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アイルランドで出会ったくまさんとのかくれんぼのお話

その日はとあるパブで出会ったスペイン人の女の子にワインを飲みに行こうと誘われた。

行き着いた場所は、当時滞在していたホステルのすぐ近く。

扉を開くと、フレンドリーなアイリッシュ2人が迎えてくれた。


今までギネスばかり飲んでいたもちこだったけど、実は一番好きなお酒はワインです。どうやらここはワインしかないらしい。(アイルランドでは超絶珍しいシチュエーション)


ということでとりあえずオススメのワインをいただく。


何を話したかはよく覚えてないけど、まるで以前から長い友達だったかのように、楽しい会話は続いてた。その日のお客はわたしたちしかいなかったので、オーナーたちは早くお店を締めてどこかパブに飲みに行こうと提案したのでした。


わたしたちが着いたのは、ゴールウェイの商店街の中心部にあり、夜遅くまでやっているパブ。平日の夜だというのに、夜遅くまでいつもひとがたくさんいるパブなの。もちろん、いつもライブミュージックがやっている。


そんなライブミュージックとギネスを片手に、なんだかもちこの前に大きなドラムがあることに気づいた。ドラムという名の、さっきのパブのオーナーであるアイリッシュの大きなお腹であった。


それをわたしはポンポコ叩きはじめちゃった!笑。ギネスたっぷりのドラムはいい音がなるし、肩はタムタム、頭はシンバルでしょ!(中学生のときはドラムをやっていました)

そんなドラム化した、くまさんアイリッシュくんたちと、もちこは一晩中ダンスを楽しんだ。そして、パブを出てからスパニッシュの彼女の自転車が置いてある街の中心の広場まで、ダンスとお腹のドラムを演奏しながら商店街を通り抜けて...。


ホステルのベットで目を覚まして、シャワーを浴びようとしたその時、床にボタンが落ちていた。それをひっくり返してみたら、なんとくまさんがいた。

そっか、昨日はくまさんとダンスしてたんだ!

え、もしかして、くまさんはわたしとかくれんぼしてまだ遊んでたの?


そんな不思議なことが起きちゃう妖精の国アイルランドなのでした。



読んでいただきありがとうございます! これからもわくわくする物語を綴っていけたらと思います。 続きが気になる方はぜひフォローして頂けるとうれしいです*