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白背景で撮るッ!(4)

今回は、今まで色々書いてきたとおりにやってもなんかうまくいかねえよ!!!てときの、よくハマりがちなミスについて触れていきます。

輪郭がぼやける

輪郭が滲むようであったり、全体的に紗がかかったようにローコントラストである場合、こうなる原因は背景を照らす光が強すぎることにあります
もしくは、背景の近くに立ちすぎてしまっていること、背景用のストロボの光が漏れて被写体に当たってしまっていることによります。
配置を見直して、被写体≦背景といえども強すぎない光量になるように調整して回避しよう。

消えない影/光のムラがある

おそらく、被写体付近の天井から室内の照明の光が入っていて、それを十分にカットできずに撮っていることが原因と思われます。

被写体の真上に電灯があるようなら切って撮影するか、影響がない場所に白背景を設置して影響をなくすことが必要です。

ストロボを使わない状態でこのくらいのものが残るようであると、これは室内の光源(定常光)をカットできていない状態ですのでISOを下げるか絞るかしてやる必要があります。
カットしないまま撮ると、この画像でも確認できる前髪の影などがどうやっても残ったままになってしまいます。蛍光灯でインバーターが入ってないものだとフリッカーの縞模様が出たり、白熱灯や電球色の照明だと部分的に色が違って写ってしまうことも…。

ISOを下げて絞ってみました。

まずはストロボを光らせない状態で記録されるのがこのくらいにする設定を目指そう。完全真っ暗じゃなくてよく見るとうっすら何かが写っているくらい。
具体的に数値を上げてもらわないとどうすればいいのかわからない、というのであれば、ISO100の絞り開放にして、明るかったら絞って、暗かったら感度を上げて何度か試すのが手っ取り早いです。

あくまでもシャッターを切って記録されるものの話なので、実際に部屋をこんなに真っ暗にしないでも問題ない
です。あくまでも撮影設定でこの明るさを作ることが大切。

構図の組み方がわからない

自分は大体こんなでやってます。ご参考にどうぞ。

背景がどうしても見切れる

おそらく、レンズが広角すぎです。
前回も書きましたが、50mmか85mmを使って、全身が入らないならば無理に広角にシフトして収めようとせず、寄りの構図で切り抜いて撮る取り方をしましょう。

広角レンズを使うと、被写体を同じ大きさで写そうとした場合により多く周辺を写し込んでしまいます。
どういうことかというと….

望遠(82.5mm相当)
広角(24mm相当)

背景に(とっ散らかった自分の机です)おいてある色々なものが、広角で撮ったほうがより多く映り込んでいるのがわかるかと思います。

簡易的に背景を設けてやるとこのように。

望遠
広角

望遠で撮ったときはしっかり背景の中に収まっていたのに、広角で撮ると随分と背景の外に被写体がはみ出してしまいました。

レンズの特性(詳しく説明するとややこしくなるので、そういうもの認識してください)でこのような結果になります。
着ぐるみさんを撮影するとき、特に初心者であればあるほどやたらと近くに寄って、被写体が画角に収まらないと判断したからか広角側ばかり使って…となる傾向があるように思います。
背景布で撮るときにはこうした撮り方のデメリットが「背景が見切れる」という超具体的な形で現れるため、かなり強調される結果になってしまいます。
「使うのは50mmまで、ちょっと離れて撮る」という点を意識してみると、見切れに関してはかなり改善されますのでぜひともお試しあれ。


ひとまず、パッと思いつくありがちミスに関して触れてみましたが、他にもいろいろうまく行かねえよ!!ポイントがあると思いますので、随時コメントなりなんなりいただければ反映して追記したりしていきたい。

ここまでは一番手を出しやすいであろう背景布を使うことをメインに書いてきましたが、次回は最近自分がよく使う背景紙を使った場合の撮り方やいろいろに付いて触れていくつもり。
作例が枯渇気味なので説明していくのがちょっと大変なところもあるけれど、まあどうにかなるでしょう。

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