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取引会社の条件を選定する_ラズパイ打出の小槌 其の4

前回のまとめ
前回は現代の様々なトレーディング対象の種類について調べてみた。では、短期売買による収益目的でラズパイで自動取引をするのに適している資産はどれだろうか。今回の記事では条件をより具体的にしてゆく。

対象資産取引が備えていてほしい性質

前々回ではリスクの観点からターゲットとなる資産取引が備えるべき性質について以下のような性質を備えることとした。

- インカムゲインではなくキャピタルゲイン目的、かつ、短期売買差益目的に適していること。
- 取引を自動化する仕組みがあること。
- 価格変動リスクが高く、流動性リスク、信用リスクは低いリスク資産を対象とする。

これをもう少し具体的に落とし込んでいくと、対象となる資産取引には以下のような性質を持っていてほしい

少額から取引可能なこと
売買手数料が0円に近いこと
相対取引またはマーケットメイク式の場合は売買スプレッドが0に近いこと
買いからだけでなく、売りからも取引を開始できること
プログラミングしやすい自動取引の仕組みがあること

まず、少額から取引可能なことについて

大きな方針としては、「価格変動リスクが高く、流動性リスク、信用リスクは低いリスク資産を対象とする」のが方針だが、今回はあくまで、『お家に転がっているラズパイで楽しく遊ぼう』が趣旨。
人生をかけて取り引きするわけではないので、少額でエントリーできることが大条件。したがって、サラリーマンがお小遣い程度で遊べる少額であれば、流動性リスクはあまり気にしないで良い。ズバリ一回あたり1万円以下、できれば5千円以下で取引できしたい

信用リスクは、うーんこれは難しいな。低いほうが良いことは間違いないけど、短期売買で毎日の持ち越しポジションが少ないならば信用リスクは気にしないでもいいかもしれない。破産寸前の株式会社株や債権、聞いたこともないような仮想通貨など極端なものを避ければよいだろう。

今回の取引で最も大切なことが、売買手数料が0円に近いこと、また、相対取引またはマーケットメイク式の場合は売買スプレッドが0に近いことという条件だ。何度も売買を繰り返すわけなので、価格変動が零だったとしても売りと買いに手数料やスプレッド差があれば、その分負けることは確実なのでこれはなるべく小さい差で取引したい。

さて、では観点を変えて取引の方法について見てみる。

株や為替取引といえば、一般的には安いときに買って高いときに売るというものだが、これでは短期売買における収益機会が限定されてしまう。 下がりそうなときに、対象資産を借りたり、一定の担保を差し出して、早めに高値で売り、下がったときに買い戻しするような、下がり相場でもエントリーできることが、短期売買で収益を得ようとする場合は必要となる。

ただ、取引対象となる資産をもっていない場合は、担保を提供して「借りる」など信用が必要となることが多く、一般的にはこの部分に対して手数料や金利などが発生してしまうことが多い。

自動取引手法について

今回は、ラズパイで自動取引をするというのが目的なので、取引するにあたり自動取引の仕組みがある必要がある。自動取引を備えていなくても無理やり取引画面の情報を抜き出した来操作するようなプログラムを作ることも可能かもしれないが、今回はそういった手法は除くこととする。

古典的な自動取引の手法は、条件付き注文だ。指定した金額になったときのみ売買する、指値取引や、一定間隔で定期的に買い付ける、積立的な手法などがある。また、最近のFX取引などでは単発の指値取引だけでなく、OCOとよばれる一度に二種類の条件で注文をしておき、どちらかが実行されたら、どちらかは取り消すような取引や、IFD(イフダン)とよばれる一度に2つの条件付き注文をだし、片方の注文が実行された時のみ、もう1つの注文が有効となり条件を満たせば実行されるというような取引もある。(みんなのFX参照
こうした条件付き注文は、ずっと取引操作画面を見て操作しないで良いという点ではとても優れている。が、今回はもう一歩進んで管理画面を自分で操作すること無く取引がしたい。つまりAPI(Application Programming Interface)が備わった、取引会社でトレーディングをしたい。

ようやく自分の取引条件が決まってきたので、株、FX、暗号資産を取り扱っている証券会社などの取引条件を次回以降調べてゆこう。

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投資日数:1日
投資金額: 207円
評価損益:-7円
実現損益:-3

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