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取引会社のAPIを検討する_ラズパイ打出の小槌  其の5 株式取引

前回のまとめ
前回は短期売買による収益目的でラズパイで自動取引をするのに適している資産が備えていて欲しい性質について具体的に考えてみた。

・管理画面を利用せずにプログラミング可能なAPIが用意されていること
・一取引あたり1万円以下、できれば5千円以下で取引できること
・売買手数料が0円に近い、または売買スプレッドが0に近いこと
・買いからだけでなく売りからもエントリーできること

今回は、代表的な取引対象である株、外国為替、およびそれらの派生取引、そして2018年に億り人を大量排出したとされる仮想通貨取引について、いくつかの取引会社を比べながら調べていく。

意外?と未整備な株式取引関連のリテール向け取引API提供

株式取引は2020年7月現在では、残念ながら個人が気軽に使えるAPIが準備されているとは言えないようだ。

株ではauカブコム証券が、現物株取引に関するAPIを提供している。ただし、対象は、法人顧客のみ。かつWEBで完結するような審査ではなく、面談審査があるなど利用までのハードルが高い。審査ではシステムトレードの仕組みを構築した実績なども審査されるとのこと。ちょっと家のラズパイが余っていたから試してみたいですというようなお気軽な申請では通らなさそうだ。残念。個人として利用するには、こうした審査をクリアしたサードパーティベンダーが提供するツールを利用してくださいねというのが方針のようだ。

APIで実現できる範囲は十分そうなので、今後ラズパイでの遊びが成功したら実績として法人を通して利用申請するなどしてみたい気はちょっとするが、現時点ではauカブコム証券は断念。

kabu.comAPIについてHPより拝借 https://kabu.com/api/kabucom_api.html

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さて、じゃあ他の証券会社の状況はどうだろうかというと、カブコム証券のページに絶望的な調査結果が。。。

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つまり、株式取引について言えば、APIの提供状況はまったく整備されていないといっていも過言じゃない。株式(現物・信用)について○となっている、マネックス証券に関しては、但し書きにあるとおり、情報取得のみ活用可能で取引自体は行えない。また、調べてみても個人に広く開放されているのではなく、マネーフォワード社のようなフィンテックとよばれるような事業を営む法人へ提供をしているだけのようだ。

では、先物・オプション取引ができるというSBI証券APIについてはどうか?残念ながら、ホームページなどで調べれる限りでは、個人に広く開放されているようではなさそうだ。自分でAPIを叩くのではなく認証されたサードパーティツールベンダーがAPIを活用して作成したツールを利用してねということらしい。

うーむ。。。株式取引について言えば、今回のラズパイ遊びの対象からは外さざるを得ない。

最近は売買における取引手数料が一定量まで無料になる証券会社が増えるなど、取引手数料部分についてはよい状況が整ってきている。
参考:2019年DIME記事「来年、大手ネット証券会社が続々と手数料の無料化に踏み切る理由
また、最低取引価格は探せば1万円以下で買える銘柄も100程度はありそう。(株map.comで1万円以下銘柄でしらべてみた)

だが、肝心のAPIが整っていないということで、今回の取引対象としては除外。トホホ。本当は株が一番興味あったんだけどなあ。

ちょっと長くなったので、外国為替取引関連と、仮想通貨取引関連についてはまた別の記事に書こう。

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投資日数:35日
投資金額: 504円
評価損益:-1円
実現損益:-4


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