見出し画像

宅オフで撮るっ!(3)

前回までの記事はこちら

いろいろと撮り方的なのを書いてきましたが、今回はちょうど実践できそうな機会があったので、実際に書いた通りできれいに撮れるのか検証してみました。

今回の機材

D5000+AF-S18-55という格安ボロカメラにストロボを乗っけて撮りました。
クリップオンストロボがこれしかなかったのでGodox V1を使っていますが、今回の使い方では(オンカメラ・マニュアル発光)チャージ時間とか以外は他とそんなに変わらないので、なんでもだいたい一緒だと思います。

実際に撮影してみた

まずはセオリー通り、ストロボの光を中心にしてやるために環境光を絞り込んだ撮影設定を作ります。

真っ暗ですが、部屋の照明は消していません。

今回はISO500 1/80 F5に設定したようです。
ここに天井に向けて発光したストロボの光を当てて明るくしてやると

このようにしっかり光が回って明るくなってくれました。
このままでも良いのかもしれませんが、現像処理で少しだけ手を入れてもっといい感じにしてやりましょう。

弄ったトコロは
・傾きを調整
・色温度を変更(黄色みがかった色合いを補正)
・露光量をちょっとマイナス(白飛び気味だったため)
・彩度をプラス(少し色合いが淡かったので)
・カラーミキサーで肌色を補正(赤みを若干強めに)
・念のためにノイズ除去を行いノイズ低減

といったところ。
今回は帰ってきてから現像処理をやりましたが、iPadとかiPhoneに画像を取り込んでLightroom mobileをつかってやるとその場で現像して即渡したりもできますね。現地現像ができると速報用とか必要なときに重宝します。

撮って出しって言われる、出力データいじらずそのままが至上主義みたいな人もいるようですが、自分は現像作業をして最後の仕上げというかちょい足しして撮って出しよりもう一段いい感じにしてやりたい派なので現像は割とマストです。
ラーメンにちょっと胡椒ふったり、刺身に醤油をつけるような感じだね。

現像したのを書き出したのがこれ。
格安ボロ機材で取ったと到底思えない仕上がりですよねえ。よき。

すべてマニュアルで設定を決めているので、シチュエーションが大きく変わらない限り、ストロボの向きだけ気をつければシャッターを切るだけで安定して成果物をアウトプットをすることができます。

例えば、ちょっと寄って横構図にしても、

俯瞰気味で広角にしても。
決まった光量のストロボの光をメインにして、決まった撮影設定でシャッターが切れるのでそうそうボツカットは出ません。
人工的な光源をベースに撮影環境を作り上げてしまっているので、条件が変わらないでいてくれるんですね。(最初に真っ暗に写るような設定にするのはこれのためです。)
その分構図の取り方やピントなどに集中できるので、そっちでヘマしないように気をつけましょうね。

撮影をしてみての感想


バウンス撮影、神じゃね?

これだけ手軽にできるのに効果は絶大でなかなかいい感じに撮れちゃうのってすげえですね。
着ぐるみに限らず、人物撮影とかすることがあるなら必修技能と言っても過言でないと思います。やらない・できないのは間違いなく損です。

いろんなライティングアクセサリとかあるけど、その手のものには手を出すよりまずは確実にバウンス撮影ができるようになることを目指すのが上達への近道になってくる気がしますね。(反射させるものがない屋外とかだとできないですけど…)

ストロボ持ってないってなら今すぐ買おう。マジで。
持ってるなら絶対バウンス撮影をマスターしよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?