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倒産した不動産屋から130万円回収した話_8

民事再生法ってなんだ?

地盤改良の金額がはっきりして請求書が出来たところで請求したら、民事再生法の手続きを取りましたと言われてしまいました。
個人的には「で、それがどうしたのよ?約束通り払うもん払ってもらいましょうか?」って気持ちでした。
でも、民事再生法ってのは回収する権利を持っている債権者の権利よりも、申請した債務者を助けることを目的としています。
まぁ、簡単に言うとやってくれたなぁ!ってことですね。

民事再生法の一番最初にはこんなことが書かれています。
民事再生法
第一条
 この法律は、経済的に窮境にある債務者について、その債権者の多数の同意を得、かつ、裁判所の認可を受けた再生計画を定めること等により、当該債務者とその債権者との間の民事上の権利関係を適切に調整し、もって当該債務者の事業又は経済生活の再生を図ることを目的とする。

↑経済的に苦しい立場にある債務者を、お国の認めた再生計画に則って両者の権利関係を適切に調整してなんとかして事業を元通りにしてやろうじゃないかということのようです。

いやぁ、素晴らしいですね!いつから日本は社会主義の様な事をやるようになったのでしょうか。窮境ってなかなか使わない字、何だったら一生書かない字のように思いますけど、法律って難しい言葉がたくさん出てきますね。
私も土地を買うにあたって結果的にだまされたんだけど、これも窮境なんじゃないの?って思っていました。

そんなこんなでニャーニャー言ってるうちに、上物の工事が完成いたしました。
ホントは地盤改良の費用を頂いて、そのお金で庭に砂利敷いたり、地境にブロック積んでフェンス立てて、いわゆる外構に充てたり、カーテン入れたり、しようと考えていました。
嫁さんの実家へ行った時にこの話をしたら、義兄が土木のお仕事をやっているので砕石砂利を2t程持ってきてくれると言われました。業者価格でまぁお安い金額でもらえました。
ブロックとフェンスも新築祝いと言うことで、義兄と親戚の方が面倒見てくれました。もちろん工事は手が空いている時になので、日曜日に私も一緒にブロック積みをやりました。お昼は嫁さんが大盛りカツカレーをふるまっていました。

上物が完成したその月の内に「再生債権の届出書を提出してください」と裁判所からお手紙が来ました。
私はこれだけ返してもらっていません、という請求書のようなものです。
と、この時点では認識していました。
その請求金額の合計を裁判所は把握して、これだけ払わなアカンでって言ってくれるのかと思っていました。
郵送してから2か月程経った日に「債権の一般調査機関変更」という連絡が来ました。
届出書が思っていた以上に来たのかな?ぐらいに思っていました。

さらに4か月後、再生計画案の書類と債権者集会の通知が届きました。
この時はようやく返してもらえるんだって思っていました。


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