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ありがちミスの再確認(1)

新年最初の投稿になります。
今年もよろしくね。

今回は年のはじめということもあり、基礎の基礎に立ち返って、撮影するときに避けたほうがよい色々について触れてみます。
意識してるかしていないかでは大違い!ですので、そんなに難しいことでもないし、ぜひとも気にかけて撮影に臨んでいただきたいトコロ。

一発アウト!失敗したら取り返せないミス

これらは撮影段階にしくじってしまうと、あとから現像やらで修正することはほぼ無理なものになります。やるとしたら手書きで書き足すか、3Dモデルを作ってレンダリングして合成してやるか….みたいなレベルでしか解決策がなく、取り返すことはほぼ無理です。
一番早い解決策は、その場で気づいてすぐに撮りなおすことなので、気付けるように、ずっとシャッター切りまくってるだけじゃなくて頻繁に画像を確認する癖をつけよう。

ピンボケ

被写体にピントが合わなかったり、本来狙いたかった位置とズレて合ってしまったミス。


このくらいのレベルになると誰がどう見てもピント合ってないとわかると思います。
流石にこれでよしとする人はいないでしょう…

たとえばこうして、ぱっと見では問題なさそうに見えるものでも

前髪にピントが持っていかれた。(左目に合わせたかった)

拡大してみると、こうしてピントが合っていなかったりすることは結構あります。これは完全にボツカット判定です。
撮影したものをカメラでプレビューして、拡大しないままだと気づきにくかったりしますので、しっかりピント合わせたかったところを拡大して確認するのが超大事。

撮り直したカットと比較

個人的には左くらいで許容範囲って感じ。(まだちょっと甘い気がする)
絞り開放だとめちゃくちゃ厳しいことになったりもするので、余裕があったらちょっと絞ってやるのも手です。カメラ本体やレンズの性能も結構に影響してくるので、安牌を攻めていった方がいい結果にはなりそう。

光の当たり具合だったり、明るさだったり、環境によってピントの合いやすさは変わりますが、とにかく外れてたらおしまいですので、しっかり確認するようにしよう。

手ブレ

シャッターを切っている間にカメラが揺れるなどで動いてしまい、画像がぶれてしまうこと。
最近のカメラは手ブレ補正機能が結構強いので、以前ほど悩まされることは少なくなった気がしますが、油断すると起きやすいので気をつけておくに越したことはありません。

1/80 28mmで手ブレしている例 
同条件でブレなかったもの

拡大なしだとわかりにくいこともあるかと思うので、拡大して比較してみるとこんな感じ。

こうして比べると、手ブレは画面全体が不明瞭になっているのがおわかりいただけるかと思います。

カメラをしっかり構えていれば、焦点距離分の1秒くらいのシャッタースピードで防げる(ex. 50mmなら1/60、300mmなら1/320)、という通説がありますが、どちらかと言うと望遠域の話であって、それも結構がっちり構えて息を止めて…みたいな感じでやらないとぜんぜんブレたりするのは知っておいたほうがいいと思います。

結構に慣れとか練習の積み重ねが出る話だと思うので、50mmつけて1/30くらいは安定して撮れるようにしておくのがいい気はします。個人的には。

被写体ブレ

シャッターを切っている間に被写体が動いてしまい、ブレてしまうこと。
手ブレとややこしい気がしますが、こちらは被写体の動きが起因なので三脚に据えてがっちり固定したカメラでも発生します。つまり、セルフタイマーとかで撮る自撮りでも起きちゃうってことですね。
手ブレが画面全体ブレたような絵になるのに対して、被写体ブレは被写体の一部/全部だけがブレたようになるのが違いです。また、被写体側の動きに起因するブレなので、手ぶれ補正では被写体ブレは軽減できません。

動きの早い被写体を撮ったりすると起きがちですが、室内でストロボなどを使わずに遅めのシャッタースピードだったりすると、普通のポーズで立ってても起きてしまったりします。片足上げたり、手を伸ばしたり、ちょっとしんどいポーズだと尚更です。あとはいいテンポで、ころころポーズを変えながら撮ったりとか、動作の合間を狙ったりすると結構起きやすいかもしれない。

シャッタースピードを上げたり、使える環境であればストロボを使うと解消できるのですが、これも結構不意打ちみたいなタイミングで起こりがちなので折角のカットをボツにしないためにも用心しておいて悪いことはないです。


まずは現場の撮影段階でどうにかしないと大変なことになる失敗の例を挙げてみました。

この手の話をすると「否定から入るのは…」とか、「価値観の押しつけが….」とかすぐ始まってしまうのですが、実際のところ今回挙げたようなものはどう見てもダメなものなので、ダメなものはダメです。
絶対にピントを合わせない流派であるとか、手ブレが作風であると言い張るのであればそうですか、という感じですが、およそ一般的ではないですし、普通に写真を撮る上ではこれらは無くした方がいいものに他なりません。

コンスタントにこのあたりの失敗を回避して、それも偶然でなく意識して原因を理解した上で避けられるようになることは、撮影の腕を上げていく着実な一歩です。
結果が良くなると撮影はどんどん楽しくなりますからね、覚えておいてほしいなあ。


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