《獣医学部新設 “前川発言”波紋広がる》(NHKニュース)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170526/k10010996441000.html

加計学園問題、一部で「そもそも特区は総理オリエンテッドのいわば社長室直下の新規事業室のようなもの」で「単純に今まで聞かれてこなかった、無視され続けていた声が今回拾われた、というだけ」という声があります。しかし、そうであれば、なぜ堂々とそのことを説明することなく、前川さんが現場の立場から見聞きしたことを証言するのに対して、官房長官らは知らぬ存ぜぬを通すのでしょうか?  

さらには公安―読売新聞の汚く、また中途半端で推測だらけのリーク。証言に真っ向から挑むのであればわかりますが、証言しようとする人間を叩こうとする態度が理解できません。生身の人間には当然、誰しも弱いところ、人に知られたくないことは必ずあります。わざわざそこをほじくり出して、あいまいなままネガティブ表現を付け加えて、想像たくましい世論に投げ込み、叩かせようとする態度は、公権力による「いじめ」です。

これは、中国政府が異論者に対して度々繰り返しているのと同じ「政治+メディア」の手法と全く同じです。政府に異論を唱える一庶民をその弱点に漬け込んで潰す、そういうやり方をみるにつけ、どんなにご本人たち(のシンパ)が「そもそも計画」と主張しても、彼ら自身が心の中にやましさを抱えているとしか思えません。

この国の政治は本当に汚れてしまった。わたしは個人的に加計学園問題それ自体よりも、こうした公権力のやり方に大変怒りを感じています。

#私的NC

**筆者は完全フリーランスのライターです。記事を気に入っていただけたら、「サポート」をいただけますと励みになります。よろしくお願いいたします。

このアカウントは、完全フリーランスのライターが運営しています。もし記事が少しでも参考になった、あるいは気に入っていただけたら、下の「サポートをする」から少しだけでもサポートをいただけますと励みになります。サポートはできなくてもSNSでシェアしていただけると嬉しいです。