Wataru Kato

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取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の7 ボラティリティについて

前回のまとめ 前回は外国為替取引について、外貨預金を中心に検討した。1回あたりの取引額が1000円程度から始められる手軽さや、実は手数料がネット銀行の貢献によりかなり引き下げられており、1日あたりのドル資産の変動幅0.7円に比べてかなり安くなっていると点は魅力的だった。しかし、肝心の取引を自動化するAPIがないという点で、今回のラズパイ打出の小槌計画には不向きとなった。 ボラティリティの重要さ また、今回の自動取引に求める新たな要件として、資産の短期間の変動幅と手数料の関

    • 取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の6 外貨預金取引

      前回のまとめ 前回は株式取引について、国内の証券会社からは個人が気軽に利用できるAPIが提供されておらず、今回のラズパイでの自動取引の対象としては相応しくないということが判明した。 あらためて、短期売買による収益目的でラズパイで自動取引をするのに適している資産が備えていて欲しい性質について再掲する。 ・管理画面を利用せずにプログラミング可能なAPIが用意されていること・一取引あたり1万円以下、できれば5千円以下で取引できること・売買手数料が0円に近い、または売買スプレッドが

      • 取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の5 株式取引

        前回のまとめ 前回は短期売買による収益目的でラズパイで自動取引をするのに適している資産が備えていて欲しい性質について具体的に考えてみた。 ・管理画面を利用せずにプログラミング可能なAPIが用意されていること・一取引あたり1万円以下、できれば5千円以下で取引できること・売買手数料が0円に近い、または売買スプレッドが0に近いこと・買いからだけでなく売りからもエントリーできること 今回は、代表的な取引対象である株、外国為替、およびそれらの派生取引、そして2018年に億り人を大量

        • 取引会社の条件を選定する_ラズパイ打出の小槌 其の4

          前回のまとめ 前回は現代の様々なトレーディング対象の種類について調べてみた。では、短期売買による収益目的でラズパイで自動取引をするのに適している資産はどれだろうか。今回の記事では条件をより具体的にしてゆく。 対象資産取引が備えていてほしい性質 前々回ではリスクの観点からターゲットとなる資産取引が備えるべき性質について以下のような性質を備えることとした。 - インカムゲインではなくキャピタルゲイン目的、かつ、短期売買差益目的に適していること。- 取引を自動化する仕組みがあ

        取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の7 ボラティリティについて

        • 取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の6 外貨預金取引

        • 取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の5 株式取引

        • 取引会社の条件を選定する_ラズパイ打出の小槌 其の4

          トレーディング資産を選定する_ラズパイ打出の小槌 其の3

          前回のまとめ 前回はラズパイで自動取引をするにあたりトレーディング対象となる資産についてこのような条件を満たすものとした。 - インカムゲインではなくキャピタルゲイン目的、かつ、短期売買差益目的に適していること。- 取引を自動化する仕組みがあること。- 価格変動リスクが高く、流動性リスク、信用リスクは低いリスク資産を対象とする。 これから2回に分けて、トレーディング対象となる資産について選定していく。まず今回はトレーディング資産となるものにはどんなものがあるのかを調べる。

          トレーディング資産を選定する_ラズパイ打出の小槌 其の3

          Raspberrypiで打出の小槌を作る 其の2

          家で転がっているラズパイで打ち出の小槌 = 自動トレードマシーンを作ることを決めたはいいものの、何を対象にした取引をしようか。 物品のオークションなどを考えたら「物」もトレード可能な資産だが、発送などの手間を考えればこれは即却下。データだけで取引できるものがよいので、金融資産及びそれに類似するものを対象にすることはまず大前提。。 しかし、金融資産と一口にいっても様々。ゆくゆくは複数の金融類似資産の取引に対応するとしても、いきなり多くの取引に対応するものを作るのは、マシンを

          Raspberrypiで打出の小槌を作る 其の2

          Raspberrypiで打出の小槌を作る 其の1

          # まえおき誰でも今は家庭にRaspberry piは1台か2台か余っているもの。これを何か有効活用したい。 では有効活用とはなんだろう。 ## 有効活用とは? そうだ、振る程にチャリンチャリン出てくる打ち出の小槌をつくろう、そうだそうだ、お金のなる木をラズパイで作ろう。 ## 打出の小槌を追い求めて インターネッツやSNSを調べれば、すごく親切な人達が、○○万円儲ける最強トレードみたいな情報商をたんまり販売しているから、よし俺も情報売って、シンガポールでリタイア生活過

          Raspberrypiで打出の小槌を作る 其の1

          はじめての売上とプロを(当面)目指さないと決めた2018年

          2018年のmaker活動をざっくり振り返り。2018年は初めて売上をあげた1月のBangkok maker faire出展、有料ワークショップで自信を得た3月、ホンモノの日本人makerの方たちと訪れた深圳,汕头(スワトゥ)で感じたこと色々な3月、法人設立と事業化を見送った4月、初めての出展落選したNew York maker faireの9月、まさかのスペインでヨーロッパ最大のMaker faire Galiciaに出展した11月。と、前半は順調、中盤停滞すべくして停滞し

          はじめての売上とプロを(当面)目指さないと決めた2018年

          こっそりMakerFaireTokyo2017にも出展していた話

          実は8月5日、6日に東京ビッグサイトで開催されたMakerFaireTokyoにも光栄な事に出展しておりました。東京は選ばれると思っていなかった。毎年、名だたるメイカーの人たちが落選報告しているのをTwitterなどで見ていたので、受かってびっくり。 でも、#MakerFaire落選したやってられない(怒り) みたいな、ベテランメーカーたちの自虐ネタなのか、本当に残念なのかわからないような投稿が結構あってどきどき。 落ちたのは残念だけど、#MakerFaire落選した日本

          こっそりMakerFaireTokyo2017にも出展していた話

          次の2歩目への迷い-Maker Faire Shenzne 2017 に出展してきました

          11月10-12日に開催されたMaker Faire Shenzhen 2017に参加してきました。 初めて深圳に行ったのが2015年11月、それから2016年4月、高須さんの第4回 ニコ技深圳観察会 に参加。どっぷり深圳の魅力にとりつかれ深圳に行くのはこれで6回目かな。 #深圳スゴイ 2016年の10月にはメイク関連のイベント、Maker Faire Shenzhenに初展示。そこからこうしたイベントが楽しくて、今年2017年は、ムンバイで開催されたMakerMela

          次の2歩目への迷い-Maker Faire Shenzne 2017 に出展してきました

          北京・深圳ハードウェア企業見学会_その2 金太郎飴のようなスタートアップ支援、オシャレカフェの必要性とは

           2017年8月8日~16日に北京・深圳の企業見学会に行った感想文です。見学会全体の旅程などはこちらをご確認ください。 また、こちらに他の参加者の有志の方の感想がまとまっていますので是非ご覧ください。  1日目は主に中関村のスタートアップ支援の仕組みとその支援先を、2日目は清華大学(Tsinghua University)を中心としたスタートアップ支援の大掛かりな仕組みとその支援先を見て来ました。 詳しい訪問先は、高須さんの記事に詳しいのでそちらを参照ください。  この2

          北京・深圳ハードウェア企業見学会_その2 金太郎飴のようなスタートアップ支援、オシャレカフェの必要性とは

          北京・深圳ハードウェア企業見学会_その1_驚くほど刺激的な観察先。旅程と顔ぶれとモバイルペイメント諸々

           2017年8月8日~16日にかけて北京、深圳の大人の社会見学っぽい旅行に行ってきました。この旅は、高須さんが主宰しているニコ技深圳観察会で出来た縁から、北京メーカーフェアが11日~13日にあるからそれにあわせて北京観察会どうですかと、北京在住の佐野さんから声をかけて頂けたことがきっかけとなりました。  佐野さんは、日本の大学卒業後中国の清華大学でMBAを学び、今は北京の環境関連ベンチャーで働く異色のキャリアの持ち主の方です。佐野さんのネットワークのおかげで、貴重な観察体験が

          北京・深圳ハードウェア企業見学会_その1_驚くほど刺激的な観察先。旅程と顔ぶれとモバイルペイメント諸々

          来場者の子供が印象的だったMaker Faire Singapore 2017感想

           2017年7月22日~23日に開催されたMaker Faire Singapore 2017に出展してきました。Maker Faireは世界の各国で行われていて、モノ作りを楽しむ愛好家には一定の馴染みのあるイベントです。 MorningProjectSamurai(MPS)としてMaker系のイベントに展示するのは、MakerFaire深圳2016→Maker Melaムンバイ2017に続き、これで3回目になります。今回はチームラボの高須(@tks)さんにお誘い頂き、ニ

          来場者の子供が印象的だったMaker Faire Singapore 2017感想

          インドmakeの祭典 Maker Mela Mumbai 2017に日本から唯一出展してきました

           2017年1月14日、15日にインド西部の都市ムンバイ(ポンペイ)で行われたmakeの祭典Maker Melaへ出展してきました。その時の思い出をメモ。  Somiya大学というムンバイの中部に広いキャンパスをもつUniversityの中の、K. J. Somaiya College Of Engineeringで開催されました。  大学で行われるイベントということもあって、運営はとてもアットホーム。学生がチャイやお弁当をお昼に持ってきてくれたりとても親切。  こちら

          インドmakeの祭典 Maker Mela Mumbai 2017に日本から唯一出展してきました

          Maker Faire Shenzhen(深圳)に初出展する最初の一歩の踏み出し方

          2016年10月23日~24日に中国深圳で行われて、Maker Faire Shenzhenに出展者として参加してきました。Maker Faireは世界の各国で行われていて、モノ作りを楽しむ愛好家には一定の馴染みのあるイベントです。東京でも近年は毎年開催されており、今年は8月に東京ビックサイトで行われていました。今回のブログでは、Maker Faire Shenzhenに出店するために必要だった準備などを紹介しようと思います。 題して「誰にでも簡単にできるMaker Fai

          Maker Faire Shenzhen(深圳)に初出展する最初の一歩の踏み出し方

          CEATEC2016で妄想する真のVirtual Reality 指数関数的な発展の先にある未来について

          CEATEC 2016に行ってきました。  CEATECは今までの家電の見本市という立ち位置からCyber Physical Space(CPS)というキーワードの基に今年から再編されています。CPSというのは、IoTによって集まった多様なデータ・情報が分析・再利用され現実世界にフィードバックされる世界を表すようです。 このコンセプトに従い、展示もCPSが実現される場としての社会(車関連中心)、家(テレビやエアコンなど)と、CPSを実現するための、AI技術、センシングなど

          CEATEC2016で妄想する真のVirtual Reality 指数関数的な発展の先にある未来について