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転天12話感想

前回、転天全体の感想を投稿しましたが、今回は、神回中の神回、最終12話のキモい感想をスペシャルとしてお届けしたいと思います(なにかの番組っぽく)(キモいのはいつも)。

 さて、なんやかんやで対決することになった、アニスフィア・ウィン・パレッティアさんとユフィリア・マゼンタさん。
 なんでバトルするのかわからない、という声を数点見ましたが、それを説明したのが、姉弟対決なんじゃないですかね。魔法が支配する世界での、決闘のようなもの。お互いが相容れぬなら、戦うか、無視するかの二択しかないのであります。ティルティのとこからの帰り道も、さんざん激論を交わしたのではないでしょうか。

 アニスはユフィ以外には敵なしのドラゴンハートを繰り出し、ユフィは大魔法を叩きつける。アルカンシェルから繰り出されたそれは、魔法が大好きなアニスが見とれてしまうほど美しく、強かった。

 敗れたアニスは、ユフィに「ずるい」と泣いて訴えます。そう、ずるいよね。ユフィがあんなに強くなったのは、自分が渡した魔道具のおかげ。それはもちろんアニス自身がよくわかってる。ユフィもそれに「自分がここまでの高みを得られたのはアニスのおかげ」と答えます。
 また、懸命に自分は大丈夫と言い聞かせ続けてきたけどやっぱり大丈夫じゃなかったとアニスは悟ることにもなりました。いやかわいいな。アニスかわいい。そして二人が尊い。いやー、いい百合アニメだった。

 その後の親子シーンも良かったですがそれはさておき。

 夜、アニスがユフィの部屋を訪れます。何度目ですかね。夜這いシーンが珍しくないアニメってのもそうそうない気がします。
 やってきたアニスは、親兄弟やイリアにさえ打ち明けていない事実を語ります。それに対しユフィは、それは杞憂だと、あなたはあなただと、私を救ってくれたのはほかでもないあなただ、偽物なんて以ての外だと泣いて訴え、アニスもなにか救われたように涙をこぼしました。

 感極まって見つめ合う二人。皆さんはここはどういうふうに見ておられたでしょうか。私はまだこの期に及んでこのアニメを普通の百合アニメだと舐め腐っておりましたので、「ちゅーしろ!」と脳内で叫んでおりました。もちろんちゅーしないこと前提の上です。
 なんということでしょう。いささかパニックになりました。ちゅーしたああああああ
 私はこのときのアニスの手の動きが好きで、しっかり抱きしめているユフィに対し、アニスは本能に導かれたのか少しだけ手が動き、でもそこで止まってしまう。つまり、ユフィを受け入れてしまった。この瞬間、ずっとアニユフィだった関係が、ユフィアニになってしまったと思うのです。

 熱いベーゼを交わしたあと、はっと我に返るアニス。何だお前さっきから可愛いな!!これが凡百のアニメやゲームのシーンだったら、「なんだよせっかくいい雰囲気になってたのぶち壊しやがって……」と舌打ちの一つもするところでしたが、ここはとにかく尊く、可愛らしい。
 我に返ったときの声も可愛い。声優さん、千本木さんすごい。「好きになった相手としかキスはだめでしょぉ」とかもう何だよ可愛みがすぎるよ。
 今これ書くために見返してるんですが、あ~やっぱ尊い。
 そんなアニスに、こともなげに好きですよ、と告げ押し倒すユフィ。ウェイトを呼びかけるアニスに「いやです♡」とつげ……。わかりにくいですが、有識者によると、焚き火の向こうではじめは目を見開いているアニスも再び受け入れてしまったようです。ユフィアニ固定のとどめってとこですかね。

 翌朝。お父さんの意味深な咳払いのあと、映し出される仲睦まじい二人。
 下世話な話で大変恐縮ですが、私はこのとき、「事後かぁ~~~~~~~~~」とでかい声でつぶやいてしまいました。いや~そうかあ~そこまでするのかあ~すごい時代やなあ~いくら今流行とはいえ……

 その後も尊いシーンが続きます。
 そして最後の離宮(?)のシーン。初見のときは、はわわはわわ言ってるレイニを可愛く思う余裕は全く無く、「はわわ言いてえのはこっちだよ……」と天を仰いでおりました。
 ところがですよ。
「あ、ユフィ~……」
 え?まだあんの?アニユフィ復活か?
「……はい♡」かがむユフィ。ついばむようなキッスを頬にするアニス。せがんだくせに恥ずかしげに顔を背けるアニス。
 はあああああ!?なに!?どこまで可愛いんだこの王女様は!?ほっぺて。
「いつになったらアニスは、唇にしてくれるようになるんでしょうね?」
「し、しらない……」
 ここで、もう、ユフィーのバカぁ~とか言いながらカメラが空にパンして終了になるんやろな~
 そう、思ってい時代が、私にもありました。そして予想を裏切られた私はもう何度目かの尊死を迎えたのであります。

 とにかく、全編通じてひたすら尊かったですが、特に最終話は過去11話の尊いを煮詰めて熟成して伸ばして整形したような、最高に尊いお話になっておりました。少なくとも、私は百合が性癖なのにもかかわらず、エッチというよりはひたすら尊いアニメでした。
 できうることなら、やはり続きを見てみたいものです。

 ここからは蛇足ですが、原作では、例えばなぜアニスが王位を継ぎづらいのか、精霊契約ができないのか、そもそも精霊契約とはどういうものなのかが語られています。アニメと原作は違うものと思っているので、また実際に違う部分も多々あるので、「原作では~」と賢しらに語るつもりはありませんが、なるほど、と思えて私は今のところ面白く読んでます。
 そもそも今読んでるweb版と書籍版も違うらしいので、全制覇してみてはいかがでしょうか。私はするつもりです。

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