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256fes ありがとう&これから


はじめに

 今回、256fesに参加してくださった(すなわち、256ポリゴンのモデリングに挑戦してくださった)皆さん本当にありがとうございました!
本来、《お題に合わせて自主的にものづくりをした人》に対して《お題を提示した側》が「ありがとう」と言うのは…何かこう…おこがましくてモジモジしちゃうのですが、やはり今ある気持ちを最も的確に示す言葉は感謝だと思ったので、ありがとうと言わせてください。ご参加本当に嬉しかったです、ありがとうございます!

 VRChat上での打ち上げイベント「あとのまつり」も、アディショナルなオマケイベントのつもりだったんですが、予想外にたくさんのご参加(最大瞬間500人以上…!)をいただきビックリしておりました。ありがとうございます。楽しんでいただけたようでしたら本望です。

 とりあえず、何かしたら感情が新鮮なうちに雑感を書いておけというのが自分のモットーなので、書き残しておこうと思います。

256fesをやろうと思ったきっかけ

 一つは反省と、一つは実験と、一つは課題でした。
 以下に一つずつ解説します。

①反省について
 去年のハロウィンのとき、ゴールの設定を見誤ったな〜という反省がありました。というのも、ハロウィンのときは「モデリングすること」をゴールにせず、「モデリングしてVRCに持ってくること」をゴールに設定していたことによって、参加者がやや選別される+ゴールに期日が明確にある、という状況が生まれていました。
 参加者の選別については「モデリングには興味あるけど、VRCには興味ない」という人の興味を持続させられなかったという反省があり、ゴールに期日があることについては「イベントの存在に気づいたのが遅かった」人の制作意欲をくじいてしまったという反省があります。
 そのため、今回は「ゴールをモデリング完成までとする」「イベントの終了期限を設けない」という形にしました。アディショナルなパーティー要素として「あとのまつり(VRC上でのmeetup)」を設定しました。余談ですが、これは「終了期限を設けない」一方で「締切がないと燃えない」人もいるよな、というところのカバーアップ作戦だったりもします。

②実験について
 これは別に特定の誰かや何かをDisするとかじゃ全然なくて観察と思考の話なんですが、どうもVRCに留まらず「手に余るイベントを開催しようとして失敗する/手に余るものを作ろうとして心が折れる」様子をここ最近身近によく見てきました。そのため、自分がやるのであれば手に余らない、私の手のひらの上に遊びができるぐらいの簡単なイベントをやりたいな〜という気持ちがありました。そこで問題になってくるのは「手のひらの何%ぐらいの気持ちでスタートすれば「余裕がある」と言えるのか?」という点です。腹八分目といいますが手のひら80%ぐらいの気持ちでイベントを作っていって、本当にうまくいくんでしょうか?ほんとに?そもそも自分の手のひらの広さを自分が正確に知ってる自信あります??(私はないです)
……というわけで、今回は自分の直感で「手のひら6割ぐらい」の感覚で出来る、至極簡単なイベントを作ってみようと思いました。自分の限界(=手のひらの大きさ)を見極めてみたかったのもあります。
 私の手のひらはそんなに大きくないので、その6割におさめていくとなると結構な軽量化が必要になってきます。というわけで、なるべく自分に責任や行動が発生する要素を削っていきました。細かいところでいえば、「256ポリゴンを超えてもいい」「テクスチャが大きくてもいい」等のレギュレーションのユルさを先んじて宣言しました。これは、「あの人256ポリゴン超えてるけどいいんですか?」とか「あの人透過テクスチャ使ってるけどアリなんですか?」といった疑問や自治が湧いたときにいちいち私が「あ、いいですよ〜」って返事する手間を避けるためです。
 そんなふうに、先んじて「起きそうなやりとり」を予測した上でルールおよび空気のユルさを提示し、ゴール地点についても「作ってポストしたらおーわり!」にしておくことで、だいぶ自分の責任を軽量化しました。

 なぜ「手のひら6割」にするのか(=なぜバッファを用意しておくのか)という当たり前のところを補足しておくと、イベントというのは絶対にイレギュラーなことが起きます。それをカバーするための余力です。
 どれだけ完璧に予定を立てているつもりでも当日当時イレギュラーなことは起きるので(例えば参加者数とかはマジで読めませんので)、イレギュラーなことが起きたときにそれらすべてを拾いきれるだけの余力を残しておこう、という感じです。

③課題について
 これは汎用性のある問題というよりは私個人の思想にまつわることなので、サックリ書きます。
 どうしても自分の気質というか信念というか、根っこの部分で曲げらんねぇ部分があって、それはやっぱり「初心者・初学者に対してフレンドリーでありたい」ということです。これはずっと変わらんので知ってる人は知ってるって感じだと思いますが…
 一方同時に「イージーであること」に対して自分は妙に信仰心があります。分かりやすい話をすると、NintendoのUIはマジで神だと思っています。ダンボールキットの組立とか凄いですよね。ああいう「機械音痴の人や子供が触ってもなんかうまくいって超楽しい」みたいなのって本質的にめちゃくちゃ考えこまれた上等な誘導があって初めて成るものなので、最高にかっこいいなあと思っています。生き方としてはそれを目指しています。
 それらを踏まえた上で、初学者にフレンドリーな内容でありながら熟達者までみんな楽しめてできるだけ「難しいことさせられてんな〜」って思わないうちに難しいことができちゃってる体験を与えられるものって何だ?
…というのを頭ひねって考えた結果が256ポリゴン縛り制作でした。結果そうなっていたでしょうか?どうだろう……そうだといいのですが。
 自分の行動理念が正しく実行されたとき思想理念に合致した状況を発生させられるのかを検証する、という意味においての「課題」でした。かなり納得のいく状況を観測できたのでとても嬉しいです。

5/16「あとのまつり」まで

 正直あんまり盛り上がらん可能性もあるわね〜と思って始めたので、ここまで盛り上がっていただけるとはマジで思っておりませんでした。モデラー諸氏の熱量ナメてたわ…申し訳ねえ…最高だぜ…ありがとうございます。
 当初予感してた「すげ〜〜ヤツが出てきてみんなでビビる」みたいなのも観測できてとても嬉しかったです。私もめちゃくちゃ勉強になりました。

 また、今回初めてモデリングしました!って人や、今回の「あとのまつり」に参加するためにVRC始めました!って人がいっぱいいらっしゃったのも大変うれしかったです。今回得た知識や人との繋がりを、それぞれ好きな方向に活かして楽しんでもらえたらなと思っています。VRCで遊ぶもよし、個人的に作りたいものモデリングしまくるもよし、イラストの背景モデリングしてみて絵に活用するもよし…無限の行き先があるので、それぞれの道で楽しんでくだされば嬉しいなと思います。

 あ〜あとこれは言及するかちょっと迷ったんですがやっぱ一応責任者として物申させてください。ぶっちゃけ絶対出てくるだろうな〜と思っていた「俺が若い頃は」系のお説教がやっぱりちゃんと出てきたので、ウフフ〜とにっこりしていた件についてです。
「俺らは256ポリゴンも使わせてもらえなかった、256ポリゴンも使ってるのに「難しい」とか言ってるやつらショボw」みたいな意見を見て万が一にも真面目に凹む人がいたら言っておきたいんですが、本当に無視して大丈夫なのでビタイチ気にしないでくださいね。ちゅーか256ポリゴンのモデリング、普通に難しいので……難しいよね?
万が一オブ万が一ですが、名指しでつっかかられた時は私に言ってください。どれだけ自分の責任を軽量化してイベントをやるとか言っても、そこは私が責任を持って守りに行くので。

 この記事を読んでるかどうか分かりませんが、お説教しちゃったご本人はどうかそういった上から目線の嘲笑が次の芽を踏みにじっていることを肝に銘じていただければと思います。新芽の生えない畑はいつか全て枯れます。

5/16「あとのまつり」のこと

 60人入るインスタンスを5個用意して、まあ大丈夫っしょ!とかぶっこいてたら全然大丈夫じゃなかった。その節はワタワタしてしまい申し訳ありませんでした。結局さらに3インスタンス増設したものの、タイミングが合わず弾かれてしまった人が集まっていたpublicインスタンスも4つぐらいあって、ハロウィンのときのてんやわんやを思い出すなどしておりました。
 当日は特定のインスタンスに常駐することはほぼなく各インスタンス間を飛び回っていたのでなかなかゆっくりお話しすることができず申し訳ないなあという気持ちがある一方で、新規でVRCに来た人などにいろんな人が操作方法などを教えている様子をちらほら拝見しており、ありがたいやら何やらで大変感謝しております。すごく良い空間だったな〜と思っております。
 今後またもし私個人とゆっくりしゃべりたいとかありましたら、直接Twitterでアポ取っていただいても結構ですし、私がVRCにオンラインになっているときにjoinなりreq inviteなり気軽にしてもらえれば嬉しいです。特にこのイベントのためにVRCを始めたよという人はなかなかイベント以後VRCで遊ぶの「何したらええねん」状態だと思うので、気軽に私に「あそぼ〜」してもらえれば嬉しいです。割とすぐ出現します。

 普段見ている姿をローポリにして持ってきた人や、何でそれ作ったの?みたいな無機物を作って持ってきてる人(室外機とかめっちゃおもしろかった)、久しぶりにカオスなVRCを見てすごく楽しかったです。なんていうんでしょう、語弊を恐れずに言うと「なんやこれwwwww」みたいなモノが満ちている空間って、初学者の心を和ませると思うんですよね。「あっこんな訳わからんもん作っていいんだ!」「こんなバカなポリ割りしていいんだ!」みたいな。そういう「ええんやで」空間をこれからも大切にしていきたいな〜と強く思っています。「ええんやで」精神を忘れないファンキーなモデラーの皆さん本当にいつもありがとうございます。大好きです。

これからのこと

 この256fes自体は特に期限を設けていないので、今も全然新規ポストがあって嬉しいです&これからもどんどんポストしてくださいね。私も今後モデリングしながら「あ〜なんか疲れちゃったな…ちょっと256で作ってみるか」なんて息抜きに何か制作したらまたこのタグでポストしようかな〜と思っています。それぐらい気軽に使ってもらえれば嬉しいです。

 次回開催も期待されてて、うーん令和2年5月6日にしちまったからな〜次どうするかな〜と思ってたところ「2の8乗だから2月8日」って言ってくださった天才の方がおられたので、そうしようかなと思います。Inktoberみたいに年イチで開催するちょっとしたブームみたいな感じにできたら素敵ですね。来年の自分が忘れないようにアラームを仕掛けておきます。

ほな、また

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(このツリー#256fesタグにいっぱい写真が上がってるので見てね!)

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