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酸化は新しいがん細胞を殺し、血管の詰まりを解消するためにも必要

ポリフェノールに代表されるファイトケミカル(中略)アスパラガスなどに含まれるグルタチオンやイカやタコなどの魚介類に含まれるタウリンなどはアミノ酸系のファイトケミカルです。グルタチオンには抗酸化作用や解毒作用があり、タウリンは疲労回復に効果

論文の著者らは「高容量ビタミンEの補充は死亡率を高めるため、避けるべきである」と

ビタミンCやビタミンEは「抗酸化ビタミン(中略)ビタミンEはとくに抗酸化作用が強(中略)ビタミンEのサプリメントをたくさん摂る、具体的には1日400IU以上摂ると死亡率を高める(中略)論文の著者らは「高容量ビタミンEの補充は死亡率を高めるため、避けるべきである」と強い語気で結んでいます(中略)サプリで摂っても危険でないだろうという安心感があったのですが、むしろ死亡率を高める結果になってしまった。ビタミンEは脂溶性といって水に溶けない性質のため、生体内で蓄積しやすいことは指摘されていましたが、そこまで悪さはしないだろうと考えられていたにも関わらずです。βカロテンも、ビタミンEも少なくともサプリメントで摂るのはやめておいたほうが良さそうです。

抗酸化剤をサプリメントで補って抗酸化力を高めるのは、効果が無いというよりも、有害

がん治療に抗酸化剤のサプリメントは逆効果(中略)抗酸化剤をサプリメントで補って抗酸化力を高めるのは、効果が無いというよりも、有害(中略)がんの予防や治療において、「がん細胞の酸化ストレスを軽減する」のと「がん細胞の酸化ストレスを高める」のとどちらが良いかという問題です。がん細胞と戦うには融和政策は間違いと考えた方が良いようです。それは、「がん細胞は話し合いで譲歩するような常識の通用する相手ではない」からです(中略)がん細胞ではミトコンドリアでの酸素消費を増やせば、活性酸素の産生が増えて、酸化ストレスによって(※がん)細胞が死滅するリスクが高い ※引用者加筆.

がん細胞ではミトコンドリアでの酸素消費を増やせば、活性酸素の産生が増えて、酸化ストレスによって(※がん)細胞が死滅するリスクが高い

実際には落とし穴であるという真実を見抜ける人たちは、パターン認識の能力に秀でている

はなはだしい裏切りを経験した人は経験のない人に比べて、身体の健康状態が悪い傾向が見られる。まず基本的な身体の健康の問題に取り組まずに、関連する感情面の治療を行うのは難しい

テロメアは私たちの細胞の中のカナリア(中略)がん細胞は、テロメアが長ければ次々と分裂増殖を繰り返し、がん性腫瘍になりやすい。テロメアを長くするというサプリメントなどの製品が広く出回り、売買されていることが心配(中略)実験からは、マルチビタミンがテロメアの短縮に関連するという報告が上がっている。さらに、ラボでのヒトの細胞の培養実験についていえば、抗酸化レベルがあまりに高くなると、ある種のがん性の特質が出現することも確認

裏切りを知ること──裏切りに目をつぶるのをやめること──は、人々に新たな深い認識をもたらす

たとえば軟骨成分が入っているというサプリがありますが、軟骨は、そう簡単に再生しません。サプリで食品としてとっても、再生することはありません

真実はまったく逆であり、人間の細胞のがん化を抑えてくれる最強かつ最良の免疫力こそが活性酸素↓
ポーリングは酸化と抗酸化のバランスを大きく抗酸化に傾けることになり、がんや心臓病のリスクを高める結果を招いてしまった

ポーリングは優秀な化学者だったが、彼が提唱したビタミンC摂取法はインチキ療法だった(中略)さらに追い打ちをかけるように、その後の研究で、抗酸化剤と運動を組み合わせると、かえって害になる場合があるという結果が報告された。この衝撃的な結論は、二〇〇九年にマイケル・リストーが行った画期的な実験について導かれたものである(中略)抗酸化剤を投与された人は体内で生成される抗酸化剤の量が少なかったため、より多くの酸化ダメージを受けていたのだった(中略)体の健康を維持する抗酸化防御機構を作動させるには、運動による酸化的損傷そのものが必要

運動による抗炎症作用と同様の抗炎症作用と抗酸化作用は、酸素カプセルからも得ることができる↓
フィトケミカルがビタミンの効果を高める(※フィトケミカルとビタミンの相乗効果で約250倍の抗酸化作用も。ビタミンをサプリとして抽出した場合相乗効果で毒性強まることも)

ライナス・ポーリングは、2度のノーベル賞受賞者という自分の地位を利用し、先頭に立ってビタミン大量摂取を勧めるメガビタミン療法を全米に広める活動に乗り出した(中略)(※ポーリング研究所の副所長ロビンソンによる実験)結果は驚くべきものだった。ビタミンCを大量に与えられたマウスでは、がんのリスクが高まることがわかった(中略)ポーリング夫妻が大量のビタミンCを服用していることを知っていたロビンソンは、心配になってポーリングに実験の結果を告げた(※ポーリングの妻アバ・ポーリングはのちに胃がんに)(中略)ポーリングはこの結果を信じようとせず、マウスの殺処分と、ロビンソンの辞職を迫った(中略)アーサー・ロビンソンが発見した事実は、マウスに限ったことではなかった。まもなく、ビタミンCを大量に摂取すると、人間でもがんのリスクが高まることが他の研究者たちにより示された(中略)メガビタミン療法は肺がんの発生率を大幅に高めるだけでなく(ビタミンを投与されていないグループと比較して28パーセントの上昇)、心臓病の発生率も高くなる(17パーセントの上昇)ことが判明(中略)肺がんの場合と同様に、ビタミンを大量に投与された被験者は余分なビタミンを投与されなかった被験者に比べて腸がんにかかる割合が高かった(中略)ビタミンEを大量に摂取していた9000人以上を対象とした研究の結果(がんと心臓病にかかる割合が高い結果に(中略)ビタミンEを大量に摂取したグループでは、前立腺がんのリスクが17パーセント高まった(中略)酸化は新しいがん細胞を殺し、血管の詰まりを解消するためにも必要(中略)ポーリングは酸化と抗酸化のバランスを大きく抗酸化に傾けることになり、がんや心臓病のリスクを高める結果を招いてしまった(中略)フィトケミカルがビタミンの効果を高める(※フィトケミカルとビタミンの相乗効果で約250倍の抗酸化作用も。ビタミンをサプリとして抽出した場合相乗効果で毒性強まることも)※引用者加筆.

抗酸化のフィトケミカル→ポリフェノール類、カロテノイド類、「含硫化合物、テルペン類、その他の5つ

従来のビタミンCやポリフェノールも活性水素を出して、活性酸素を除去します

ポリフェノール 多い食品、コーヒー、緑茶、紅茶、大豆、チョコレート。

はなはだしい裏切りを経験した人は経験のない人に比べて、身体の健康状態が悪い傾向が見られる。まず基本的な身体の健康の問題に取り組まずに、関連する感情面の治療を行うのは難しい(中略)裏切りを知ること──裏切りに目をつぶるのをやめること──は、人々に新たな深い認識をもたらす(中略)裏切りは、解離および解離性同一性障害、記憶の消失、精神衛生上の多数の症状、不安定な性格や、再犠牲者化を引き起こしうる(中略)裏切りトラウマのみが境界性パーソナリティ特性と有為の関係にあった。この結果は、裏切りトラウマが境界性パーソナリティ障害の重要な原因である可能性(中略)BPDは人格に深刻な問題を抱えた状態である。BPDと診断された人には、自殺企図、情緒不安定、険悪な感情の抑制不能がよく見られる(中略)裏切りは、特に目をつぶるとたいへんな害がある。目をつぶれば重要な関係を守れ、生き続けるには役立つが、自分の幸福を損なうという高い代償を払うことになるだろう。裏切りに目をつぶっていると、必要な関係の維持に認知の癖や思考の癖、行動パターンばかりが身につくだろう。そして結果的に、自分を信じたり、安全で愛情に満ちた関係を築いたりすることが難しくなる(中略)人はどんなきっかけで、目をつぶっていた裏切りそのものに気づくのだろう。たぶんもう証拠を否定できなくなったか、それとも人生が充分に安全になっていたり、社会的支援を不足なく受けている時期に達したのかもしれない。あるいは信頼できそうな人と出会ったのかもしれない。理由は何であれ、知ることに身を投じるリスクを負える段階に到達したとき、人は一度人生がめちゃめちゃな状態になり、その後すべてが違って見え始める。結婚生活や男女関係は終わり、たぶん仕事も辞め、自分の家族を違う目で見るようになることもあるだろう。人生が一変する(中略)裏切りに目をつぶる現象が起きるのは、いったん裏切りを認識してしまうと、自分に欠かせない、あるいは必要だと自分が思っている関係を驚かすことになる場合だ。なぜなら、認識するれば依存している当の相手を追い出したり、敬遠させたりすることになったり、あるいは相手が否定的な反応をする危険がある。その場合、無認識、忘れること、打ち明けないことが、この種の裏切りトラウマへの対処法として適切とみなされるだろう。言い換えると、被害者は沈黙を守ることで、必要不可欠だと自ら認識している関係を守るのである。だからそう簡単には打ち明けられないのだ(中略)裏切られた経験を語ることや認識することは、危険をともないかねない。それによって生じる他者からの不快な反応が、新たに有害な裏切りとなりうるからだ(中略)アイデンティティーを主張したりできない人は、裏切りに目をつぶる可能性がとりわけ高い。目をつぶれば、自分の人生は何かがおかしいと思いながら、それを認識できなくなる。力やアイデンティティーを失う。何事につけてもなかなか信頼できなくなり、あるいは信頼すべきでない人を信頼しがちになってしまう。

マインドフルネスは、迷っている者が道を見つけるための助けになる。では、それはどのようにして可能なのか? 私は大学生のころ、山歩きを覚えた(中略)方角がわかれば、特徴のある地形が意味を持ってくる。そうしてようやく、自然の中を歩き回れるようになる。似たことがストレス対策にも言える。「うまくいかない」という不快を抱えているのに、その不快がやって来る方角を知るためのコンパスがなければ、方向の見えないそのストレスはより深刻なものになる。この状況がひどくなると、20代あるいは40代前後で人生に迷う危機に見舞われることもある

たいていの方は、瞑想の目的はリラクセーションや至福を得ることだと考えているようだが、それは間違っている。瞑想とは、「今、ここ」に注意や意識を向けることであり、それはまさに野生の人々が自然環境で生き延びるために必要なこと(中略)ひとたび雑音が取り除かれると、心が進化を設けたモードに戻る。それが共感(中略)ハーバードの心理学者エレン・ランガーは、心理学の世界で「マインドフルネス」という言葉を用いたことで知られる。もちろん英語には昔からある言葉だが、ランガーはそれを狩猟採集民の精神状態を表す言葉として使用(中略)じつのところ記憶をつかさどる海馬は、短期間ストレスを受けているときのほうがよく機能する(中略)幸福な生活とはストレスのない生活ではない。それを理解すれば、瞑想とのつながりが見えてくる(中略)瞑想の平穏な状態とは困難がない状態ではない。警戒心やエネルギーの消耗がない状態でもない。むしろ、脳はいつで反応できるよう注意し、警戒しているのだ。これはホルモン分泌の仕組みとまったく同じだ。「いつでも反応できるよう注意し、警戒する」とはまさに狩猟採集民の精神状態(中略)わたしたちにとって理想的な状態とは、騒音があふれる状態でも静まりかえった状態でもなく、ストレスがあることでもリラックスしていることでもなく、満腹でも飢餓でもなく、起きていることでも眠っていることでもない。両極の間で体がうまくバランスを保っている一点が、その人にとって理想的な状態

日経ナショナル ジオグラフィックの『災いの科学:正義が愚者に変わるとき』でも『沈黙の春』(DDT)の功罪が解説されている

準臨床的なナルシシストは、ストレスを楽々と切り抜ける幸運な人々であることがしばしばである。




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