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久しぶりにガツンと叱った話

久しぶりに娘をガツンと叱った。理由は朝のダラダラ準備で、家を出る時間が遅くなったから。

娘の小学校は登校班がある。決まった時間に集合するのだが、1人遅れるとみんなの出発が遅れてしまう。
1年経った結果の中だるみか、ここ何日か集合時間に数分遅れている。

時計を見て行動するように言っているが、私の言うことなど全く聞いていない。

娘1人の遅刻ならこんなに言わない。しかし、連帯責任ともなれば、皆に迷惑をかけるから言わないわけにはいかない。

娘は涙を流し、「お母さんごめんなさい。」と言った。
「ごめんなさいを言うのは私じゃなくて、登校班のみんなでしょ。きちんと謝ってから学校に行って。」と送り出した。

娘を叱るとモヤモヤして、落ち込む。朝から1日落ち込んだので、仕事から帰ってきたら、すぐに家の中の要らないものを探しまとめて袋に入れた。

使っていない布団バサミやら、ハンガーやらを捨て、娘の小さくなり来年は着られないジャンパーや服もバンバン袋に入れて、人に譲れるように仕分けた。
少し心が軽くなった。

その晩、「明日の朝は準備が全部終わってからテレビを観ることにしよう。どう思う?」と娘に聞くと、
明日はテレビも観ないし、早起きする。何ならワークを1ページ解いてから家を出るという。

随分高い目標を立てたなと思いながら、それができたらすごいねと答えた。
夫が「ニュースは観てもいいかな。」と聞いた。私は、きっぱり、ダメと答えた。
折角やる気になった娘に水を差したくない。

翌日の朝、娘は一人で起きてきた。毎朝私が起こしているのに。これは本気だなと思ったのも束の間、一人で起きたことに満足したのか、ソファーにドカッと座り、ダラダラをはじめた。

折角起きたのにもったいない。ダラダラは全部終わったあとにしようと励ましながら、準備をさせた。

娘は、「今は〇〇をやってる時間」とか、「〇〇が始まる時間」とテレビ番組を口にするものの、テレビはつけない。

全て準備を終わらせ、まだ15分あるからと宣言通りワークを始めた。私も、いつも早く早くと急かしていたエネルギーが今日は余っているので、解いた問題を見る余裕もあった。

なんて穏やかな朝!

何となく気になり、昨日は登校班のみんなにごめんなさいと言えたのか聞いた。
「言えたよ。」
「もっと早く来てねって言われなかった?」
「言われた。」
「誰に?」
「班長さんに。」

そういうことか、とわかった。

私のガツンなんかより、班長さんの言葉にグサッときていた。まだ5年生の班長さんだけど、学校に連れて行ってもらう上に、しつけまでしていただいて感謝の言葉しかなかった。

この穏やかな朝がずっと続けばいいけれど、期待半分で明日も頑張りたい。

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