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【フォト旅#24】1日5本しかない超ローカル線では駅から徒歩圏内に温泉旅館もあって一石二鳥の旅ができる

列車は1日に数本。
まさに「超」が付くレベルのローカル線。

大抵は「なんでこんなところに鉄道が!?」と聞きたくなる
レベルのド秘境に向かうものであるのが世の常であり、

もちろん、途中駅から徒歩で行ける範囲に
まともな施設などがあるわけもない……

…のですが、福井県には、
超ローカル線でありながら、駅から歩ける範囲に温泉旅館がある
という、使い勝手の良い(?)素晴らしい秘境路線があります。



1.福井県・九頭竜線(越美北線)

その秘境路線とは「九頭竜線」。
福井県の中心、福井駅から、東にある九頭竜湖の麓、九頭竜湖駅とを結ぶローカル線です。


というわけで福井駅。この赤いのが九頭竜線の列車です。
もちろん、超ローカル線なので列車は1両のみ。

ただ、この日は18きっぷシーズンでかつ三連休ということで、
車内はまあまあの密度でした。まあ仕方ない。


ローカル線なので、走り出すとものの10分ほどでこの景色。
ちなみに列車、過去1,2を争うレベルでめちゃくちゃ揺れました。
揺れに弱い人は酔い止めがあった方が良いかも……。



2.ローカル線くん本気の雪景色

1時間ほど列車に(めちゃくちゃに)揺られ、
九頭竜線沿線で一番人が住む場所、越前大野駅に到着。

地面は一面の雪、山も一面雪化粧という、
まさに雪のハッピーセット。
雪国出身ではないのでめちゃくちゃテンションが上がります。

越前大野駅ではそこそこ人が降りていき、
残ったのはおそらく同業者(乗り鉄)のみ…(笑)


そして、ここからがローカル線の本気と言わんばかりの雪景色。

ちなみにこの踏切、冬以外は小型特殊(農機とか)まで通行可で、冬期間中は人以外通行禁止になるそうです。
そしてこんな踏切がここから先何か所もありました。すごい。


延々と続く直線と白い雪景色。楽しい。
夏は夏で青空と新緑が綺麗そうな場所だなあと思いました。



3.駅徒歩10分の温泉旅館「フレアール和泉」

福井駅からおよそ1時間半、終点の九頭竜湖駅に着きました。
ただ折り返して1駅戻らなくてはいけないので、
日本一門構えが立派なファミマを横目に列車に戻ります。

ちなみに万が一乗り逃したら次は4時間後。絶望です。


そして予定通り、1駅戻った先の越前下山駅で下車。
これぞローカル線という感じの、凄い場所にある駅です。

こんなところで降りてしまえば次の4時間後の列車を待つほかなく、
普通なら自分から地獄に飛び込んでいくような行為です。

実際自分が降りるとき、乗っていた人々からは
「正気か…?」という目を向けられました(個人の感想です)


もちろん自分は正気なので、4時間待つなんてことはしません。
冒頭での「駅から徒歩圏内の温泉旅館」の最寄り駅がここなのです。

旅館のホームページにもちゃんと、
「駅から徒歩10分」と明記されています。

まあその駅にたどり着く列車は1日5本しかないし、
夕ご飯に間に合うやつはそのうち1本だけなんですけど…(笑)


一面の銀世界の中、雪かきされている歩道を歩くこと10分ほど。

無事、本日のお宿に到着しました。


旅館自体は極めて一般的な旅館といった感じです。
夕飯朝食も和食メインで、特筆するところは特になし。

温泉は館内(内湯のみ)と、併設してる施設(露天あり)の2ヶ所。
雪の積もる中での露天風呂は永遠に居られますね。
あれに勝るものなし。



まとめ

1日5本しかない超ローカル線、九頭竜線。
この宿が無ければ単に往復するだけになりそうだったので、凄くありがたかったです。
やっぱり旅行をできる限りメインにはしたいし。

ちなみに宿の送迎についてですが、

・送迎はセダンタイプの車(スタッフの私物?
・列車の都合上、C.I.より前に宿入り、C.O.後に宿発
 (少なくとも後者は出発まで部屋に居られました。)

となかなか珍しい体験ができました。


おわり。


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