シリーズ∶日本酒と私(2)

人参🥕と玉子酒。

 私が小学生後半から中学生の頃は、母方の祖父や祖母が亡くなるなど(父方の祖父母は早逝)、たまたまではあるが法事が多かった。
私の田舎独自の風習なのかもしれないが、法事(特にお通夜?)を自宅で行う時に参列者に振舞うものといえば、
食べ物では「人参のみの煮しめ」。
本当に、人参だけが煮込まれているのですよ。おかげで、人参が大好きになってしまった。(ちなみに、三七日忌(みなぬか)には「ぼたもち」を拵えて近所に配っていた→ぼたもちも大好きに)
飲み物では「玉子酒」。
まず、ボウルにと砂糖を入れて良くかき混ぜる。次に日本酒をやかんで温めて、熱々になったところでボウルに注ぐのだが、注ぐ瞬間にやかんの注ぎ口から出ている湯気にマッチで火をつけると、
青白い炎がボワッと広がる。ボウルをかき混ぜながらお酒を注ぎ続け、炎が完全に見えなくなったら完成。
アルコールが飛んでいるので、子供も飲んでもOK。マイルドで甘くて、身体が温まる。風邪をひいた時にいただいた経験のある方も少なくないのでは?
玉子酒は自分でも作ることもあって、この工程(プロセス)が好きだ。決してひとりではできない。混ぜながらお酒を注いで火をつけて・・・3本の手が必要だから(火をつけるのは一瞬でよいけれど)。
共同作業なのが、感慨深いのである。そして、温めた日本酒の湯気が鼻腔をくすぐり・・・(^^;)。
ということで、「法事には人参と玉子酒」というお話でした。
 そういえば、中学生最後のクリスマスには、みんなでワインを・・・、これ以上は触れないでおこう(ちょっとだけです!)。


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