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おしりが痛たた!あれ、足まで痛たた!

はじめまして。ゆきみちのサミと申します。サミは本名ではないのですが、同じまちに住む親友がサミちゃん、サミちゃんと呼ぶので、そう名乗ることにしました。

私達が住むそのまちは北国。一年の半分くらいは雪景色のなかで過ごします。森林に恵まれ、薪で暖をとる日常があります。

今日、おしり型のどんころを見つけたので決めました。今私が直面していることをちゃんと書いて皆さんに読んでもらおうと。

2021年3月2日。夜中に鋭く走る神経痛で起きてしまいます。おしり痛たた!太モモ痛たた!右足が全部痛たたた!

叫ぶことしかできず、夫もびっくりして起きて、救急車を呼ぶことに。

救急隊員さんが到着。色々と質問に答えます。

どこが痛いですか?-臀部から右足です!どう痛いですか?-とにかく激痛で動けません!いつからですか?-ひどくなったのは今晩です!妊娠していますか?-はい!何か月ですか?-5ヶ月です!何度目の妊娠ですか?………etc.

雪道のせいで車がよけい揺れ、それがまた痛い!こりゃ坐骨神経痛かな?妊婦はよくあるらしいし。

だけど坐骨神経痛は単に症状の名前であり、病名ではありません。MRIのあと、病名は腰椎硬膜内髄外脊髄腫瘍とわかりました。脊髄の神経に良性腫瘍があり、妊娠でお腹が出てきたことにより、腫瘍が坐骨神経を圧迫しているとのこと。

動けないなら一晩入院しますか?と言われ、はいと答えたものの、「ではPCR検査をしますね」と看護師さんが綿棒を出した瞬間、「やっぱりやめます!帰ります!痛くて騒いじゃ他の人に迷惑だし!」と覆してしまいました。

でも本当の理由は…もしやその綿棒は→鼻に突っ込む→くしゃみが出る→激痛の中の激痛、を恐れたためです。なんせあくびでも痛いので。お水ごっくんも痛い。

赤ちゃんは無事でしたが、先生方が困ったのは、痛み止めのこと。妊娠中服用できる痛み止めは限られる上に、胎児への影響から、使える期間も決まっているのです。

こんなに痛くて、薬が使えない時期がきたらどうしよう。どうしましょうね?うーん、うーん……整形外科でも、産婦人科でも、その日は答えが出ませんでした。

それもそのはず、後でインターネットで見てみると、脊髄腫瘍は症例が少なめ(年間10万人に1〜2人)らしく、さらに妊娠中となると、これはすぐに答えが出せるものではないようです。

夫に支えられ車に乗り、帰りました。翌日外来でまた話しましょう、とのこと。着いたのは朝4時。点滴してもらった、胎児に影響のない痛み止め、効かない…。雪道による衝撃で、車内で痛んで苦しみました。

この日から、家族や周囲を巻き込みながら、常に「痛み」と共存する生活が始まったのでした。

…………

※さて、初めての記事を読んでいただきありがとうございました。少しでも、誰かのお役に立てれば…と願いを込めて、これからも書いていきます。

ただ、混乱を導くような情報源にならぬよう、ご質問があっても具体的な医薬の名前や医療機関名等はお答えできないです。私自身も治療の真っ只中にあり、結果が出ていないですし、一人一人体が違いますしね。あくまでどんな工夫をして痛みに耐えているかのプロセスを、皆さんと共有できたらと思っています。



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