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宇多田ヒカルとかいう天才

自己紹介文を書きながらYoutubeで音楽を聴いていたのですが、ふと流れてきた『BADモード/宇多田ヒカル』に感化されて、宇多田ヒカルを語りたくなったので書いてみます。



奇跡の歌声

こんな文言を使うのはなかなか胡散臭いですが、宇多田ヒカルってホント奇跡の歌声を持ってますよね。
特に上に貼った『BADモード』に関していえば、全体的に曲調はかなり落ち着いてるはずなんです。タイトルもBADモード。

普通暗く感じてもいい曲なんです。でもここであまり暗い雰囲気にならないのが宇多田ヒカル。
なんか声の切なさの裏に、優しさを感じるというか、ぬくもりを感じるというか

曲中に「私がいるよ」という歌詞がありますが、声も相まってすごい安心するんですよね。


そもそも僕がなんで宇多田ヒカル好きかっていうと、これはもう完全に思春期に聴いていた時の感情が強く残っているからというのが理由になりますね。

僕、中高時代いじめを受けていたというか、本人たちがそのつもりじゃないし世の中のガチのいじめと比べるとなかなか生ぬるいものかもしれないのですが。とにかく周りにうまく溶け込めない、そんな孤独を味わっていたわけなんですね(加えて親がその時期に離婚したのも非常にショッキングだったんでした)。

そんな折、宇多田ヒカルの曲にハマりました。彼女の声がなんかすごく心に沁みたんですよね。明日からも頑張ろうって、なんか思えたんですよね。

昔から『Flavor Of Life』とか『光』は聴いてたんですけど、Youtubeで急に『Automatic』のライブver.を見つけてしまって。

これにぶっ刺されたんですよね、背後から。
(多分違法アップロードなので、ここにはリンク貼りませんが、Wild Lifeっていう2010年にやった活動休止前のライブのやつです。)

これ、すごい明るかったんですよ。『Automatic』って元々曲調がかなり暗いはずで、あの謎の体勢で撮ったMVも相まってなんか勝手に寂しい曲だと思ってたんですよw

(この中腰である)

でもライブver.のやつ聴いたら全然そんなことなくて。しかも活動休止前っていうともっと苦しい歌い方をしそうなものなんですけどね。

キーが半音上がってたのも影響してるとは思うんですけど、すごいキラキラとした演奏と歌声で。僕には本当にまぶしく見えました

でもそれがまぶしすぎないんです。

「無理に明るくふるまわなくていい。ありのままで時間をかけていやな気持を消化していこう」そんな気持ちをもって歌ってくれている気がしてならないし、それに安心させられるのです

きっと彼女もそういう思いや経験をしてきていて、歌声がそれに表れているんでしょうね。


年を重ねるにつれて増す魅力

宇多田ヒカルはもう40代というところまで来ていますが、まだまだ変化し続けている、伸び続けている、そういったところも彼女のすごいところだと思います。

最初に触れた『BADモード』に関してもリリースが2022年て。つい最近ですよ。バケモンみたいな曲を作り続けるその才能、まさに天才。
 

宇多田ヒカルの面白いところは、個人的には20代あたりで一度パアっとはっちゃけるところだと思っています。

弱冠15歳で『First Love』を作ったかと思いきや(歳はうろ覚え)、20代になると今度『This Is Love』や『Goodbye  Happiness』みたいな明るい曲を出し始めるんですよ。

しかも宇多田ヒカルは恋愛の曲が非常に多い。

彼女の曲は"恋"というものに非常に突き動かされているんだと個人的には思っています。

特に彼女は結婚も離婚も、幾度か経験しています。やはりそういった男女の関係について、気分の浮き沈みとか、思い悩むところがいっぱいあったんだろうなと思っています。

なので、『This Is Love』の時なんかは、ほんとに恋に奔走していたんだなって思ってます。
だって、第一声が「予期せぬ愛に自由奪われたいね」ですしねw

しかし活動休止やさらなる結婚、離婚、そして出産を経て、そういった価値観がまた大きく変わったのかもしれません。

活動を再開してからの彼女の落ち着きようは、若いころとは比べ物にならないという感じがしてます。

うたばんとかの歌番組に出てる頃の動画とか見ると、振舞の落ち着きとかが全然違いますよねwただ、それが全くマイナスにならない。また一つ人間としての深みや味を身に着けて帰ってきたんでしょうね。最近の曲を聴いているとそんな気がします。



東芝EMIガールズとかいう最強の女たち

あと、宇多田ヒカルといえば横に並ぶのはやはり椎名林檎。当時はレーベルが一緒だったこともあり"東芝EMIガールズ"というユニットを組んだこともあるらしい。

あの頃はそういったすごい女性歌手がわんさかいましたね。aikoとか浜崎あゆみとかもそうですし。

ただ、宇多田ヒカルと椎名林檎の世界観は本当に真似できない。

『二時間だけのバカンス』が出たときは度肝を抜かれました
最強すぎる曲だったので。

宇多田ヒカルの声はどこか安心する、切なさの中に温かみがある声だといいましたが、椎名林檎はむしろ刺激を与えてくる最強のエッジボイス。どこかで誰かが"ギターのように鋭い歌声"なんていうことを言っていましたが、まさにその通りだと思います。

そんな二人が、絶妙にマッチしてるんですよね、あの曲は。

しかも、宇多田ヒカルは恋愛に関する曲が多いということを話しましたが、ここでもそう。

解釈はいろいろあると思いますが、僕はこの曲から、既婚者の女性二人がそれぞれの本当の性的趣向に気付いてしまい、もう後戻りはできない女性同士の恋に落ちているというストーリーが思い浮かばれました。

どうなんですかね、わからないですけど。こういったところも、宇多田ヒカルが年を重ねて成熟したところだと思いますが、これを歌い上げる二人の実力が信じられない。

二時間だけしか会えない、そんな時間をいつも楽しみにしている。でも普段は妻としての顔を保ってかりそめの生活をしている。

そんな情景が鮮明に思い浮かばれるほどの歌唱表現。

これはたぶん、宇多田ヒカルと椎名林檎、それぞれが本当に結婚を経験して、出産を経験して、そんな人生経験を経たからこそ歌えた曲なんでしょうね。

こんな最強の二人がコラボしてくれるんですよ?最高すぎるし、需要がありすぎます、というお話でした。




最後に

そんな感じでつらつらと取り留めもなく宇多田ヒカルの魅力について語っていきましたが、まだ書き足りないくらいです。

また思いついたらシリーズ化してやろうかななんて気もします。

ただ、この記事を読んでくれる方はきっと宇多田ヒカルさんのファンでしょう。

なんか解釈違いとかあったらすみませんと、先に謝っておきます。

好きなのはホントなんです。そういう視点もあるんだな、みたいな感じで生温かい目で見てくれるとありがたいです。
 

ということで、いつかまた書くかもしれませんが、今日は疲れたのでここでおしまい。みんな、辛いときは宇多田ヒカルを聴こう!!

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