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倒産した不動産屋から130万円回収した話_10

Yさんに相談

家に帰ってきてから、お昼ご飯を食べていないことに気付きました。
とりあえず焼きそばを作って、二人で食べて腹ごしらえをしました。
作っている間も、食べている間もこれからどうしようかと、いろいろ考えあぐねていました。

食べ終わったお皿を片付けている間に、嫁さんがYさんへ電話してくれました。時間を取るので会社へ来ませんかと言わたので、これからすぐに行くと返事をしてもらいました。

引越しするまでは毎週のように顔を合わせていましたが、引越ししてから半年ぐらいお会いしていませんでした。(その間は営繕の方がしょっちゅう来ていました。それはまた別の機会にでも・・・)
車で20分ぐらいでYさんの会社へ到着しました。
わ「お久しぶりです」
Y「この度は大変な目に合われましたねぇ」
やっぱりこの人はひょうひょうとしてはいるものの、今回ことがことなだけにちょっと控えめな感じです。
Yさんより上司の方をご紹介いただきました。
Y「Nは私たちの部署の物ではなく法務部の者なのです。その観点からアドバイスできることがあるので、呼んでおきました。」
Nさんよりご挨拶いただき、テーブルに着きました。

Nさんに先ほど債権者集会へ参加してきたこと、債権を返してもらうとすると5%の金額を20年間掛けて返却になると言われたこと、それらのことが書かれている書類を見て頂きながら説明しました。
N「あー、ずいぶんとひどいですねぇ。最初に契約をした市内の事務所も畳んじゃってるし、地盤改良の費用も見積もり出してるんだから、土地代から差っ引けばいいのにやらなかったからねぇ。もうこの頃にはこうなることは見えていたんでしょうねぇ。事務所畳んだのは、供託金を返してもらいたかったんだろうなぁ」と一気に話しました。
N「でもね、向こうも看板掲げて宅地建物取引業をやっている訳だから、法務局に供託金を1000万円入れていますよ。早く調停を起こせば先着順だから、その1000万円を原資として回収できますよ」


宅地建物取引業協会のマーク

確かに〇〇不動産の中でも見ました。Sさんから頂いた名刺にもこのマークが入っていました。そもそも協会に入っていないところから土地を買おうなんて思ってもいませんでした。
※今は不動産業を開業するにあたり、営業保証金か弁済業務保証金のいずれかを納めれば良いことになっています。

Y「連絡先をお教えするので、この場で電話しちゃいましょう。こういうのは早くやった方が間違いありませんから」
ここの会社で家を建ててよかった、Yさんに相談してよかったと思いました。

その場で横浜にある、神奈川県宅地建物取引業協会へ電話をしました。
事情を説明して調停の申し込みを致しました。
協会の方は〇〇不動産の今回の件をご存じでした。そしてこの件での調停申し込みについて、私が一番最初であることを教えてくれました。
また詳細を知りたいので一度出向いてくださいとのことでしたので、日を改めて伺うことと致しました。


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