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noteにお世話になった3年間と、これから書くこと書かないこと

noteさんが7周年を迎えたとのこと!おめでとうございます。

noteのアカウントを取って5年、自分でも書くようになってからは3年が経とうとしています。しばらく放置してしまうこともありヘビーに使い倒せているわけではありませんが、私もnoteの恩恵を受けてきたうちのひとりです。

3年間のうちに何度かバズってしまったこともあり(よくも悪くも)、あまりそこには触れずにきたのですが、この機会にnoteを書いていて自分に起きたことを振り返ってみようと思います。

これからどう使っていくかも、改めて考えていることを整理しました。

なんでもない日記から始まり、書くことで人生わりと変わった

noteに登録したのが2015年で、はじめて投稿したのが2018年6月でした。

最初は取り留めもない日記というかエッセイというか、そう名乗るのもおこがましいような雑記的なことを書いていました。LINE BLOGをひっそりやっていたので、それを移行したんでした。

そんなゆるさでしたが、当時フリーランスからスタートアップ会社員になるという転機があったので、初めて自分のキャリアや仕事についての考えを書いてみることに。

身近な知人への報告くらいの気持ちだったのが、たくさんの人に読んでもらえてびっくりするほどの反響を頂きました。近しい考えの知り合いも増え、Twitterでの交流もうまれ、パラレル複業会社員として順調にスタートを切ることができました。

この頃から、仕事やPR広報のことを書くようになりました。2018年頃はまだ社名を出してノウハウを公開するような人は少なかったので、あくまで個人として抽象的・一般概念的なことをシェアしていたと思います。

中でも2019年のはじめに公開したこの記事は、今でも自分的にはポジティブヒットNo.1です。自分で言うのもあれですが、当時スタートアップ広報やPR関係者でTwitterをやっていた人にはほぼ読んでもらえたと思います。おかげさまで、今でも「あのnoteの人ですよね?」と言われたり、業界の集まりに参加すればわりと名前を知られています。noteのパワー、すごい。

それ以来、書くたびに反応がいただける状態になったのですが、目立てば批判も届きます。業界の上の方々から嫌味を言われたり、根も葉もない噂を流されたりもしました。少し、PR業界が嫌いになります。

そんな最中だったのも影響してか、退職エントリは台風のようにTwitterを騒がせてしまい……。今だから言うけどエントリ単体で8万5千PV、誰かのお給料分くらいの金銭サポートを頂いてしまいました(使ってません)。

今さらその内容については触れないのですが、デジタル空間で受けたダメージとは裏腹に、現実世界では良いことづくめでした。あの後とにかく声をかけてもらう機会が異様に増えて、たくさんのお仕事のオファーも頂き、普通なら会えないような人にも会えて。

たった1本で出会う人も起こる出来事も見られ方もかなり変わり、「ペンは剣よりも強し」を良くも悪くも実感した出来事でした。

noteだったから読んでもらえた記事、出会えた人がたくさん

ただ拡散しすぎると怖いこともあったので、それからは日記を超えたパーソナルなことを書くのはやめ、「役に立つ記事」や「何かしら気づきのある記事」を意識して出すようにしていました。

このあたりはポジティブな反響があり、何らかの形で仕事に発展してくれたもの。

オーストラリアでロックダウンに巻き込まれてからは、こういう話もよく読んでもらえました。

編集部おすすめにも何度かのせてもらったりして、noteじゃなければ読まれていない記事、noteだからシェアしてくれた人もたくさんいると思います。

プラットフォームの力で波に乗せてもらえるのって、とてもありがたい。本当に、感謝でございます。

真逆に誤解されたり、メディアにパクられたり。

しかし、私の3年間のnoteライフを振り返るなら、おかしなことにも触れざるを得ません。特に3年目は大変でした。

2020年になって、2年以上も前に書いた記事が私の知らないところでTwitter上の論争に投げ込まれ、史上最大の炎上をしてしまいました。公開当時もそれまでも好意的な反応しかなかった記事でしたが、届く層とシェアされる文脈が違うと、同じ内容でもここまで真逆に捉えられてしまうのかと、けっこうショックを受けました。

昔の記事なので、言葉の未熟さが端々にあったことは反省していますが、内容に非があったとは思わないため記事は残してあります。今では単体で20万PVくらいになっています(ブログの月間かよ)。

ただこのとき、私の人格や過去のことまですごい勢いで叩かれ、精神がおかしくなるかと思いました。当時は本当に生きるのを諦めかけたので、ネットの誹謗中傷に心をやられてしまう芸能人の気持ちがよくわかります。あまり蒸し返したくないけど。

この件があってから、今まで以上に気をつけて記事を出すようになりました。「間違った情報や私的見解が行きすぎている箇所、そして誤解を生む表現がないかな」と細心の注意を払って出すようにした結果……

今度はこのレポート記事が、誰もが知る業界メディアにパクられるという珍事発生。スノー界隈という狭いコミュニティ内の騒ぎではありましたが、だからこそあれも会う人会う人に「大変だったねw」と言われる出来事になってしまいました。せっかくシンプルに有益な記事だと思ったのに、悲しい。

さすがにどうしていいかわからなくなりました。わりと大真面目なのに、いつもこうなるなら、何も書かないほうがいいのかな?

このあたりで私は気づきはじめます。noteというプラットフォームの影響力が恐ろしく、もはや個人ブログ感覚では済まされないことに(褒めてる)。

私個人にとっての、noteというプラットフォームの今

これはあくまで私個人にとってで、私が普段書く記事の内容によるところも大きいのだと思っていますが、noteはもはや「メディア」として捉えられてしまうことをここ1年ほどは感じていました。

noteでしっかりめに書くと、ニュースメディアと同じ品質を求めた意見が飛んでくるし、転載や取材のお話がきます。個人的な話がNewspicksにピックされたり、クローズドのFacebookグループやSlack、オンラインサロンで拡散されていると聞いたりした経験もあります。

プラットフォームの力で読んでもらえるのは、とてもありがたいこと。ただそれは裏を返せばプラットフォームの印象や立ち位置によるバイアスがかかるということでもあるので、気をつけながら使わせていただきたいなと思っています(正直)。

それから、私が関わる法人でもいくつかnoteを使わせてもらっています。オウンドメディアを立ち上げるほどでもなかったり、限られた予算でまずはやってみたかったり、そういう企業さんとの相性の良さには感動しています。

2020年末にかけて、サービスや運営企業としてのnoteのまわりに少し騒動があり、いろいろ言ってしまったりもしましたが、成長過程で通る道のような気もするので、ぜひ法人も個人も安心して使えるようにしてもらえたら嬉しいなと思います。

これからnoteで書くこと、書かないこと

そんなこともあり、個人としてはしばらく更新が滞っていましたが、noteを書いていて受けた恩恵は計り知れないので、これからもバランスを見て使わせていただければと思っています。

また初心に戻って日記的なゆるい記事や、もっと感情的なことやゴールのない話も書いてみるかもしれません。情報的な記事は別のブログに書くとして、noteでは「まだ体系化できていない考え」とか「役に立つかわからないけど誰かの気付きになるかもしれないこと」とか「日々の気付きや、最近どうみたいなこと」を書くのが相性いいのかなと感じています。

一方で、「役に立つ情報」や「個人のセンセーショナルな話」、そして「ちょっとトゲのある話」など、明らかに拡散されそうな記事は、私の場合はもう書かないかなと思います。

noteはSEOも強くなっていますが、noteで何万PVを記録したり投げ銭をジャンジャン頂いたりしても、あまり書き手の心はヘルシーではない気がします。そろそろ、いいねの♡の数も、非表示にしてくれたらいいなとか思っています、勝手な希望として。

好きなように書いたことが届くべき人にだけ小さく届いて、あたたかい繋がりを築けたら、私はそれが一番うれしいです。

というわけで、noteさん7周年のうち3年間!とてもお世話になってきました。運営側としては複雑な気持ちになるようなことも赤裸々に書いてしまったと思いますが笑、改めて7周年おめでとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いします。(Twitterもよろしく)



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