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足首が固い人は地面を蹴って歩いていないから、腰痛改善に時間がかかる。

足首が固いというと、多くの人は地面にカカトを付けたまましゃがめないことを言うように感じています。

しかし、足首の動きは前後左右にグルっと回せるので、しゃがむときの動きだけが足首が固いというわけではありません。

アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)の選手がつま先をピーンと伸ばすような動きも重要ですし、足首の捻挫をするときのように横に倒すような動きも重要です。

足裏は、歩くとき地面と接する部分

直立二足歩行をする唯一の動物である人間は、四足動物と違い、足の裏だけが地面に接する部分です。

馬や犬、猫はカカトが脚の長さの中間位にあり、人で言うつま先だちの形で立っていますが、人間は2本の足でバランスをとらなければらなないので、カカトも地面に付いた、スイミングのフィンを付けたよな形状で設置面積を大きくとっています。

それも土踏まずを作ることで、カカトと拇指球(親指の付け根)と小指球(小指の付け根)の3点、両足だと6点で立っています。

なぜ3点かというと、4点では地面に付かない部分ができるからです。
机の足の一点が付かないとガタガタしますが、カメラの三脚のように3点だとどの部分も必ず付くので安定します。

歩くときは水平の場所ばかりではありません。上り坂も下り坂もありますし、左右に傾いたところを歩くこともあります。
足首はどんなに傾いた地面であっても、カカト、拇指球、小指球が設置するように前後左右に自在に動けるような作りになっています。

カカトが丸い形をしているのも、傾いた地面であってもカカト着地できるためです。また丸いことで前方への体重移動がスムーズにおこなえるようになっています。
このカカトから着地して拇指球で蹴り出す歩き方を、あおり歩行と言い人間だけがおこなう歩き方です。

あおり歩行をしていると、足首を大きく動かします。
足首が固いという人は、このアオリ歩行をしていないから(足首を大きく動かしていないから)足首が固いのです。

しかし、骨盤の前後の傾き(腰椎のカーブ)が正しくないと、地面を蹴ることができません。

結果、足首の動きが悪くなり足首の柔軟性が低下します。
腰痛持ちの人は、腰椎のカーブに異常がありますので、地面を蹴って歩いていません。だから多くの慢性腰痛患者は血行が悪く、疲れを下半身に溜め込み、足の甲に痛みを抱えています。

だから、足の甲をマッサージしてみて痛みを感じるような人は、血行が悪いので腰痛の改善に時間がかかるのです。


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