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バラバラだからこそ、一つのものが生まれる、私たちなりの組織論 #探究ノート

最近、仕事自体だけでなく、"青春基地"という一つの組織づくりの実験がとてもとても楽しい。たとえば先週末のSeisun-Campにて。

尽きない議論の先に社外の方から一言。
「こういう困難な意思決定をするときは、代表どうしたいんですか、と普通は問われるけど、全くないね」と。「あ、そういうものか!」と笑うメンバーたち。

たしかに公立高校の学校改革というこの仕事には、困難が起きつづける日々だけど、そういう時は、課題に全力でぶつかる人、何故かすり抜けられる人、敢えて波風立てる人、個々のタレントが折り重なって、次の結果が自然に生まれている。

その力に面白さを感じて、最近では日に日に、学生も社会人も、日頃から価値観を徹底的に共有することに時間を浪費して、手段はそれぞれに手放してみている(そもそも歳上も多くて、ずっと経験値が深いし!)。会議はアジェンダなし、役割分担もきっちり決めない。
なのに不思議とその方がむしろ早い感じがあるし、何より絶対に自分一人では作り出せない未来がつくられていく。その心地よさと面白さたるや。

・・・そうやって個性や複数性を活かす在り方を探るほど、自分じゃ気付かない視点が深まってくる。なんかいつも青春基地の人たちは、好き勝手に議論をしている。場には"安心安全"がある。安心安全を強く意識して場をつくっている気もしないし、好き勝手にやっているだけなのに何故だろう。

ずっと不思議だな〜〜と思っていたけれど、先日中竹竜二さんとトークセッションをして、ヒントを沢山いただいた!
安心安全、それは言い換えてみると、正しさや早さのある知識だけでなく、時にネガティブな気持ちも含めた感情や感覚など全てをノージャッジメントのまま、“情報”として大切にすることなのかもしれない。たとえば教育という人づくりや場づくりの領域は、巻き込む相手の「いいと思うが、やりたくない」「やりたい」という気持ちがとても大事になるから、それを聞いてみるなど。
たぶん褒めるとか承認とかよりも、こうやって個々が気づくあらゆることを”良い・悪い”と判断せずに、“情報のまま”捉えることが、フラットな関係性をつくり、一人ひとりがその場にいる意義や効力感を持てるのではないかと。発言した方が面白くなると知っているから、青春基地の人たちは好き勝手話してるのかな。

・・・といいつつ実験中なので、まだまだ試行錯誤です。言語化が難しいのですが青春基地という不思議な組織づくりが、面白くてたまらないので、また考えます〜。

PS:ちなみに「中竹竜二さんとトークセッション」、非常に面白かったので後日レポート公開予定です。読んでくださいね。

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