まるで異国か異世界、雪と生きる都市・札幌【フォト旅#26】
「試される大地」と称されるほどの豪雪地帯でありながら、
人口200万人が住む都市、札幌。
今年の2月、そんな札幌に観測史上最大の大雪が降ったのですが、
その時の写真が最高に異国なので見てくれという話です。
1.雪降りしきる温泉街 - 定山渓温泉(昼)
札幌駅からバスでざっくり1時間ほどの温泉街、定山渓。
こんなアクセスの良い場所に温泉地があるの、初めて知りました。
札幌で温泉に入れるなんて贅沢ですね。
…が、奇しくも着いた瞬間に大雪。
降ってる雪ってなかなか写真には写らないんですが、
もう余裕で写りこんでしまうぐらいの大雪。
まさに「雪国の温泉地」という雰囲気。
こんな大雪の街にタワー型ホテルっていうのが異質すぎてエモい。
…ここまでの大雪はなかなか遭遇しないので、
もっと撮り歩きたかったんですが、
傘を持ってないと5分で自分型の雪像ができてしまうほどの凄い雪。
しかも避難できそうなカフェも満席、
空いてると思いきやテイクアウトのみの時間帯、
日帰り温泉は営業終了後と、宿泊客以外に人権もなく、
1時間足らずで市街地方面に引き返すことになりました……。
2.昭和の雰囲気溢れる場所 - 真駒内駅
定山渓からは札幌駅に向かう路線バスと、
地下鉄線の真駒内駅に向かうバスの計2種類が出ています。
今回着いたのは後者。
駅前は大きな時計台が。
夕暮れ時というのも相まって絵になりまくりです。
雪国ならではの滑り止めの砂。
デジタル時計と照明から漂う昭和感と、
夕暮れと雪景色から漂うノスタルジーが合わさって最高でした。
定山渓で詰んでいなければ来ることは無かった場所だけに、
偶然の出会いというのは良いものですね。
3.光のイベント「雪灯路」 - 定山渓温泉(夜)
そして、その日の夜。
カーシェアで車を借り、再び定山渓に向かいました。
というのも、大雪ですぐ引き返すハメになったものの、
本来であれば夜のコレのために定山渓に来ていたのです。
期間限定の冬のイベント、「雪灯路」。
雪まつりのライトアップ無き今年の、
貴重な札幌ナイトイベントです。
雪灯路名物、氷製のキャンドル。
まさに冬のイベントという感じがします。
キャンドルではない普通の灯籠もありました。
雪の中というのが映える。
そして、夜になっても依然として降りまくる雪。
キャンドルも雪のせいで消え、再度点けても消え…という感じで、常時点いてるのは半分ほどでした。致し方ない。
特にお気に入りの写真。鳥居バックの雪の風景。
雪降る夜の神社なんて、写真を撮り始めたら
キリがないぐらい最高の組み合わせですが、
「ずっと居たい」を「そろそろ帰りたい」が上回るぐらいの雪。
だいたい20分ほどで会場を後にしました。
今度は平和な天気の日に来たい。
4.幻想的な雪景色 - 澄川駅
ローソンの看板も雪に埋没するほどの定山渓を後にし、
地面が真っ白なせいで片側何車線なのか分からない
道をなんとか運転しつつ、札幌市街地へ。
しかしこんな道を冬場は常に運転している雪国の民…、
強い。
車を返しに来たのは地下鉄の澄川駅。
真駒内駅の2つ隣の駅です。
真駒内駅より周辺が寂しげなのも相まって、
写真がもう完全に異世界。
コンクリートの地面なんてまったく見えません。
もし駅もないこんなところに一人で放り出されたら心が折れるな……。
5.雪の繁華街 - すすきの
最後に訪れたのは、宿泊場所のあるすすきの。
誰もが良く知る札幌一の繁華街です。
すすきのも地面はすっかり真っ白。
めちゃくちゃ広い道路が全く車線も見えないの、やっぱり慣れない。
日が変わって、翌朝のすすきの。
真っ白な並木と信号が奥まで続く様子が本当に綺麗でした。
そして乗ったバス車内からの1枚。
車線が見えないのにちゃんと片側2車線してる…、
これがプロ雪国民……。
まとめ
奇しくも大雪に見舞われた札幌への旅。
雪が無ければ大阪や東京と同じような風景も、
一面真っ白に染まればまるで「言語の通じる異国」レベルの異世界。
冬の北海道。
特に雪国出身じゃない人には是非とも行ってほしい
オススメの場所でした。
…ちなみにこの日帰るつもりだった自分は、
飛行機に間に合わず、チケットを取り直し、
取り直した飛行機が2時間遅れ、
深夜の関空に投げ出されたりもしました。
冬の北海道マジ恐ろしい。
おわり。
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