食ってみたい、というようなありふれた動機に基づく旅は、人生の内側を行く旅である。 人生の内側を行く旅では、人生を超えた世界へのアプローチは難しい。生きている間にしか通用しないものが旅の成果である。それでも、体力や財力に余裕のある高齢者

          人生の内側の旅、外側の旅

          人生の外側

          人生に果たして意味はあるのか。これは重い問いである。学校では教えてくれないし、家族や友人に訊いても答えが見つからない場合もあるだろう。 それでも若いときには「前途」という未来があるから、人生の現実の多くはまだ未知のものなのであって、未知のものを判定することは難しい。若者の多くがそれなりに将来に希望や夢を抱いているとすれば、「人生に意味があるかどうか」などという問いは、本質的には彼らのものではないことが分かる。 私のように60歳を過ぎてしまうと、これから先の残された人生に自

          通常炊飯をやってみた

          このところおコゲのできない水蒸気炊飯ばかりやっていたので、なんだかちょっとおコゲが恋しくなったこともあり、きょうの昼は通常炊飯をやってみたのであった。 まず無洗米を3/4合分計ってメスキットのフライパンに入れ、170ccほどの水を入れて水浸させる。時間は約30分。 冬なのでもう少し長いほうがいいのだが、もう腹が減ってからの作業なので、先をはしょる。点火。弱火にして、フライパン用の蓋をする。 その間仕事をやりつつ、11分経過したところでキッチンに行こうとしたら、わわ、ちょ

          昭島と国立に行って来た

          所用あって週末の日曜、2月25日に東京・多摩の昭島と立川と国立(くにたち)に行って来た。 前日の土曜に神奈川の秦野まで移動し、日曜の朝に秦野から出発した。 氷雨が降っていた。雪が心配されたが、幸い降らなかった。フロントガラスに当たる雨粒の何粒かに一つは、みぞれ状になっていたけれど。 東名から圏央道に入って北上し、八王子JCTで中央道に入り、八王子ICで降りた。昭島と立川で用事が終わった頃には16時頃になっていた。 江戸街道を東進し、南武線の踏切を渡ると、国立の市街地に

          昭島と国立に行って来た

          キャンプ依存症的

          一人でメシを食うときは、家の中であっても例外なくキャンプ用の食器を使ってしまう。 キャンプ用の食器なら、食べ終わったあとの片付けもやる気になるのだ。 これつまり、キャンプ依存症的習慣ということであろう。 よくよく考えれば、キャンプ用のメスティンなどは角ばっているので、洗うのはふつうの皿よりは面倒である。 だが、洗った後そのままキッチンの棚に吊るしておけるのだ。シェラカップも同じである。水切りが楽なのである。ふきんで拭く必要もない。 そういうわけで、きょうの昼メシは、

          リコーダーニャンコの自作スタンプ

          リコーダーニャンコのスタンプを何点か自作してみました。

          リコーダーニャンコの自作スタンプ