絵を描き始める前に、ちょっと発達障害の検査してみない? コンサータによる集中力とおすすめ練習法

記事を読む前に、以下の注意事項をよく読んでね!

注意書き

アスペルガー、ADHD持ちの方向けの作画ライフハックです
要はコンサータを飲んだ上で練習して経験値バンバン稼ぎましょう的な話
この記事にたどり着くくらいだから知ってると思いますが、
コンサータは相当危ない薬ですので
医師の処方・用量を必ず守った上でお試しください
ネットで違法に買うのダメ!絶対!

要約
筆者は絵を練習し始めて10年くらいだよ
絵の練習をちんたらやってたけど身につかなかったよ
結局集中力が足りなすぎてそもそも絵の経験値溜まってなかったよ
コンサータを飲んだらちょっとは経験値貯まるようになったよ
同じような病気を持っている方がこれ読んで絵が描けるようになったら嬉しいね

みたいなお話です。健常者の方はマジでこの記事要らんと思う。

僕は2013年に絵を練習し始めて10年くらいになるのですが
あれこれ手法を変えて練習するもいまいち身にならず、
講師の方には「お前やる気ないだろ」と言われながらもなんとか頑張ろうと方法を探していたところ、そもそも集中力と体力が足りねえ!というところに考えが行き着きました。練習を始めて5年くらい経ったときだから、だいたい2018年くらい?

でまあ、原因をあれこれ調べ、ネットで情報をあれこれ漁っているとき
ふと気になったのが発達障害という概念でした。
僕の場合は以前からこの病気ではないか?と言われていたものの
ちょっと病院とのめぐり合わせが悪かったり、成人になるまでは
発達障害の薬を処方するのはやめてみようか、という医師の提案により
コンサータも含め、精神疾患の薬はほとんど処方されていなかったんですね。

30歳近くなって職場でちょこちょこミスが出はじめてきたのもあり、
ちょっと絵に対する集中力が足りなさすぎるとも思ったので
ネットで検索をかけたところ、こういうツイートに出会いました。

これを見たときに、あと数年早くこの事象について調べておきたかったなと。
そうすればもうちょい選択肢も広がったかもしれません……。
そんなこんなで、このときコンサータを飲んだら絵が上手くなるのでは?
という下心満載の思惑の元、まずは処方してくれる医師探しからはじめました。
調べた結果、以前K大学病院でお世話になったM先生が近所で開業していたとのこと。しかも会わなかった数年間でコンサータ登録医になってたみたいで、じゃあ彼に処方してもらったほうがいいよね〜って軽い気持ちで行きました。

そうした経緯でコンサータを処方してもらいつつ、
色々練習法を試した結果がこちらです。前置き長くなってごめんね。

コンサータ服用前


3年前くらいに描いたやつっす

これが2020年くらいに描いたやつです。絵を練習しはじめてトータル7年くらいは経ってるかな。正直、これ見返したときは絵を描くのやめようかなと思いました。

コンサータ服用後二週間目


まあ少しマシになりました

処方から二週間くらい経ったときに描いた絵です。大井っちのつもり。
まあちょっとはマシになったかなあ……って

コンサータ服用後13ヶ月目

ちょっとはそれっぽくなりました?

プロの方には当然叶うわけもないんすけど、
ちょっとはそれっぽくなったと思いません?

コンサータ服用後24ヶ月目


えっちな絵なのでだいぶカットしました

11月16日にちょっと描いたやつです。スタートから5時間くらいかかった。

コンサータ服用後25ヶ月目


下書きから線画に起こすのめんどひ

12月に色々描いたやつ。コンサータ服用13ヶ月目あたりからよく描いてたポーズのリテイクをしました。

と、画力の変化に関してはこんな感じです。まとめると、
集中力という下地をつけるためにコンサータを処方してもらいつつ
絵に対する練習法を学ぶには後述する『シャルルバルグのドローイングコース』をやった方がいい、といった結論になります。何年やっても絵が描けなさすぎて悩んでいる発達障害系の方はさっさと精神科で検査してコンサータ系のお薬を処方してもらったほうがいいかな、って思います。そのまま練習しても年単位で時間を無駄にしますので。おれは無駄にした。

なんでコンサータを飲まないと努力が無駄になるの?

ここから先は体験論なので、話半分で聞いてください。

絵を描き始める際、みんなレベル1から画力スタートだと考えがちですが、
実はここにかなりの落とし穴があって、
発達障害をお持ちの方はだいたい『レベル0』から画力スタートなんです。
『レベル1』がある程度の模写の心得を持っている状態(健常者はだいたいここ)
だとした場合、『レベル0』たる我々は模写もままならない状態。
絵の練習を始めるといえども、模写がある程度ちゃんと出来なければ
いくら教本どおりに描いたところで描こうにも描けない。
健常者の方々はちょっと練習しただけで模写スキルが身につくのですが、
悲しいかな、我々発達障害の人間はその前に集中力などが足りないことが多く、
模写した絵と見本の違いすら見誤ることがしばしばあります。
そのためにいくら教本を模写したところで間違った覚え方をしてしまったりするんですね。そこを集中力でカバーするためにコンサータを飲む、といった感じです。
絵の話をする際によくありがちな『経験値』という概念があったと思うのですが、
我々はコンサータか発達障害系の薬を飲んで練習しないかぎり、
いくら練習してもほぼ経験値は溜まらないと考えてください。

コンサータを飲んでからどんな練習をすればいいの?

絵を描く際、教本から学ぼうにもまずは模写スキルが必要になってきます。
その模写スキルを身につけるためにおすすめしたいのが、
『シャルル・バルグのドローイングコース』という教本です。
友達に教えてもらったのですが、高いだけあって
これをやると自分の模写がどう駄目か、ある程度のカンがある方なら
嫌でもわかるようになっています。
ピカソやゴッホも絵を学ぶ際に使ったらしいよ。

あと、版権絵とか二次創作絵なら同じキャンバス・ディスプレイに参考資料を貼っつけた上で模写なり練習なりやったほうがいいです。元絵との違いから逃げられないんで。
サブディスプレイでやるともれなくズレて死ぬ。

補足

コンサータはすさまじい事件があったせいで、今は登録医しか処方できません。
その割に精神科に行くと「処方できない」とだけ言われるケースが結構あり、
なぜ処方できないのか、という説明を省かれることもしばしばあります。
コンサータを処方してもらうためだけにセカンドオピニオンを受けるのも手間暇かかってつらいところなので、まずクリニックのHPを見て「コンサータ登録医」と書かれているかどうか確認してから受診することをおすすめします。書かれていない場合は電話をかけると必ず教えてくれるので、要チェックです。


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