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もう私たちにあの日常は戻ってこない──ニューノーマル時代の到来に寄せて

たいそう悲観的なタイトルでこんにちは。

2020年4月、ロックダウンもすっかり定着し、なんとなく「ずっとこのままなんだろうな」という諦めがちらつく今日このごろです。

Hope everything go back to normal soon.
(早くすべてが普通に戻るといいね!)

合言葉のように使われていたフレーズはすっかり聞かなくなり、これがNew normal(新しい常識)なのだと、目を細めて未来を見つめる空気感になってきました。

今だけの辛抱だ……と耐え忍び、ビジネスの先行きも見えず、将来の不安に潰されそうになっている人も少なくないと思います。私もべつに安心できる状況ではありませんが、わりと落ち着いてあれこれ考えています。

当たり前だけど、もう去年までの世界には戻らない。これからくる未来の世界を考えないと。みんなそう考えはじめ、アクションを起こす人も出てきたのだと思います。

これを機にみなさんが見ている未来についても教えてもらえればと期待しつつ、今の状況や思っていること、仕事を通して最近見ている世界をシェアします。

コロナ禍でもあまり変わらない自分の生活

最初にちょっと自分の話をすると、私は個人でPRやコミュニケーションの仕事をしていて、去年から海外に拠点を移しフルリモートでやってきました。▶フルリモートでPR広報業務をやる具体的なことはこちら

「在宅」の比率は少なめだったけれど場所を問わないので、外出ができない状況になっても変化は少なく、それによるマイナスもありませんでした。

そして恵まれたことに、感染者が少ないうちにロックダウンした海まで10分のところに住めているので、自然にほどよく触れつつ、無限に溢れる「やりたいこと」を穏やかな心持ちで消化する日々を送っています。

もちろんこの先への不安はあります。ビザもやがて切れるので、そろそろ考えないといけません。それでも、一番ひどいときをこの環境で過ごせているのは、ラッキーだったなと思います。

昨年2019年は、私にとって本当に苦しい年でした。何をやっても上手くいかず、精神も不安定で、何度も諦めそうになって。それでも、大切にしたいものと守りたいものは譲らなかったから、今こうしてバランスが取れているのかもしれないなーと。曲げなくてよかったな。

これから書く事柄は、その「曲げなくてよかったこと」とほぼイコールです。私の好きなことや、信じてきたことたち。

ニューノーマル=新しい常識で、“くる”と思っている事柄

最近、こんな記事を見ました。

感染者数のピークが救急医療態勢の能力を超えないように、断続的に外出規制を行うと、集団免疫を獲得するには22年までかかることが分かった。

外出自粛が2022年まで続く、という見込み。ですよね……という気持ちです。

納得していたら、こんなポストも見ました。

どうやら「集団免疫の獲得」か「ワクチンの開発と集団摂取」の2択しか、我々人類が生き残る道はないようですね。そのどちらの道を取るにしても、2〜10年はかかるみたいです。

これは、やっぱり、かなりの長期戦と覚悟して、ニューノーマルで“くる”ことを考えたほうがよさそうです。私が言うまでもないことばかりですが、具体的に最近どんなことに注目しているのか、自分の関心領域と絡めながら並べてみます。


◉リモートワークは当たり前になり、オンラインで関係を築くようになる

Zoomなどのオンライン会議を今回初めて使ったという人があまりにも多くて、けっこうびっくりしてしまったのですが、もう今後はオンラインがデフォルトになりますね。大企業の人も「え、これでよくね?」てなっちゃったよね。

東京やTwitter界では当たり前のスキル(リモートで仕事ができる!)も、ひとたび地方や外界に持っていってみると全然普及していないし、ちょっと教えてあげるだけでも役に立てそうです。業務改善アドバイスは得意なので、ちょっとやってみたい。

あとオンライン上でのプライベートな関係づくりも増えるので、オンライン飲み会やマッチングアプリからのオンラインデート、などが普通になりそう。飲食やデリバリー業界はここに参入しますね。もちろんイベントも。

最近これにまつわることをやっていて、場所がオンラインになっても人間と人間のコミュニケーションの本質は変わらないんだなと、感激することが起きています。また今度それは話しますね!


◉PRやコミュニケーション職種の需要は高まる

こんな状況下でどうやって情報発信をしたらいいのか、攻めの視点もリスク管理の視点ももったプロが求められるので、PRやコミュニケーションの職種は相対的価値が上がると思います。

実はここだけの話、私のところでもニーズがとても増えています。とくに募集はしてないから新規はそんなにだけど、既存の案件で思わぬ展開があったりと、流れが大きく変わった。

政治まわりの出来事からもわかったように、目に見えない空気を読み、文脈を理解してストーリー設計をしたり、タイミングや温度差を見極めたり、そんな力が求められる。

クリエイティブディレクションやプロジェクトコーディネートも大事になるよね。その前段階の企画・発想も求められそうです。


◉環境問題やサステナビリティは人類レベルで大きなテーマに。農業や地方移住も。

デンマークでは、ポストコロナの社会で環境政策に力を入れ、雇用も生み出してしまうようです。

環境問題がウイルスと関連があるのかどうかはわかりませんが、そもそもの流れや課題感もあるし、環境対策やサステナビリティが人類レベルの大きなテーマになっていくのは間違いないと思います。自然エネルギーの普及率はとても上がると思う。

それと、自給自足ライフや農業への関心も高まるので、いま農業の勉強をはじめている人も多いんじゃないでしょうか。地方や田舎のほうに移住して、畑仕事しながら暮らすとか。

同時にスマート農業(機械の発達など)も進むので、2030年くらいには「農家」がめちゃくちゃクールな職業になっている予感がします。


◉自然そのものや、自然のなかでの遊び・スポーツの価値が見直される

「自然の偉大さ」に気づいてしまったと思います。私の住むオーストラリアでは、外で行うことのほとんどが禁止されているのですが、なぜかサーフィンが許容されています。

人間が健康を維持するために自然のなかでエクササイズは必須で、サーフィンは個人プレイ、海に入れば他人とのディスタンスも取れる、日光にあたるから免疫力UPにも良い効果、といった理論です。

スキーやスノーボードにも同じことが言えると思っています。スポーツにも多種多様ありますが、雄大な自然に包まれて行うワイルドなほうのスポーツは価値は、上がっていくと思っています。ディスタンスを取る新しいスタイルで盛り上がりそう。

自然そのものの癒やし効果、脳や精神への影響といったことも注目が高まるので、家にいながら自然を享受できるコンテンツなどもいい感じな予感。五感に訴えかけるコンテンツが増えそうですよね。


◉「免疫力を高める」ための活動は人類のトッププライオリティに。栄養とかエクササイズとか。

もはやこのウイルス社会を生き延びるためには、ひとりひとりが「免疫力を高める」しかないです。

なんとなーく大切なこととわかっていても、普段から意識して生活していた人は少ないと思います。でもこれからは、「免疫力を高める」ための活動が、従来の「痩せる」「マッチョになる」「可愛くなる」「自分磨き」あたりと同列になってくる気がする。

睡眠、栄養、エクササイズ。健康食へのニーズが高まりそう。ホルモンバランスには精神も関わるので、メンタルヘルス領域も。ちょっと関係ないけど、カウンセリングやコーチングも需要高まりますね。瞑想とかも流行るのかな。

オンラインでヨガやフィットネスを教える動き、すでに出てきていますが、この領域は広告との相性もいいので、ものすごく伸びていくと思っています。


◉大人の勉強、学び続けること、ホームスクーリング前提の教育活動

「学び」もひとつのテーマになるので、オンライン教育にも注目です。大人の学びとして、オンライン講義やセミナーは既に当たり前になりつつありますが、YouTube上の教育系やビジネス系チャンネルとかも増えますよね。

あと、普通に学校に通える日常はなかなか来ないと思うし、来たとしてもそのまま家での教育を続ける親が現れそうです。海外だと元々、親の教育方針でホームスクーリングを選択する家庭というのも多かったのですが、日本ではあまり一般的ではないですよね。

これからはホームスクーリングの時代。ホームスクーリング用の教材や、オンライン家庭教師も出てくるんだろうな。優秀な子ほど学校に行かなくなるし、経済格差=知識格差がもっとひどくなるかもしれません。


◉宇宙や占星術、スピリチュアル、宗教、精神世界が怪しいものではなくなってゆく

実は、こうした話もぜんぶ、宇宙や星の動きがすでに予言していたらしい……ということに最近は真剣に興味を抱いています。

日本では占星術とかいうとちょっとスピリチュアルで怪しいイメージがありますが、英語では「アストロジー」です。サイコロジーやテクノロジーと同じ。予測不能な世の中で、精神的なものに目を向ける人は多くなります。

星の動きを見て、それに従ってある程度の未来を予測し、自分の人生をコントロールできる人が増えていきますね。

宇宙や精神世界もそうですが、「宗教」を求める人も多くなるかなと思います。ネオ宗教的な感じになって、インフルエンサーが自分の宗教を作ったり、オンライン上に集会所ができたりするんじゃないかな。


さいごに

「他の人が言ってることじゃん」と思うものもあったかもしれませんが、いろいろ見聞きしたことを自分の言葉でまとめてみました。私はこの方向性で、公私混同しまくりのうえ、何に力を注いで生きていくかを考えています。

個人的には、日本の観光産業をなんとかしたい思いがあるので、なんとかできるようにがんばりたい。。日本の美しい自然を……残し届けたい……。

あと、「自然と共生して自分らしい生き方ができる人を増やす」ことが、ミッションかなぁと思うようになってきました。それの近道になるスキルとしてPRという考え方や職種は推していくし、リモートワークという働き方も手段として普及させていきたい。でも根幹になるのはマザーネイチャーなので、環境問題とかサステナビリティにもアプローチしていきたいかなぁ。

やりたいことの整理でした。

そんな感じで、みんなでよりよい未来を考えていくヒントになったら嬉しいです。おわり。


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