レコード収穫と共鳴
さてまだまだ続く東京遠征のレビュー。
今回Jazzy Sportで収穫を得た、レコードたち。
今現在は上記画像の緑のレコード、Beats Like Summer vol.1を聴きながら書いている。
もともと自分で気になった音源を試聴し、今後の製作の参考になりそうな音源を買おうと思ったが、クルーの方に、たぶんこれ好きだよ、聴いてみな!とおすすめされて聞かせていただいたものをそっくりそのまま買った。というのもその助言は確実に間違いのないもので、非常に大きな収穫になった。
特にこのコンピレーションは雰囲気抜群のHiphop系のビートを集めたもので、PLYGRNDというUSレーベルからリリースされたものらしい。こちらも今後注目していきたいレーベルに入った。ノスタルジック系のビートがつらつらと続き、ドラムのビートとベースのタッチも90's系の聴きやすい好みのタイプの音源だ。Lo-Fi Hiphopまではいかないちょうど良い暖かさと情緒ある音が、心地いい。カフェやラウンジなどにもきっと合うだろう。自分ならかけたい。
私が1st Albumをリリースしたときの音源がChill Hiphopをテーマに作った音源を集めた。Beats Like Summerとは若干テイストは違うが、私がリスナーにこういうときに聴いてほしい、と願ったシチュエーションは
『家で、カフェで、勉強するとき、料理をするとき、通勤するとき、帰宅するとき』
といった生活の一部として邪魔にならない音、でもしっかりと聞き込んでももらえる音、というのをテーマにリリースした。
『After A Decade』という名前は10年間撮り貯めた音源を厳選したのでその名前にした。12曲収録しているのだが、裏テーマとして1日の始まりから1日の終わりまでをストーリーとしている。
2年前にリリースしたのだが、20代の集大成と言っても過言ではない。
イタリアのクラブミュージックシーンがすごい
冒頭の画像のレコードの中に黒いレコードが2枚あるのだが、こちらはEDBというイタリアのアーティストの音源だ。もちろんこちらもJazzy Sportのクルーの方々におすすめされたのだが、非常に素晴らしい作品になっている。もちろんこのEDBというアーティストも素晴らしいのだが、今イタリアのクラブシーンがかなり熱い。Mother Tongue Recordsというレーベル(こちらもイタリア)を中心に素晴らしいアーティストが多数輩出されている。私の知る限りでEDB, Future Jazz Ensamble, XL RegularなどJazzyなブロークンビーツ系の新進気鋭のアーティストがいる。かくいう私も30代になってからはもっぱらブロークンビーツ、ハウス系の音楽を作ることが多いのだが、個人的にかなりシンパシーを感じている。こういう音楽クラブで聴きたいよね、という音楽を作るのが本当に楽しいのだが、上記アーティストやレーベルはまさにそういう音をリリースしてくれているのでかなり嬉しい。Mother Tongueなどにも音源を送ってみるのも視野に入れつつ、もちろん今後もイタリアのミュージックシーンには注目していきたい。
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