宅オフで撮るっ!(2)
前回の記事はこちら。
前回は外が晴れている状態で、窓から入ってくる光を利用した撮影の仕方を扱ってみましたが、今回は様々な理由で窓からの光が十分でない(悪天候、夜間…etc)場合にどうやって撮っていくかについて触れていきます。
暗かったらやっぱりこいつの出番
暗くなっても気合でどうにかする!というのも選択肢にはありますが、ISO感度を上げてもぎりぎり1/30くらいしか切れず、ブレブレでノイズはザラザラ、色味も変…という残念な結果になりがちで全くおすすめできません。
ここは当然ながらと言いますか、ストロボちゃんの出番です。
ストロボちゃんの機種によってお値段さまざまピンからキリまでありますが、一番無難に使えるのは
おなじみGODOX TT600かなあと思います。
マニュアル発光しかできなくて、自動で発光量を調整してくれるような機能(TTL調光とかいいます)がついてないぶんお安めになっているのですが、そもそもTTLってこれからやる撮り方だと安定性に欠けたりしてマニュアルを使うのがだいたい一番楽なので、こいつで十分です。
マニュアル専用機なんで各社共通で使えるのですが、物理的に取付部の形が違うソニー機用だけ違うので、αなんぼとか使ってる人はご注意。
上位機種になるとTTLに対応する他、電源が単三電池から充電式バッテリーになったり、発光量やチャージ速度が早くなったりするのですが、値段が数倍に跳ね上がる割に恩恵を受ける点が少ないので、どうしても欲しければ,,,という感じ。
今回の撮り方!
今回はバウンス撮影というものをやってみます。
ストロボの光るところを直に被写体に向けないで、壁や天井などに一度反射させることによって光を拡散し(発光面を大きくする)、柔らかい光で影を出にくくする撮り方です。
どうやるの?
ストロボを被写体に直接当てず、天井か壁に反射させてやる、それだけです。なんと簡単。
具体的には…
これはストロボを直接被写体に向けて光らせた例ですが、光を当てられてはいるけど、強すぎるというか、なんというかなんかすぎる状態。
こりゃいくらなんでもNGです。
ここで、ストロボの向きを天井へ向けて、天井に反射させて撮影すると…
先程とぜんぜん違う、柔らかく光が回った画を撮ることができました。
ぜんぜん違うでしょ、こっちのほうがいいよね。
基本は真上の天井に反射させて、撮った結果により暗かったらストロボの発光量を上げて、明るすぎたら発光量を下げる、それだけ。
カメラ側の感度やシャッタースピードは基本いじらず、ストロボ側だけで調整してやるのがやりやすさのコツです。なので、マニュアル露出でやってくのがおすすめです。(なんらか優先オートみたいなだとストロボの光量を調整しても変えた分をカメラが拾って、明るく/暗く調整したのを有耶無耶にしてしまうので。)
ストロボの性質上、1/125とか1/250以上になると上手く光ってくれないので、シャッタースピードがそれより遅ければ露出値はだいたいなんでも大丈夫です。(超絶端折って解説していますがだいたいそんなです。)
無難に手ぶれとかしなそうな1/125位のSSに固定して、足りない分をストロボの発光量を調整して変えていくのがやりやすいと思います。
注意すること
壁から離れよう
バウンス撮影はストロボの光を拡散して柔らかくしてやることが一番のポイントです。なので、ストロボが壁や天井の近くにある状態だと、十分に光が拡散されず効果が薄くなってしまいます。
これは壁の近くでバウンスしたので、十分に拡散されずに固い感じになってしまった例。
ストロボの向きを変えるか、撮影者が壁から離れたほうが良さそうです。
ストロボの向きは結構シビア!
このように、ストロボの向きが微妙に変わるだけでストロボからの直射光が影響して随分雰囲気が変わってしまいます。
カメラを水平に構えていてから俯瞰(前傾姿勢)気味に変えた時、ストロボも一緒に傾いて斜め前を照らしてこうなってしまうことが多いです。
ちょっとでもカメラの角度を変えたら、ストロボの向きを確認する癖をつけましょう。
反射させる天井や壁の色に注意!
ストロボの光は、反射させる天井や壁の色の影響を受けてしまいます。
壁は白くても、天井が木目になっている部屋ってありますよね。そういう環境だと天井バウンスはできないです。(壁バウンスで撮りましょう。)
じゃあ、反射させなくとも天井などの高いところにストロボを設置してやればいいじゃん!となりそうですが、それでは「反射させることで発光面を広くする」という目的は一切果たされてないので意味がありませんね。
天井から光源が落ちてくるのと、光源を天井に反射拡散させるのではまるで意味も効果も違うのでご注意。
壁バウンスは文字の通り、壁にストロボの光を反射させて撮る方法です。
天井が木目調その他色付きだったり、光が届かないくらい高い天井だったりする場合に有効です。
光の向きが違うので、天井バウンスより陰影が付きやすいというか、ちょっと明暗のコントラストが付いた感じになります。
自分の後ろの壁にバウンスさせたりもありで、それぞれ色々と雰囲気が変わってくるので、これは皆さん各自でお試しいただいて、適宜使い分けていただくのがいいのかな。
ちなみにこのときは自分の後ろが木目模様の引き戸になっていたので
後壁バウンスをしたら扉の色の影響をモロに受けてこのように変な色が被った状態になってしまいました。
こうなってしまわないようにバウンスする場所を先に選んでやることが大切なのですが、撮り終わってから気づいた場合は
現像するときに色温度と色かぶりを補正してやることでリカバリは可能です。Lightroomだとスポイトツールを使って、画像中のグレーか白の部分(自分はよく白目の部分を選択します)を拾わせてやるとサクッと補正できてお便利。
だいぶざっくりですが、室内撮影の強い味方であるバウンス撮影について解説してみました。
場数踏んでなんぼ、といったところは少なからずあるので、機会があれば積極的に挑戦して、どんどん慣れていきましょう。
次は….スマホ撮影の話?
この下は弄ってたら間違って有料記事設定しちゃって、一回設定すると消えないみたいなのでのこっているだけ
マジでなにもないです….
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